>>暗号めいたものを出してたら解読はともかく「どうも暗号らしい」って米側に疑念持たれる

無線は誰でも傍受できるので、暗号で送るのは平時でも当然なので特に疑念はもたれない。
ちなみに海軍の暗号はおそらく大戦中の陸軍と同じコード表に乱数を足したもの。
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★★『暗号を盗んだ男たち』(光人社NS文庫/檜山良昭)★★

■日清戦争の頃の暗号は、「単文字換字式」というもので、
 「イ」→「ヨ」、「ロ」→「マ」、「ハ」→「モ」という具合に変換する。それをモールス信号で送った。

■日露戦争になると仮名3文字コード式暗号になった。例えば「師団」は「キトロ」
 「攻撃」は「ネウシ」と対応して送る。

■第一次大戦になると複数の暗号表を使うようになる。例えば「条約」という言葉は
 第一表では「PCKU」、第二表では「KSLB」として、統計による解読を防いだ。

■解読は統計的方法を行う。例えば英語で最も使われる文字はE、次はTであり
 最も使われないのはZ。日本語の場合では「イ」「ン」「ウ」がよく使用される。
 ここから逆算する。

■太平洋戦争中、日本陸軍が使ったのは乱数を使うもの。例えば一次暗号表が
 「援護」→「354」として、その後に乱数表の数字「626」を足して
 「980」を送る。受け取る側では乱数を引いて暗号表と照らし合わせる。

■この陸軍暗号は最後まで米軍は解けなかった。

■陸軍は終戦間際になると米国務省の暗号を解くのに成功した。支那や露西亜のは
 簡単だったが英米のは難解だった。連合軍の機密は大体支那から漏れた。