冬は、大陸に勢力の強い冷たい高気圧、太平洋側に暖かい低気圧が来る気圧配置、俗に言う西高東低になることが多いので北風や西風が吹きやすい。
更に、厳冬でも表面水温が10度ある暖かい対馬海流の上に、シベリア高気圧の東側(東北から北海道)から海面水温 - 10度のとても冷たい北風や西風が吹くと、この温度差で日本海側にも強い低気圧が発達する。

この時、高気圧と低気圧の気圧の差を天気図に写し出し、等圧線の縦縞を見ると、その間隔が狭ければ狭い程、強い風、つまり荒れ模様の天気になる(これは夏も同じ)。
これが冬場の日本海が荒れる主な原因。
よって日本海側では毎年、冬場に大型台風並の強い風が発生し、波やうねり※が荒れ狂う。

※波には、風浪とうねりがあり、
・風浪は、海上で風によって直接起こされた波
・うねりは、風浪が発達域の外に伝わったもの。うねりは遠くまで伝わり、陸岸付近まで伝わってきたうねりは、水深や地形の形状によって高い波となる。

で、いしかり型、その反省で作られたゆうばり型も日本海で行動するには小さすぎたと評価されたね。