拳銃の精度を巡る議論で不思議に思えるのは、SIGだのグロックだのベレッタだのその手の実用的な拳銃の精度が
少しばかり良くなったからと言ってそれが即、射撃結果に?がると思い込んでる人間の多さだ
その手の拳銃はオープンサイトでスタンディングで素早い射撃が求められる
そんな状態で精度の差を実感できる人間なんて殆どいない

それがよく分かる実例を挙げてみよう
先述の軍用、警察用の実用的な拳銃とは別にフリーピストルという競技用の拳銃がある
これはある意味銃のF1マシンとも言える代物で、基本構造から実用的な拳銃と全く違い、その精度は50mで1pを切るくらいだ
要するにベレッタとかグロックとかと比べたら何発撃ってもワンホール、と言っていい精度な訳だw
朝霞の50m射場で自衛隊体育学校ピストル班の選手がそれを撃ってるのをよく見かけたもんだが、標的設置のために
監的壕を歩いてる時にヒョイと上を見て標的を確認する事はよくあったが、見事にバラバラの豆まき状態だった
将来オリンピックやワールドカップへの参加を嘱望されてる素質のある射手がゆっくり時間をかけてワンホールの精度の銃を撃って
バラバラなの・・・それが拳銃ってもんw
オープンサイトを使ってスタンディングで撃つとなると、どんな高精度でも射手がそれを生かせない
精度の差がヒューマンエラーの中に飲み込まれてしまうのだ

だからベレッタやグロックとかが25ヤードで3インチなのを半分のグルーピングに出来ても何の意味もない訳・・・
ましてやターゲットを外す外さないとかの理由になどなりようがない

以上が結論だが、唯一例外的な事をあげるとすると、最近流行している光学照準器(ダットサイト、スコープ等)を装着して
さらにプローンや依託射撃などの状態で撃つとなると平均レベルの射手でも精度の差の恩恵を感じる事になるだろう
もっとも拳銃の射程内でそんな悠長な事をしていられるのか・・・というのはまた別の議論だが