西浦進・談『昭和陸軍秘録――軍務局軍事課長の幻の証言』

西浦はなぜ関特演には反対したか。対ソ戦をやれば、対ソ戦のための油が消耗するから。
当時、陸軍は、半年分の油しか確保していなかった。
ソ連と戦争して半年でカタがつくか? 絶対無理である。
だからヒトラーに呼応してまずシベリアを叩くなどという選択はなかったのだ(p.335)。