>>435
要するに何らかの方法で当時の日本軍の制式装備に採用、大量配備された91式携SAMが活躍できるかどうかってことね?
もちろんバックブラストは生じるが、当時の日本軍でも12cm噴進砲などロケット兵器は存在し、防火服を着た兵員で運用されてるから致命的問題は無い。

問題が生じるとすれば射界や弾片などからの要員保護、いくら数はあると言っても重複目標に対する無駄撃ちを回避するための射撃指揮といったところ。
射程は25mm機銃より長いので、高角砲と25mm機銃の中間を生める対空火器としてそれなりに有効だが、射点はどこからでもいいというわけでも無いし、
ある程度統一指揮は必要なので、数が準備してあると言っても一度に発射できる数は限られるから、無双できるほどの期待は持てない。

むしろIRイメージにせよ可視光イメージにせよロックオンのため敵機を視界に収める必要性を考えると、迅速な回避運動が可能であるがゆえに
射手がロックオンし難い軍艦(特に小型艦艇)よりは輸送船など鈍重な商船、特設監視艇でより有効じゃないかと思われる。

以上は艦上(船上)運用での話。

航空機の銃座からだとバックブラストの問題が出るので、旋回銃塔を改造した旋回発射塔を設けたり、主翼下へ吊り下げ遠隔で発射できるように
するなど工夫をすれば、自衛用兵装や対爆撃機兵装としてそこそこ有効と思われる。

ただ、敏捷な小型機同士の戦闘だと艦上や地上から以上に彼我の動きが激しいためロックオンが難しいのは現代のAAMと一緒で、万能兵器として
考えるより「工夫すれば限定的な局面で大きな効果を発揮する」くらいで考えた方がいいと思う。