>>344
>ロストワックスは従来の金型で抜けないような形状のものを作れるのが利点で、
>コストや生産性はどうだろうね

スチールロストワックス製法を多用するスタームルガーなんかは、格安路線の代表格。
ほとんど鋳肌でも精密鋳造できてて寸法精度が出るから
ノックピンや嵌め合い精度や表面粗さの必要な箇所やスライド部の嵌合などの
最小限の箇所を機械加工で仕上げるだけで、ほぼ銃として完成する。
最近では、メタル3Dプリンターでの銃製造法も研究が盛んだし。

AR15やM16〜M4に至るシリーズはアルミ鍛造レシーバーを中核にして
ロストワックス部品やキャストプラスチック部品で全てに金型が必要になるため、
ある程度数が出ないと安い単価では、金型の初期コストがペイできない。
その為、少量限定でバリエーションの多いクローンは、汎用CNCを使った総削り出しで
金型コストをなど専用設備を最小限にしコスト圧縮してる。
多様化する需要には、そちらの方が向いてるし、いざ有事となると汎用機で生産でき、
世界的に友好国で多用されるタイプの製法を用いた方が兵站には、有利。

スチールプレスが量産で重要視されてたのは、自動化されたCNC加工が存在しなかったWW2の時代。
そりゃ、自動車みたいな大物のスチール削り出すなら日が暮れるけど、小銃の小部品なんて
金型やらロストワックスから作ってるより削り出した方が遥かに早い。特にアルミ。
なので旧西側諸国は、スチールプレス多用した銃が廃れ総削り出しAR15クローンの方が流行ってる。
しかもCNC削り出しで高精度な工作精度のおかげで射撃精度も稼げるから猶更。

実際、一丁30〜40万で納入されるにしてもM27やM38みたいな総削り出し高精度モデルで
光学サイト標準なら、マニアが見ても納入単価が妥当なレベルだと感じるだろうし。