>>897
いえ、
ミッドウェーの基地航空隊を撃滅し損ねたのは
南雲機動部隊の重大な失敗であり敗因です
ぶっちゃけ、空襲のスケジュール的(上陸部隊が先に空襲より発見される)に大型機の在地撃破は絶望的です
この状況では、戦史叢書の結論は動かし難いものです
対空砲による損害をいくらでも甘受できるならともかく
損害の大きな対空機銃の被害を避けつつ基地を撃破するとなれば
水平爆撃で対空機銃の射程外、高角砲のみを敵として大威力を発揮する艦攻隊
これを一機でも多く基地に向けるべきでした
しかし実際は、空母攻撃の待機の方により多くの艦攻を回すという失敗をしました
それは艦攻を空母攻撃に差し向けられるという油断だったかもしれないし
あるいは敵空母撃沈のため連合艦隊司令部の「雷装」待機を甘受したいきがかりで
実は不安を抱いておりそれ故に
敵空母の不在を確信するや兵装転換をする成り行きになったのかもしれない

しかし事実だけを見れば
村田中佐の雷撃に多くを期待することで
自動的に南雲艦隊(空襲部隊)は敵の基地航空隊を撃滅し損ねたまま敵空母の横槍を受ける
最悪の事態を甘受したのです
艦攻の大量投入が必要な、対空陣地の充実した基地と
艦爆程度で封殺できる空母とでは本来なら攻撃隊の編制を使い分けるべき
それをすれば艦攻の集中で基地を破壊し
半数待機の艦爆(一部は陸用兵装)で突如現れた空母への対応もこなした
トリンコマレー攻撃の勝ちパターンを再現できるはずだった
それをしなかったからには
敵の基地を舐めていたか、
敵空母について確実な撃沈を命ぜられ
半数待機に艦攻を残さざるを得なかったかのどちらかだと思いますけどね