AI兵器に殺される!? 人工知能が戦場を変える
2018年5月10日
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0510.html

「自衛隊にもAI兵器を」
こうした状況のなか、日本もAI兵器の開発を急ぐべきだと指摘するのが、森本敏元防衛大臣です。背景には、日本の抱える人口減少問題もあるといいます。

「人口が減っていき、自衛隊は現在の24万人の半分くらいの隊員で、倍くらいのシステムを動かさざるを得なくなります。
そうなると無人機や無人艦艇などAIを用いた省力化は欠かせません」

森本氏によると、アメリカの軍需企業では、すでに無人機と有人機を組み合わせた次世代の戦闘機のシステムを研究しているといいます。
パイロットの乗った有人機ははるか後方に控え、AIを搭載した無数の無人機が敵地近くの前線に飛び、敵の能力を判断して攻撃します。
無人機は命を失う心配がないので、思い切った作戦が可能になり、有人機はそこから情報を収集し、次の展開に利用します。

森本氏は、将来的には日本もこうしたAI兵器を導入する可能性があると考えています。
「アメリカでもまだ生産は始まっていません。
日本でも今年末に見直しが行われる防衛計画の大綱では、コンセプトが示されるところまででしょう。
さらにその次の大綱で、AIを使った装備の導入が盛り込まれるのではないでしょうか」

-----中期防 p.18
限られた人材を最大限有効に活用して防衛力を最大化するため、
情報 処理や部隊運用等に係る判断を始めとする各分野への人工知能(AI) の導入、
無人航空機(UAV)の整備、無人水上航走体(USV)及び無人水中航走体(UUV)の研究開発等の無人化の取組を積極的に推進 するとともに、
新型護衛艦(FFM)や潜水艦等の設計の工夫、レーダーサイト等の各種装備品のリモート化等による省人化の取組を積極的に 推進する。

人工知能等のゲーム・チェンジャーとなり得る最先端技術を始めとする重要技術に対して重点的な投資を行う