それでだ。輸入の方が安いと言うなら、30万円×30万人で、90億円にしかならない小銃なぞよりも、高価な護衛艦でも輸入した方がよほど効果が高い。
なにも全ての護衛艦を輸入にせずとも、たった一隻を輸入に変更するだけで、100億かそこらは浮くんだけど、誰もそちらには文句を付けないだろ?

だから本音のところは、小銃を国産すること自体が気に入らないだけで、値段や配備期間は後付けの理屈に過ぎないんだよ。理屈と軟膏は何処にでも付くってやつだ。


次に性能の点だが、64式ならともかく89式には明白な欠点などなく、命中精度も信頼性も高く、最初からカービンに準じた短さで、取り回しだって悪くない。
ここでも「セレクターを改良し、レールなどの拡張システムを付けるだけで良い」とか「SCARみたいなストックもあれば良い」と、改造だけで済むとする意見がある。

では、いったい何が問題で輸入にしたいんだ? 予算や配備期間を気にするなら、むしろ輸出を視野に入れて、ラインを拡張したって良いじゃないか。
ガスピストン式でありながら、M16A2を超えるかも知れない、100mで1.8MORと噂されている、精度の高い傑作だぞ? しかも信頼性ではM16を超えている。