2011年に最初の量産型がロールアウトして以来、F-35は徐々に生産のペースを上げてきました。
それに伴い、生産コストの見直しも実施。現在F-35Aの価格は8920万ドルにまで下がっています。
ロッキード・マーティンによると、生産ペースがさらに上がる2020年のロット14においては、8000万ドルにまで下げることが可能という見方を示しています。
これは現行の第4世代ジェット戦闘機の価格とそれほど変わらないもの。
生産当初は「高すぎる」と言われた機体単価も、能力を考えればかなり「値ごろ感」が出てきたといえるでしょう。

 ロッキード・マーティンは翌2019年、さらに生産数を40%引き上げ、130機以上の生産を見込んでいます。
現在までに350機以上のF-35が計10か国に引き渡され、うち7か国は母国での運用が始まっています。
すでに4つの飛行隊で初度作戦能力(IOC)を獲得し、アメリカとイスラエルではすでに実戦に参加しています。
2019年には日本の航空自衛隊でも、三沢基地の臨時F-35飛行隊が百里基地の第302飛行隊と統合される形で、新たに三沢基地の第3航空団隷下で新生第302飛行隊となる予定。
日本を含め、各国でF-35の姿が日常的になっていくことでしょう。

(咲村珠樹)

http://otakei.otakuma.net/archives/2018123004.html