>>110
> 同じ本にSR-71の推力の大半はエアインテーク側で発生しているって書いてあったがそれも嘘?

それは本当だよ
SR-71のインテークのコーンとその後のインテークダクトで上手に衝撃波を発生させて気流を圧縮し
元の気流が持っていた運動エネルギーを最小限の損失で保存しエンジン〜ノズルへと渡し推力を生み出す構造になっている

結局、ジェットエンジンの推力は排気ガスの持つ運動量によるものだが、排気ガスの持つ運動量は
排気ガスの持つ運動エネルギーによって決まるが、排気ガスの持つ運動エネルギーは
インテークダクト通りエンジンに送り込まれる気流が持っているエネルギーと燃料を燃焼させて得られるエネルギーの和だから
インテークダクトで如何にエネルギー損失を小さくして大きなエネルギーを持ったままエンジンに気流を送り込むかというのが
SR-71のような超高速(だとインテークに入る前の気流の持つ運動エネルギーも極めて大きい)で飛ぶ際には非常に重要になる

SR-71のインテークのこととXB-70の外翼部折り下げのこととは共に衝撃波に関連しているが
それらの生み出す効果は全く異なっており互いに全く関係がない

(但し、XB-70の件は既に述べたようにコンプレッション・リフト理論による効果、つまり衝撃波というサーフウェーブの上に
XB-70の機体がサーフボードの如く乗っかって揚力を稼ぐ、主翼を折り下げることでサーフウェーブとしての衝撃波が横に広がって逃げないようにして
衝撃波を主翼で抱え込むようにして揚力を稼ぐ効果を増大させるというのは一種の伝説であって、その効果が全く無いとまでは言わないにしても、
XB-70の主翼の折り下げの主な目的はベントラル・フィンと同様に高速時の横安定性の低下を補うことにある、というのが実際のところだ)


その本のXB-70の主翼の折り下げの説明の部分をもう一度、良く読んでごらん
衝撃波で稼ぐのは「推力」じゃなくて「揚力」と書いてあると思うんだが
(さすがにそういう初歩的な間違いを書いている本はないと信じたい)