【ワシントン=黒瀬悦成】米国務省は
29日、航空自衛隊の主力戦闘機であ
るF15J「イーグル」98機分の電
子戦能力を向上させるのに必要な関連
機器の売却を承認したと発表した。費
用は総額で45億ドル(約4900億円)。国防総省傘下の国防安全保障協
力局が同日、議会に売却方針を伝達し
た。
 国防安全保障協力局は声明で、「今
回の売却によって、日本本土と在日米軍
の防衛に向けた、死活的に重要な防空
能力を日本に提供することになる」と
説明した上で「日本が強力かつ効果的
な防衛能力を構築し維持するのを支え
ることは、米国の国益に極めて重要
だ」と強調した。

 航空自衛隊は現在、約200機のF
15Jを運用している。