>>729 (続き)

一方、新中期防への開発方法の明記は断念する。現時点でコストや開発期間を含む具体的な計画を
示しているのは米空軍F22戦闘機を主体とし、日本企業に開発・生産の50%以上を認める米防衛大手
ロッキード・マーチン社のみ。防衛装備庁関係者は「コストや性能を比較するための判断材料が少なく、
開発方法を絞り込めない」と話す。

たとえば三菱重工業を中心とする日本企業連合の開発案では、全体のとりまとめや機体は三菱重工、
エンジンはIHIなどと大まかな役割分担は決まっているものの、具体的なコストや性能は示せていないという。
戦闘機に搭載するレーダーに関しては三菱電機や東芝などがそれぞれ名乗り出ており、担い手が絞れていない。

日英の共同開発案も具体性に乏しい。英国は次期戦闘機「テンペスト」の開発計画をもち、日本との
連携に意欲を示す。ただ、具体的な性能やコストは決まっておらず、日本のニーズと合うかどうかも見通せない。
政府関係者は「同盟国ではない英国と共同開発すれば米国が猛反発する可能性もある」と指摘する。

政府は来年以降、日本企業連合の提案などを待った上でロッキード案と比較し、最適な開発方法を決定する。
23年度までの開発着手をめざすが、事業者の選定や開発期間が長引き、実戦配備が遅れればF2が退役する
30年ごろに間に合わなくなる恐れもある。

▼次期戦闘機 2030年ごろから退役する航空自衛隊のF2戦闘機の後継機。艦船や地上への攻撃、空中戦を
全てこなす「マルチロール機」と位置づけ、離島防衛などでの活用を想定する。防衛省は国産化の可能性を探るため、
16年から先進技術実証機「X2」を使い、ステルス性などを試験してきた。
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要するに、国内主導開発の具体案作成を待っている、ということでしょう。
主に費用の面でLM案に対してどのくらい優位なのかを示さないと財務省を説得できないんでしょうな。