機関銃も塹壕も鉄条網もコンクリートトーチカも日露戦争が無くてもみんな存在は分かってるし防御戦ならそれが強力なのも分かってたよ
ただ機関銃や駐退機付きの大砲や大型の重砲なんかの新兵器の攻撃力はそれを超えて有り余る物だと考えられていて
事実西部戦線での開戦当初から膠着までの数ヶ月間それは遺憾なく防御力以上に攻撃力を発揮し
ドイツ軍はベルギーの要塞を突破しフランス軍の防衛線も突破し
その後のフランス軍の反撃もその攻撃力で成功した
膠着戦になったのは兵器と戦術による防衛力の増加というより
きっかけとしては単純な疲弊と補給の欠乏であり
その後は拮抗した大兵力が比較的狭い戦線に密集した事にある

"日露戦争の戦訓"は色々あっても"日露戦争の結果"は「重砲の砲撃と歩兵の突撃で要塞は陥落する」であり
それは一戦訓である「鉄条網と塹壕と機関銃で守られた陣地を占領するには犠牲が多く必要である」よりも重要だったし
「鉄条網と塹壕と機関銃で守られた陣地を突破する事は不可能である」
という戦訓は日露戦争には存在しない