>>665
 同書の指摘だと、当時日本の米の1エーカーあたりの収穫量は世界一だったそうで、
安い労働力がある内はそれ以上の効率化に考えが向き難い構造もあったように思われます。
 また耕作可能な土地も現耕作地の1/3に匹敵する500万エーカーもあり、
これらの耕作地化は遅々としていて65年かかるという分析もなされていました。

 また保水のための畔が機械化の支障になっていることにも触れつつ、
ソ連ではそれでも大型トラクターを導入しているので水田の改良は可能ともしていますね。
 この本はソ連の出版物なので、数字面は信じるとしても持って行き方は社会主義的で、
結局日本の農業の発展にはブルジョア地主から無償で小作に土地を分け与えなければ駄目だという結論に持って行っています。
 農地解放ですね。