馬やぶれて山河あり
ハルウララにして草木深し

中国の詩人、杜甫輔(とほほ)が詠んだ著名な詩である。
競馬で身を崩し、故郷の農村へ帰った杜甫輔。
父も母も兄弟も先立ち、実家に残っていたのは主を失い荒れ果てた資産価値のない山と川だけであった。
全てを失った無常観と美しく荒廃した里山の対比が素晴らしく、中国史上最も美しい詩であるとも言われる。

〜民明書房〜