国家安全保障政策/国家戦略研究スレッドPart2

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1JTAC
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2019/05/28(火) 20:17:15.39ID:6xOEVx5m
我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。

○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。

○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。

○戦略の位相
国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」

○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

「本質はdetailにこそ宿る。それは栄光無きものに非ず。」

○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。

○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。

○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、J.C.ワイリー、エドワード・ルトワック、コリン・グレイ
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー

「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」

過去スレ:
国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1535374656/l50
2019/11/10(日) 21:58:28.13ID:I+Z0U4xr
>704
貴官は大きな勘違いをしている
(しかも2000年代初頭の米軍の一部と同様の勘違い)

ソ連の場合、それを規模と捉えてはいけない。
あれは指揮結節の階梯と捉えなければいけない。

そして指揮結節の改訂は戦争次元にリンクする。
2019/11/11(月) 11:20:22.14ID:XphDWRKH
一時期、米軍内において
作戦術は大規模軍隊の運用に必要なもので、昨今の不正規戦ではその価値を減じている
という「作戦術無用論」が論じられていた時期があります。

この時の議論では、戦略と戦術が接近し、作戦次元が完全に重複し、直接的に戦略と戦術が影響しあう
という話も同時並行的に発生していました。

このあたりは情報RMA(幻想)も加わり

たくてぃかる じぇねらる
すとらてじっく こーぽらる

問題となっていました
(そしてクレフェルトがひっかきまわした)
714JTAC
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2019/11/11(月) 23:47:23.97ID:/4IoOGts
>>713
今でもJP5-0あたりから極力"operation"という言葉を削減しようと姑息にセマウル運動やってるように見える。

どうしようもなくoperational artですが。
715JTAC
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2019/11/11(月) 23:55:07.73ID:/4IoOGts
>>709
戦争も自滅するためにやるもんじゃないし、建設的な結果を求めるなら政治を上位に置かざるを得ない。

さらに、クラウゼヴィッツが活動してた時代頃から決定的に国際政治自体がゼロサムゲームでもなくなった。
2019/11/12(火) 00:04:50.87ID:7cml2/yO
マイケル・ハワードは、戦争や戦略を見ていく上で、各時代による「社会次元」の戦争に及ぼす影響に言及した。
経済や社会秩序によって戦争もかわります。

が、「戦争文化論」は中世部族時代のアナロジーにしか見えないな。
今は封土に極端なフェチズムを感じる戦争はしないでしょう。(ロシアは置いといて)
center of gravityにも多様性があります。
2019/11/12(火) 20:27:51.68ID:x8gJY1pp
コリン・グレイの言う「戦争の窓(消耗vs.機動、攻撃vs.防御、正規vs.非正規etc.)」
「戦争の文法(陸、海、空、宇宙、電子、ゲリラ、核)」
「戦略文化(国民性、地理、軍種、世代)」
分かりにくい概念ですが、グレイが言いたいことは「戦略の継続性(永遠のクラウゼヴィッツ)」
グレイ兵学の必殺奥義。

「あなた方が「RMA」だの「第4世代戦争」だの「核戦略」だの「クラウゼヴィッツは終わった」だの
言ってるのは、特定の「窓」や「文法」や「文化」越しの風景でしかなく、戦争の全体像、継続性が見えてないんだよ」と。
718JTAC
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2019/11/12(火) 20:43:04.68ID:x8gJY1pp
「戦略の文法」が特に分かりにくい。
日本人が考える「文法」はかなり堅固で半永続的なニュアンスですが、欧米人の「グラマー」はローカルなニュアンス。
フランクの支配地域がフランス語、チュートンの支配地域がドイツ語、
アングロサクソンのが英語。
(ノルマン・コンクエストの後、公用語はフランス語になってたり)
落ち目のローマ帝国残党のがイタリー語やらスペイン語やら。
グラマー=文法は語学的には正しいんだろうが、ニュアンスは伝わらない。

特定の「文法」(宇宙!サイバー!電磁!宇サ電三兄弟!)のみで「戦争できる!」と言われても
グレイ的には「スペイン語とポルトガル語と朝鮮語?えらくマイナーな半島言語ですね?それが何か?」と軽くいなされる。
(多次元統合防衛、宇サ電三兄弟)
719JTAC
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2019/11/12(火) 21:13:16.89ID:x8gJY1pp
「戦争の窓」については、最近の著書では肯定的に書いてる。
究極的にはアドホックな捉え方だという認識ですが、各々の「戦略の窓」に対応した「諸戦略」を通してしか戦略を実践できないという。

グレイも「戦争の階層構造」に「作戦次元」を取込みました。
「機動/消耗戦略」(ルトワック)「順次/累積戦略」(ワイリー)も現代戦略の実践面では評価してると。
720JTAC
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2019/11/12(火) 21:27:34.96ID:x8gJY1pp
「戦略文化」については、「劣等人種アジア人」としては「世界観」としたいですね。
「文化」という見方は、暗に我々非欧米人は除外されてる可能性があります。

「文化」という制約条件よりも「世界観」という上位概念を直視することで、
東洋/西洋両方を行来できる我々日本人にとって示唆が得られる。
両洋を包含する巨大なアライアンス、ルトワック兵学の必殺奥義「同盟」を駆使できます。

我々日本は「日英同盟」で国を興し、「日英同盟の破棄」で国を一度滅ぼしました。
(大英帝国も壊滅しましたがね。)
そして「日米同盟」で何とか露命を繋いでいます。
洋を跨げる「世界観」について着目すべきです。
721JTAC
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2019/11/12(火) 21:36:56.82ID:x8gJY1pp
奥山本によると「世界観」のさらに上位概念として「死生観」があるという。
「戦略の階層構造」に含めるかはともかく。
直観的にはとても面白いと感じる。
人間である以上、確かに必ず生まれて死にますわな。
2019/11/12(火) 21:49:14.64ID:x8gJY1pp
ただし、現代日本の「政策次元」は明らかに世界観や死生観を欠いてますね。

それが明治日本が「日英同盟」に漕ぎ着けた理由(世界観で共通する要素がある)で
現代日本がさっぱり新規の「同盟」を構築できない理由かと。

九条ですか?
国際的な諸悪を全て見過ごして支那の元首を国賓待遇する?
そこまで命が惜しいのかな。
ほっといても、いずれ個人は死にますよ。誰でも。
如何に生きるか、ではないでしょうか?
723JTAC
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2019/11/13(水) 21:57:12.14ID:AKDdQ3mf
中国企業、ソロモンの島を75年賃借か 豪紙報道

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO51119360Y9A011C1FF8000

不謹慎ながら興味深い。

ツラギ島に軍事基地作ろうとしてるみたいですね。
ガダルカナルも支那資本が滲透して一木支隊の慰霊碑も消滅の危機とか。
さらに、中間拠点だったエスピリトゥサント島(バヌアツ)に軍港作ってるとか。
完成の暁には米豪遮断作戦完成。

完成すればですが。
724JTAC
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2019/11/13(水) 22:12:13.07ID:AKDdQ3mf
地球上では不思議と戦争が起きる度に戦場になる地域がある。

欧州ではボヘミア。北アフリカではチュニス(カルタゴ)、バルカンではトランシルバニア(パンノニア)、中近東ではパレスチナですかね。

マグテブルグ(ザクセン)とか「もう許してやって!ライフは0よ!」みたいな。
725JTAC
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2019/11/13(水) 23:09:10.54ID:AKDdQ3mf
地図学が発達したのは例によって18世紀のフランスです。

ルイ14世の指令によりフランス常備軍40万が活動する地域の精密な地図が作成されました。
これによって、フランス王国は国土が20%小さいことが判明。
どこぞの北朝鮮なら測量技士が処刑されるとことろですが、太陽王は鷹揚に許容しました。

「余は諸官等に国土を奪えと命じたらしい。」

この地図に従って、フランス常備軍、さらにはナポレオンのグランド・アルメーは「ヴィヴァ!フランス!」「ヴィヴァ!フランス!」「ヴィヴァ!フランス!」
とうわごとを唱えながら分速120歩で行軍し欧州各地を蹂躙しました。

「最強の兵士って知ってるか?・・・・・歩く兵士だ。」
「もし一分間に120歩歩く兵士がいたらそれだけで欧州の地図を塗り替えるだろう・・・・グラン・ダルメ!(大陸軍)」
726JTAC
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2019/11/13(水) 23:25:10.36ID:AKDdQ3mf
そして例によって19世紀にプロイセン・ドイツに逆転されました。
アレクサンダー・フンボルトにより社会学としての地理学、
さらには歴史との関わりを分析するカール・リッターの政治地理学が確立されました。

フランスの蛙には不幸なころに、ベルリン大学のカール・リッターはプロイセン陸軍大学でも教鞭をとっており
ここにヘルムート・フォン・モルトケなる学生が混じっていました。
その学生が年食ってから近代的なTerrain Analysisを幕僚活動に組込みフランス帝国軍を完膚無きまで叩き潰しました。
727JTAC
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2019/11/14(木) 20:01:54.07ID:SZa0Fdi+
地域見積(terrain analysis)は、事実からなる地域概説(稜線・水系・地表面土質・植生・人工物)と戦術行動に与える影響を分析する地域分析からなり、
敵味方の機動や火力への影響を加味した緊要地形(C/T)、接近経路(A/A)に集約され、
敵の可能行動(E/C)や我の行動方針(COA)の分析に反映されます。
(MDMP,IPB)

一つ確認したいのは純粋地理学の産物ではなく、敵味方の編成装備に左右される。
部隊規模や兵器の射程の影響を当然受ける。
728JTAC
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2019/11/14(木) 20:09:14.86ID:SZa0Fdi+
そこで提起したいのは「地政学」って本当かと。
ここはコリン・グレイに逆らいますが、自分は「まやかし」だと思う。

terrain analysisの結果すら時代の編成装備の影響を極めて受けるのに、
かなり長いスパンの国際政治をマクロな地域特性だけで説明する。
無理がありすぎる。

ある意味、カール・リッターやモルトケが作り上げた厳密な政治(軍事)地理学の名を語った「まやかし」ではないかと。
729JTAC
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2019/11/14(木) 20:24:38.79ID:SZa0Fdi+
地球上には「戦争が起きる度に戦場になる地域」がある。
時代の変化により各種パラメータが変化してるのにやっぱり戦場になる。
これは、逆に「地政学」の反証材料ではと。

地政学は便利な概念で、説明のイメージ付けでは便利で使ったりしますが、学問的厳密さは明らかに無い。

「地球上でよく戦場になる地域」は、地域の特性以上にヒューマニティが大きいと思う。
これらは、宗教・文化要因で同盟を組まず孤立しやすい民族が所在する地域でもあります。

○ボヘミア→チェック人
○チュニス(カルタゴ)→旧フェニキア人後にベルベル人
○トランシルバニア(パンノニア)→フンガリー人後にマジャール人
○パレスチナ→(言わずと知れた)ユダヤ人

だから外交関係が不安定になり戦争の焦点になる。
730JTAC
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2019/11/14(木) 20:36:07.98ID:SZa0Fdi+
ソロモン諸島が、またまたアングロサクソンとチャイニーズの争奪の地になりかかっています。
アングロサクソンは、我々日本人を叩き潰してこの地を軍事的に制圧しましたが、
その後、外交・経済面ではほったらかしにして係争の地域にしてしまいました。
小なりと言えど、日本との関係が深い(平成天皇訪問)パラオは、今でも西側に踏みとどまっています。
アライアンスがいかに重要か、この件でも顕著に思う。

日本も。太平洋諸島との外交関係はどうあるべきか。逃げては駄目だと思います。

(全てと同盟しろという話ではない。時には切ることも必要(例:朝鮮))
731JTAC
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2019/11/14(木) 20:46:32.37ID:SZa0Fdi+
小国を侮ることは、大変危険な戦略です。
何故ならば規模が小さいのに生き残ってきた「理由」があるからです。
その多くは「同盟」に起因します。
例えばベネディクト三国やポルトガルのバックにはイギリスとの歴史的な同盟がある。

小国を侮蔑して、自国を大国だの中国だの僭称する連中の先行きは目出度からず。
こういう国とは組まんことです。
(大なんとか民国、中華なんとか国)
巻添え食らって酷い目にあいます。
732JTAC
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2019/11/14(木) 21:10:18.64ID:SZa0Fdi+
支那は、ほんとかどうか分かりませんが、「GDPが世界第二位」になったとたん、
日本を含めて「第一位」のアメリカ以外の国を極端に見下すようになりました。

やらせておけばいいw
大変結構なことです。日本にとって。

日本の今の経済的ポジション。
アメリカのマークが外れて快適です。
今後景気が良くなっても「GDP世界第○位」とか強調せんことです。
国家戦略奥義「同盟」で吹き飛ぶ優位にすぎない。
国内と同じく、国際社会でも別に金持ちでも尊敬はされません。
733JTAC
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2019/11/14(木) 22:04:38.49ID:SZa0Fdi+
ルトワックがたまに「地経学(geo-economics)」という言葉を使う。
「政治的紛争における経済的手段の使用に関する研究領域」

さすがに、これには反対です。
現代における「ゼニ(銭・通貨)」を本当の意味で理解していないように思う。
ゼロサムゲームで奪い合う類いのものではありません。
ある種の共有されたフィクションで、理論的に発行上限はありません。
強いて言えば、マーケットとサプライチェーンとの関係性ですが、それすら真の上限とは言えない。
イノベーションにかけるクレジット(信用)のレバレッジ(自己資本の約10倍)を説明できない。
10倍も絶対ではなく30倍でも良いのかもしれませんよ?
となると流通するゼニの流量(インターネット上の数字にすぎませんが)は「ポン」と三倍になります。

シリアスに奪い合うのがアホらしくなるでしょう。
734JTAC
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2019/11/14(木) 22:13:03.01ID:SZa0Fdi+
国家戦略が目的とするところは「生存」と「繁栄」の国家基本目的だという。

「生存(軍事)」は確かに奪い合うしかない。生きてく土地にも限りがある。

「繁栄(経済)」は「信用(クレジット)」と「関係性(リレーション)」の世界です。奪い合うだけでは得られない。
2019/11/15(金) 22:15:13.90ID:ylmTkS/p
地政学を考察する上でモンゴル帝国の存在はさけて通れないでしょう。
中世までの欧州ではハンガリー平原が騎馬民族のパワーの源で
東から流れてきた民族がここを征服すると大勢力になり猛威を奮った。

ところが近世手前で地球最大の草原地帯のモンゴル高原が最大のパワーとなりユーラシアの中央を支配し全世界に影響を及ぼすようになった、

ハートランドの原形ですね。
この流れはモスクワ公国、ロシア帝国、ソビエト連邦と継承される。
736JTAC
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2019/11/15(金) 23:28:27.15ID:ylmTkS/p
チンギスカンの段階で十進法で規格化された「千人隊」が編成され、
それらがチンギス一族を長とする「ウルス」に配属され各々のウルスが四方の大陸に侵攻していった。

各ウルスは大カーンを宗主とする連合王国を形成。
内紛もありましたが、フビライ家とフラグ家のような恐ろしく広域な協同作戦をとったケースもあり、血縁が弱まっても連合政権を二百年維持しました。
この系列で最後に滅びたのはクリミア汗国で実に18世紀まで存在しました。

この組織モデル。ソ連の戦域軍を彷彿させいやーーな気持ちになりなます。
というかまんまですね。

モンゴル帝国が存在する限り、放牧に適した地球上の大草原地域は押さえられてしまい、
少なくとも騎兵の総数では敵あすること能わず。
世界征服の扉は開かれました。
現在でも最もDNAを残した雄はチンギスカンだと言われています。
まさに地球規模で種付けしまくった。
737JTAC
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2019/11/15(金) 23:36:27.62ID:ylmTkS/p
モンゴル帝国のドクトリンは実に統合的で自前の軽騎兵集団に加え、城壁を打ち崩す投石機を多数運用した。
また、歩兵も披支配民族を「乗馬歩兵」として運用。
機動と歩騎連合と遠戦火力を大規模に組織化しました。

これらは地政学の肯定要因になるでしょう。
738JTAC
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2019/11/15(金) 23:41:52.35ID:ylmTkS/p
一方で中央アジアの真下、インドの最終的な攻略に失敗したのは地政学の否定要因です。

日本人としては元寇をクローズアップしたいですが、マクロに見ればインド侵攻が帝国の拡大の足を引っ張った要因。
二百年にわたり、ずーーーっと一進一退です。
これはどうしたことか?
739JTAC
垢版 |
2019/11/15(金) 23:54:17.62ID:ylmTkS/p
逆に言えばモンゴルの強さとは何か?
我々日本人はどうしても戦術的な要因(騎馬の数、てつはう、兵数)を見ますが、外国の文献は別の要因を分析しており驚きます。

モンゴルら恐ろしいほど綿密な情報戦をしかけてきます。
ヒューミントや戦略偵察により敵心理まで掌握。
分進合撃により心理面で恐慌に陥らせたり、敵を偽装退却で引っ張りだし包囲殲滅したりします。
740JTAC
垢版 |
2019/11/16(土) 23:47:23.42ID:TUTNMMbW
ジョン・ボイド。
またの名を「チンギス・ボイド」と揶揄されてました。
OODAループ、機動戦の観点からモンゴルの教義を絶賛してた。

モンゴルのホラズム遠征(ボイド)
http://fayllar.org/patterns-of-conflict/img26.jpg

広域機動で作戦的な包囲や重心打撃をしかけつつ
巧みにプロパガンダや恐怖を煽り瓦解に導いていった。
2019/11/17(日) 18:01:10.26ID:x1+xk9dD
このへん、一見粗雑なソ連軍が、ときに信じがたいほど綿密な戦術を駆使するのと類似性を感じる。

クルスク戦のとき、中央方面軍隷下のFSCCは、ドイツ第9軍の砲兵陣地を一門単位まで把握して対砲兵射撃を準備していたという。
その情報に対する綿密さ、緻密さ。手段を選ばない執念

「血」は争えませんね。
ロシア人のDNA調べると凄いことがわかるでしょう。
742JTAC
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2019/11/17(日) 21:51:13.98ID:x1+xk9dD
モンゴル帝国のインド侵攻はチャガタイ・ウルスを中核にかなり執念深く継続されましたが、結局成功しませんでした。
戦術的には幾度も大勝利を治め、カナウラスという例によってモンゴル人のDNAを持つ落し子を大量発生させましたが。
征服しても征服しても、地方の大守達の離反を防げなかった。
宗教・カースト含めインドの多様性を御しきれなかった。

かくして、ユーラシアのかなりど真ん中にマッキンダー流のハートランド地政学では説明困難なブラックホールが聳え立つことになりました。

海洋帝国イギリスは、インド支配の崩壊きっかけで帝国を失い、
悪の大陸帝国ソ連がインド・パキスタンと関係が深いアフガニスタン侵攻で国力を失い崩壊した。
古くはマケドニアのアレクサンダー大王もインド攻略にしくj
743JTAC
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2019/11/17(日) 21:52:55.72ID:x1+xk9dD
インドは地政学にとって鬼門と言えるでしょう。
744JTAC
垢版 |
2019/11/17(日) 22:07:20.81ID:x1+xk9dD
モンゴル帝国も、火器の登場前後に衰退し、後継といえるティムール帝国も衰退したころ。
モンゴル帝国貴族の地を引くバーブルとその子孫によって、なんとインドは征服されてしまいました。
ムガル帝国です。

ムガル帝国の軍はモンゴル・ウルスの伝統も継承してますが、地政学的な繋がりは欠いていると言えるでしぃう。
なんせ、二代目で一度滅亡しペルシャやらイスラムやらのごった煮になった。
この一族、モンゴルには愛着がなくインドに土着化する戦略をもっていました。

この帝国が建築したのが、インドで、あるいは世界で最も美しい建築物と言われる「タージ・マハル廟」です。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bd/Taj_Mahal%2C_Agra%2C_India_edit3.jpg/275px-Taj_Mahal%2C_Agra%2C_India_edit3.jpg

インドが説明できたら地政学ももう少し株が上がると思いますが。
頑張ってみて下さい。
745JTAC
垢版 |
2019/11/19(火) 16:11:54.37ID:tYsSFhIe
米軍トップ、在韓米軍“撤退”示唆 GSOMIA失効期限にらみ異例の「圧力」 朝鮮日報は「核武装すれば不要」の異常

「ドナルド・トランプ米政権が、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権にかつてないほどの「圧力」をかけている。
日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の失効期限(23日午前0時)を見据えて、世界最強の米軍幹部が続々と韓国入りしているのだ。
米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は「在韓米軍の撤退」まで示唆して、事実上、レッドチーム入りしている文政権を恫喝(どうかつ)した。
これに対し、「核武装→在韓米軍不必要」と説く韓国メディアも登場した。
14、15日にソウルで開催される米韓国防当局の協議が、最大のヤマ場となりそうだ。」

zakzakネタどうよ?とはさておき。
今回ばかりは「在韓米軍撤退」の公算大。

理由

1 GSOMIA延長の決裂
在韓米軍の司令部が機能しなくなる。
日本の海空自のエリント、衛星のイミント、情本のシギントが入らずブラックアウトしたCOPをボーーッと眺めててもね。
時間の無駄だし。

2 駐留経費問題
トランプの性格の問題もありますが、五倍にふっかけています。
アメリカ側も同盟国への態度ではありませんね。
この同盟。先が無い。

3 事実上の決定権者の動向
決定権者はマルドメを主導するマーク・ミリー大将です。
トランプも現段階ではミリーの提案に従うと思われ。
マルドメのoperational frame上、南朝鮮が「不可欠か?」「斬ってもいいのか?」の判断。
今までのミリーの署名した文書をみる限りでは「斬れ」ます。
日本のclose tactical areaが矢面に立ってしまいますがね。

結論:在韓米軍撤退の公算大
大きな「地政学」的変動ですね。
746JTAC
垢版 |
2019/11/19(火) 16:24:22.10ID:tYsSFhIe
南朝鮮の核武装論。
軍事的には当然有効です。
だが、国家戦略の位相全体を見てどうかと。特に外交、経済面。

軍事戦略は、あくまで政治目的達成の手段であり、外交、経済、情報etc.と調和を図る必要があります。
クラウゼヴィッツは、やはり、どうしようもなく正しいのです。
核も含めて、戦争は有利な講和、同盟関係の構築のためにある。

さしあたって、在韓米軍撤退後に南朝鮮が核武装を宣言した場合、すかさず北朝鮮への経済制裁が南朝鮮にも適用され石器時代(stone age)に逆戻りです。

日本の核武装論者にもそこを良く見てほしい。
外交、経済、情報面全体を考察して決断すべきです。

例えば、同じ米国の同盟国のイスラエルは、明らかに持っていますが、核保有の宣言はしていません。
そこにアメリカとの外交上のコンセンサスがあるわけです。
747JTAC
垢版 |
2019/11/19(火) 16:38:32.36ID:tYsSFhIe
軍事面では不利点もありますが、外交面で見ると米国の西太平洋の同盟国は、ほぼ日本に一本化される。
対米関係はかなり強化されると言えましょう。

軍事面では、対馬と北九州の防衛を固めるしかありませんが、
これと平行して「前方(敵地)での防衛作戦」を真剣に考えて欲しい。
朝鮮半島を南下する敵LOSへの打撃、攻勢も併用して縦深で止めるのです。

皆の生命がかかっています。
政治には真剣に考えて欲しい。
2019/11/19(火) 16:48:39.39ID:tYsSFhIe
国家戦略って、やはり「デシプリン(規範)」が大事ですね。
感情に任せて動くとたちまち自滅です。
ルトワックとグレーを読み返
749JTAC
垢版 |
2019/11/19(火) 21:36:22.82ID:n7jk8XsC
アメリカの同盟国になるとはどういうことか?

信じられないほど明けっぴろげにドクトリンに関する情報が続々と入ってきます。
逆に言えば、日本は日米安保といいつつ、真のアライアンス(価値観を共有する同盟)ではなかった。強くそれを感じます。
日米安保は、アドホックなコアリージョンでしかんかった。
日本自身もコアリージョンにしか参加してなかったですとね?
区別すら認識してなかったでしょう。滑稽です。
少しその区分を学びましょう。日本にとって生存を左右する重要なことです。

南朝鮮はそれを失います。
日本はそれを得る「チャンス」を得ます。Operational artとMilitary historyのことです。
これがMilitary doctorineの根幹です。
アメリカ経由で入るのはやや残念ですが。起源以前にまずは入ること。
750JTAC
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2019/11/20(水) 13:51:42.14ID:7tCTQUDu
「香港人権法案」米上院が可決

https://article.auone.jp/detail/1/4/8/12_8_r_20191120_1574208042212322

「自由のために戦う香港の人々へ。私たちはあなた方とともにあり続ける。中国政府があなた方の自治を弱体化させるのを座視しない」

む、かっこいいですね。
何故、長年、支那に国土を脅かされてきた日本がこのポジションでないのか?
「正統性」も戦略の重要なファクターですが。
751JTAC
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2019/11/20(水) 13:56:22.21ID:7tCTQUDu
政治的正統性「だけ」では戦略は成りたちませんが、政治的、正統性「も」戦略位相の一部です。

支那とつるんで分け知り顔に下衆な笑いを浮かべていると滅びますよ?
国が。
752JTAC
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2019/11/21(木) 00:15:28.61ID:mZLi3w3V
コリン・グレイは、国家戦略の構成要素(軍事、経済、情報、テクノロジーetc.)のことをdimentions(次元)と表現しています。
ところがlevel of war(戦略、作戦、戦術)の垂直構造も日本語では「次元」が当てはめられることが多い。

混同を避けるために国家戦略の構成要素(軍事、経済、情報、テクノロジーetc.)については、
水平方向のイメージを醸し出すため「位相」と表現しています。
野中郁次郎氏の「戦略の本質」の訳を準用しています。

ただ「位相(phaese)」もあまり良い約とは言い難く、もっと良い言葉があったら置き換えたい。

グレイは17もの位相をあげていますが、これは絶対なものではなく、主眼としては「欠落」要素が無いことです。

そして、その中には「倫理」もがっつり入っています。
もちろん倫理だけで勝てるほど戦争は甘くはありませんが、無視すると負ける、ということです。
753JTAC
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2019/11/21(木) 22:01:26.18ID:KCpTFYqN
グレイの戦略の位相は、大区分として、最も根本的な「政治と人間」、
それから「戦争の準備」(兵站、情報、教義、科学技術etc.)、「戦争そのもの」(軍事作戦、指揮、地理etc.)
と人間性の根本から戦争までの同心円的に展開される。

その内、「政治と人間」はpersonalな「人間」、これがより集まって「社会」「政治」「文化」と区分され、最後に規範である「倫理」がきます。

ある意味、最もリアリストなグレイ兵学でも、人間をありのままに見つめれば、「倫理」も戦略の位相と言わざるを得ない、と。
754JTAC
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2019/11/21(木) 22:11:22.47ID:KCpTFYqN
(それが本当かどうかはさいておき)、グレイは「倫理」が戦略位相として効いた事例として、
ナチスドイツに対する連合国兵士の高い士気を上げています。

また、皇軍思想に基づく大日本帝国軍兵士の高い士気。
実際に戦場で威力を発揮しただけに逆に危うい魅力があります。
「統率の妙」恐るべしです。同時にこの位相を過信し過ぎると危うい。
あくまで位相の一つなのです。
755JTAC
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2019/11/21(木) 22:30:48.93ID:KCpTFYqN
三国史の魏の武王こと曹操は、孫子の註釈、つまりは我々目にしている孫子は実質、曹操の筆による。

この曹操が覇権争いの中で打った施策、「天子奉戴」は、後智恵の我々には違和感ありませんが、
当時は意外な目で四周の他勢力に評されました。
力を失った後漢王朝の皇帝を担いで何の意味があるのか?

結果として、皇帝を手中に納めることで清流系の士大夫、知識人が曹操陣営に集り、
ブレインパワーの総和で最大の仮想敵・袁紹陣営を凌駕していった。
戦略位相「倫理」。恐るべしです。

世界史的にも人口が数分の一になってしまった三十年戦争並の究極乱世でも
「倫理」が威力を発揮したのは驚きです。
「皇帝陛下に弓引く逆賊○○を、丞相自ら奉勅し討ち果たす!」
これが累積的な効果があったことは否定できない。
756JTAC
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2019/11/21(木) 22:39:06.71ID:7pk1b2Rq
日本人は、命惜しさに未だに憲法九条だの護憲だの後生大事に抱えている割りには、
国際関係論ではやけにリアリズムを気取り、5chでも香港民主派に対し、変に冷笑的態度をとる輩が多い。

ありのままを見ては?
過大評価も禁物ですが、「倫理」位相での優位性は彼らにありますよ?
そしてアメリカ議会上下両院とのアライアンスが確認されました。
日本の国益はどちらにありますかね?
757JTAC
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2019/11/22(金) 17:39:40.80ID:a0EywNlc
GSOMIA「協定終了を停止」韓国政府が日本政府に伝える

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191122/k10012187301000.html

「23日午前0時に失効が迫る日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAについて、
韓国政府が、日本政府に協定を終了するとした通告を停止する方針を伝えてきたことがわかりました。
これにより、協定の効力は維持されることになります。」

つまらーーん!
へたれがっ。
758JTAC
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2019/11/22(金) 20:51:46.66ID:aNdKgjRk
安倍首相「韓国も戦略的観点から判断」GSOMIA失効回避

https://www.sankei.com/smp/politics/news/191122/plt1911220038-s1.html

「安倍晋三首相は22日夕、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の失効が回避されたことを受けて
「韓国も戦略的観点から判断したのだろう」と述べた。
官邸で記者団の取材に応じた。」

余裕綽々の勝利のコメントは結構ですが。

「戦略」とは「ある政策」を達成するための国力(軍事・外交・情報・経済etc.)の使用に関する方法論です。
明らかに「赤化統一」をもくくろむ先方の目的に鑑みると「戦略的観点」からヘタれたのではない。
もっともエモーショナルな次元でしょうね。
(米国の脅しの恐怖>自尊心)
759JTAC
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2019/11/23(土) 14:13:30.05ID:r24r1IpY
2016年のGSOMIA締結のときも、時の南朝鮮・パク・クネ政権はこれを人質に追軍売春婦への賠償金を要求してきた。
当時の米国のオバマ政権は、朝鮮サイドに立ち、日本に圧力をかけて無理矢理払わせた。

端的に言えば、当時の日本はアメリカとアライアンス(価値観を共有する同盟)を組んではいなかった。
そういうことになりましょう。
760JTAC
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2019/11/23(土) 14:30:03.67ID:r24r1IpY
時間が経過し、2019年の現在。
戦略環境が大きく変わった(米国と支那の対立が決定的になった)のはありましょう。

が、今回の米国の動きで大きかったのは、最大の触れ幅として「南朝鮮との同盟を破棄するリスク」を犯しても「日本サイド」に立った。

ここから言えるのは米-南朝鮮同盟が「アライアンス」→「コアリージョン」に退行し、
米-日本同盟が「コアリージョン」→「アライアンス」に変化「しつつある」。
あくまで「しつつある」。
限定的な集団的自衛権でしかないですからね。

ここでいう「同盟」とは「何とか条約」みたいな形式的な話ではなく、
ルトワック兵学でいう「実質的」「本質的」なものの話です。
「ともに戦う」ということです。

今回のGSOMIA騒動を「観測」できたことで、今の西太平洋の国際関係がそうなっているのが「事実として分かった」。
興味深い。
761JTAC
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2019/11/23(土) 14:34:09.46ID:r24r1IpY
「アライアンス」と「コアリージョン」の差異は、米統合軍のジョイントパブリケーションにも記載されてる。
公式な「同盟」の性質上の区分。
762JTAC
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2019/11/23(土) 14:50:28.15ID:r24r1IpY
日本語で「同盟」というと、比喩的な表現を除外すると、「国家間」に限定されてるように思う。
それも外務省的な形式的なニュアンスが強い。
そうであっては駄目ですね。

自分が一番始めに「アライアンス」という言葉に触れたのは、学生のときのUNIX系のOSの規格争いの講座。
必ずしも技術的に優れたOS勝つわけではなく、効果的な企業間の「アライアンス」を組んだOSが標準になる。
バリバリ理系、工学系分野ですが、OSの標準規格は「文学的なOSアライアンス史」でしか説明できない。
(ここテストに出ます、というか出た。)
非国家主体でも英語圏では公式に「アライアンス」という言葉を使う。
これは、今の日本に欠落した概念。

「同盟(アライアンス・コアリージョン)」の概念の深化、
個別的自衛権集団的自衛権、集団安全との関連についてさらに概念を取り込んでいく必要がある。
そこに鈍感だと安保や憲法議論は進まない。形式的な「同盟」ではこの先、生き残れなくなります。
763JTAC
垢版 |
2019/11/23(土) 15:08:03.74ID:r24r1IpY
レアケースですが、仮にアメリカ本国が第3国の侵攻受けたとする。
そこで、同盟国として日本の自営業がアメリカ本国に最大戦速で急行して供に戦い死ぬ。
そのこと自体には心理的抵抗感は感じませんね。
逆に、そんな場合に同盟国を見棄てるのか?そんなことあり得るのか?

本国以外ではどっかで線引きが必要。中東やアフリカでの経済的な理由での侵略の片棒までは担げない。
そこが世界観の違いからくるアングロ・サクソンとのアライアンスの限界。
764JTAC
垢版 |
2019/11/23(土) 15:27:47.57ID:r24r1IpY
楚漢春秋時代の楚に季布という将軍がいた。
極端に寡黙だったが
「黄金百斤を得るは、季布の一諾を得るに如かず」
と言われ、盟約した事項は必ず実行した。
漢が勝利した後も例外的に漢帝国でも起用され重きをなした。

国家戦略のかなりの部分は「言葉に重みを持たせる」ことで成り立っている。
ロシアを率いるプーチンの言葉は軽くない。
プーチンが「○○はロシアの核心的利益だ」と言えば、
二回目に言及したときは既にロシアの領土になってる。
これが戦略というもの。
安易に言動を左右させる国は、戦略を駆使できません。
765JTAC
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2019/11/23(土) 23:36:32.17ID:r24r1IpY
・・などと、奇麗事を言いましたが。
正直一辺倒で勝てないのもまた戦略で。

同じく楚漢春秋時代の漢王・劉邦は、戦術的には楚王・項羽に劣っていましたが、
幇と呼ばれる結社を元に巧な同盟政策で韓信(元部下でしたが)他地方軍閥を取りこんでいった。

当初は劣勢でしたが、秦(支那)帝国の食料集積地であった敖倉を保持し持久戦略と同盟拡大あで盛り返していった。
広武山の対峙戦で漢も楚も疲弊し講和の運びになりましたが、
講和締結後に後退する楚軍の後背を、漢王・劉邦は、何と講和の舌の根も乾かぬ内に襲いました。
完全に騙し討ですw
史記を書いた司馬遷もさぞかし筆致に苦労したでしょう。

その後、紆余曲折ありますが、究極的には漢の優勢を見た地方軍閥は地滑り的に漢に組みし、
楚王項羽は垓下で包囲され、そのまま滅亡しました。
「四面楚歌」の元ネタです。
古代至上、最大クラスの騙し討でしょう。
しかも、戦後、韓信他功臣をも反す刀で根こそぎ抹殺した。

これにより漢帝国が成立し、その後、四百年繁栄しました。
まさに「死人に口無し」です。
766JTAC
垢版 |
2019/11/24(日) 10:27:56.91ID:RGu5+RfH
「広武山における騙し討ち」を漢王に進言した幕僚は留侯・張良であると言われています。

張良は、孫子のプロトタイプ、太公望の「六韜」に通暁していたと言われ、まさにタオイズム(老荘思想、陰陽道)の権化です。
(後に神仙思想にもハマり食まで絶ってしまう重度のタオマニア)
基本的には広域同盟戦略や持久戦略等々、堅実で主君・劉邦の信義、威信を巧みに作り上げる戦略を進言してきましたが、
ここ一番でとんでもない騙し討ち、詭計を放ち漢の天下をもたらしました。
戦略的な矛盾をも循環的な世界観で包含するタオイズム。恐るべしです。

戦略上の「同盟」や「信義」は極めて大事ですが、
それは戦争によるパラダイムシフトを生きながらえる国家、勢力に対してのみ。
「消滅していく隣国」との信義なんぞ全く無意味であると。

「消滅していく隣国」との信義なんぞ全く無意味であると。
767JTAC
垢版 |
2019/11/24(日) 22:42:33.21ID:kGQkiN86
「隣国=防波堤」論者に提言したいのは、日本が必要としているのは「防波堤」という機能であって「特定の隣国」ではありません。
素直に素直に彼らの世界観、政策、国家戦略を見るに「防波堤」にはなり得ません。
海軍まで増強してるしね。

今後の北京政権とアメリカとの対立を考慮すると、朝鮮半島の後背である「北部戦区」全体を調略して北京から切離し、
ハートランドからの「防波堤」とするくらいのスケール感で良いのではないか?

本来、北部の外港として一定のマリタイムパワーとしての経済的繁栄が約束されてるハズなのに
全て天津港-北京に吸い上げられ経済的不満が溜まっている。
さらに、底流には女真族(満州族)としての民族的プライドも垣間見られる。
(東北工程政策)

この戦略の実現可能性があるなら。
「消滅していく隣国」との信義なんぞ考慮の余地はありませんね。
朝鮮半島の始末は来るべき「北部政権」に委任します。
ご存分な成敗をと。
768JTAC
垢版 |
2019/11/24(日) 22:52:46.75ID:kGQkiN86
支那北部戦区の陸軍兵力は25万。
彼らを北京から切り離せた場合、東西国境に置くであろう対ロシア、対支那の防衛戦力を考えると、仮に敵対しても対馬海峡越えの日本の脅威にまではならんと見ます。
人口動態から見ても大幅な増強は可能性薄い。
「防波堤」にはうってつけですよ。

目的や機能ベースで考えればこんなところではないでしょうか?
結局、旧満州帝国政策への回帰ですね。
2019/11/25(月) 01:19:37.50ID:LyaeWtm/
大英帝国時代のイギリスの対欧州政策の真髄は、海軍力に加えて大陸内に同盟国を獲得するにある。
ナポレオンのイベリア侵攻に際してはポルトガルと同盟うしてウェリントンを派遣。
トレス・ ベドラス防衛線でマッセナ等の侵攻を阻止。
さらにスペインゲリラと結んでフランス軍のLOSを脅かしていった。

さらに、ベルギー始めベネディクト三国、北ドイツの小国を束ねて同盟軍を結成。
勝手なことばっかりするこの連合を忍従につぐ忍従で統率しついにはワーテルローで勝利した。

海軍力と同盟、遠征軍。
海洋国家が大陸国を追い詰めるセオリーかと。
770JTAC
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2019/11/25(月) 21:11:47.21ID:LrlijP6v
香港の区議会選、民主派が地滑り的大勝 議席の約9割を獲得

https://www.cnn.co.jp/world/35145900.html

祝着。
それにしてもCNNかよ。
国内メディアはあまり報じないね。
771JTAC
垢版 |
2019/11/26(火) 18:03:46.76ID:o83gqYK+
ADP3-0(2019.7)

https://armypubs.army.mil/ProductMaps/PubForm/Details.aspx?PUB_ID=1007357

七月にADPの「作戦」が更新されてたようですね。
マルドメの概念がジワジワ入っているようですが、内容はFM3-0(2017)に追随ってとこですか。
772JTAC
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2019/11/26(火) 18:31:59.95ID:FpgH+rwS
lage-scale combat operationの後にopration to consoligate gains(統合を得る?)が入ってきたのが目を引きます。
内容は、残存する敵対勢力の掃討と行政的な復興のようですが。
フェイズとして明確に示すことでイラク戦争の戦後処理の失敗は繰り返さないと?

「戦場を支配するのは疑いなく素晴らしいことだ。
だが「勝利を使用」するためにはより偉大な知恵と技量が必要だ。」(by ポリュビオス)
2019/11/27(水) 00:20:09.85ID:KvoU4SoY
統合を得るは流石にw
774JTAC
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2019/11/28(木) 00:11:00.81ID:twLY4WmA
「利益を確固たるものにする」?
いまいちやのう。

絵的には第一線戦闘部隊が制圧した地域を予備部隊で安定化していくイメージ。
775JTAC
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2019/11/28(木) 00:18:59.51ID:twLY4WmA
そこで気づいたが、こいつらイラクで失敗した理由、全然反省してねえと。

リニアな作戦次元の手法では無理です。
サダム・フセインなきイラクは14世紀くらいの部族社会です。
あのくらいの「殺った」「殺られた」の部族抗争は「デフォルト」です。
各部族の特性をふまえた間接統治しかありません。
つまりは大戦略次元の考察が必要です。
776JTAC
垢版 |
2019/11/28(木) 21:32:10.43ID:GBQwQepw
「香港人権・民主主義法」が成立 トランプ大統領が署名

https://article.auone.jp/detail/1/4/8/16_8_r_20191128_1574898261603798

やっと漕ぎ着けましたな。
777JTAC
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2019/11/28(木) 21:37:21.17ID:GBQwQepw
香港を埋め尽くす星条旗

https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190913002609_comm.jpg

其は星散りばめたる旗よ 永久に棚引け
778JTAC
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2019/11/30(土) 10:39:34.43ID:F3JJ4BUJ
我々が知ってる兵学とはどこから始まったのか?

当然、軍で脈々と研究はされてきましたが、scienceとしては微妙。
階級社会なので、いかなる優れた研究も上官が不採用なら終了です。
研究といえども「幕僚活動」でしかなく指揮官の(この場合は国防大臣か参謀総長の各種施策)決心をサポートするためにある。
また、そうあるべきだ。

学術性など二の次です。
779JTAC
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2019/11/30(土) 10:49:32.02ID:F3JJ4BUJ
が、社会としてはそれだけでは駄目で安全保障に関連する事項として「学術的」に「兵学(science of war)」を研究すべきです。

自由な研究とアカデミックな知的議論。
そのかわり常に鋭い批判にさらされる。こうしたクリティカルシンキングで兵学を発展させる。

その結果、軍人よりも軍事に詳しい兵学者が出現する。
「シビリアンコンロール」とは彼らの研究成果により、政治や国民が軍を知的に捩じ伏せることです。
2019/11/30(土) 10:58:02.33ID:F3JJ4BUJ
こうした学問(acience)としての兵学を確立したのがマイケル・ハワードということになりましょう。
世界で始めて大学に「戦争学部」を作った学者です。

この時できたロンドンキングスカレッジ戦争学部は、現代でも戦争研究の究極メッカの一つです。
781JTAC
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2019/11/30(土) 11:15:09.03ID:F3JJ4BUJ
逆に何故、イギリスで兵学が盛んになったか?

19-20世紀初頭。ヘゲモニックステイツとなった大英帝国。
しかし、その影で猟官運動の残滓もあり、軍人が世界水準において知的にアホになってしまいました。
モルトケのプロイセン参謀本部が確立した知的な戦争指導の流に完全に乗り遅れた。

ユトランド海戦を指揮したジェリコー提督の旗艦アイアン・デュークには、何と幕僚室がなかったという。
いったい、どうやって艦隊を指揮していたのか?

この恐るべき状況に危機感を抱いた学者達の必死な活動により、逆説的にイギリスで兵学は発展しました。
782JTAC
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2019/12/01(日) 19:26:09.77ID:Qx5xIhtZ
まず舞台になったのはオックスフォード大学です。

19世紀末。
ここの学生だったスペンサー・ウィルキンソンが欧州大陸を旅行中、
欧州各国軍の動向を記したパンフレットを読んだとこから兵学の時代は始りました。

パンフに書かれたイギリス陸軍のあまりの少なさに驚愕したウィルキンソンはイギリスの軍事常識に疑問を抱かざるを得なかった。
そして旅行中、当時興隆しつつあったプロイセン陸軍、参謀本部の文献を買い漁り、読み漁った。
そして、イギリスに帰るころには人生の決心がついていました。
祖国・イギリスのためこれを一生の仕事にしよう。
軍人になるには、やや年を取りすぎている。ならば、軍事を学術的に解明し祖国に貢献する。

まだ、大学に軍事関係が全く入っていない時代の話です。
783JTAC
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2019/12/01(日) 19:38:16.79ID:Qx5xIhtZ
スペンサー・ウィルキンソンはオックスフォードの心ある仲間とプロイセンドイツの兵学書を輪読することから始めました。
民間初の軍事ゼミナールであす。
さらにプロイセン・ドイツ作戦術の奥義であるウォーゲーム、兵棋演習を理解するため
「オックスフォード兵棋クラブ」を創立しました。

その後、スペンサー・ウィルキンソンは、長年の紆余曲折の末、
オックスフォードに初の兵学の講座を開設し、教授として赴任することになりました。
その際、次のような祝電が届いた。
「オックスフォード兵棋クラブ一同は創設者の就任に心からの祝意を表す。」
2019/12/01(日) 19:47:30.36ID:Qx5xIhtZ
WW1-WW2を通して、オックスフォード始めイギリスの学術界は、無能な軍首脳を支え連合軍の勝利に貢献しました。
レーダーの開発、オペレーションリサーチ、そして極めつけはアラン・チューリング(ケンブリッジですが)によるエニグマの解読。ウルトラ情報です。

当時のイギリスを馬鹿にしてたアメリカも、この凄まじい軍事科学の提供をちらつかされ、さすがに生唾を飲んだ。
そして、連合国側での参戦へと事は進んでいった。
785JTAC
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2019/12/01(日) 19:53:43.71ID:Qx5xIhtZ
戦後、オックスフォードには間接的アプローチ、さらには戦争をより総合的に考えようという「国家戦略」を提唱するリデル・ハートが主導をとり研究を深めていった。

マイケル・ハワードはリデル・ハートの弟子にあたります。
786JTAC
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2019/12/01(日) 20:03:46.50ID:Qx5xIhtZ
ただしこの師弟。
兵学思想的にはかなり乖離があります。

リデル・ハートは「イギリス流の戦い方」、優勢な海軍力をフルにいかして敵勢力をヒットエンドランで翻弄、
オフショアバランシングと勢力均衡の戦略を提唱します。

マイケル・ハワードはこれに懐疑的です。
より総合的な戦略が必要なのではないか?
787JTAC
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2019/12/01(日) 20:12:45.07ID:Qx5xIhtZ
マイケル・ハワードは、WW2に際してオックスフォードを一時休学し軽歩兵としてイタリア戦線で戦いました。

殊勲十字章を授賞し、二度の負傷を経験した歴戦の軍人でしたが、
同時にイタリア戦線では各種襲撃活動にも従事し、部下を置き去りにせざるを得ない苦い経験もした。
それゆえハートの「イギリス流の戦い方」には懐疑的にならざるを得なかった。

大陸に同盟国がいなかったら、いくら海軍が優勢でも戦略的に終わりじゃん?と。
788JTAC
垢版 |
2019/12/03(火) 23:41:59.59ID:OxJLWRLu
1970年代。北ベトナム軍の攻勢によりサイゴン陥落。
アメリカは完膚なきまで戦争に破れました。
ジョミニ-マハン流の消耗戦略主体の戦争は完全に行き詰まった。
やみくもに、攻勢をしかけ、戦略爆撃をしかけ、ベトナム人をたくさん殺害しましたが、
北ベトナムのCenter Of Gravity(ソ連、支那との同盟とLine Of Support)を破壊できなかった。

このどん底から立ち直り、再び陸軍を立て直したのは「クラウゼヴィッツ・ルネサンス」であると言われますが、
これは、つまるところ1976年に出版された"On War"(マイケル・ハワード/ピーター・バレット共著)のことです。

「従来の絶対戦争を強調するクラウゼヴィッツ観は、まともに「戦争論」を読んでいない誤読である。」
と、冷たく言い放ちますが、これはマイケル・ハワードのクラウゼヴィッツ解釈に基づいていますw
789JTAC
垢版 |
2019/12/03(火) 23:55:33.52ID:OxJLWRLu
ハワードのクラウゼヴィッツ解釈は「あまりにクラウゼヴィッツを美化し過ぎている」という批判はあります。
戦争文化論の立場をとるマーチン・クレフェルトとジョン・キーガンです。

これ対するクラウゼヴィッツ陣営からの再々反論がコリン・グレイ、エドワード・ルトワックということになろう。

こういう意見対立の関係マップを作っていくことは、文献が限られる日本人には有用です。
790JTAC
垢版 |
2019/12/05(木) 19:24:05.57ID:5v8MaLlZ
マイケル・ハワードは、明確なまでに「(戦いの)不変の原則」に反対です。
「戦争が行われている環境から離してゲームの技術のように戦争の技術を研究することは
戦争自体、さらに戦争が行われている社会の理解にとって不可欠な研究を無視することになる」
と述べています。

そして、その方法論としてドイツの歴史家ハンス・デルブリュックを引用し
「政治史・社会史・経済史・文化史の枠組みにおいても戦争を研究しなければならない」としています。
それが「戦争を理解」することであると。
791JTAC
垢版 |
2019/12/05(木) 19:39:59.71ID:5v8MaLlZ
これを実践したのが代表著作の一つ「ヨーロッパ史における戦争」です。
この書を執筆する過程で気がついた。
「これって、実は欧州史そのものじゃん!どえらい依頼を引き受けてしまった!」と七転八倒しますが、こうして名著が完成しました。

マイケル・ハワードは、かなり最近に逝去されましたが、最晩年の2009年に再版してます。
内容は古さが無い。
欧州史としても実は定説の基礎になっているということでしょう。
歴史学サイドは絶対に認めないでしょうが。

ハワードがロンドンキングスカレッジに「戦争学部」を作ったのは、あるいは作らざるを得なかったのは
歴史学サイドが頑なに戦史を排除しようとした結果でもあります。
ハワードは嘆いています。
「何で書店でまで戦史を歴史学コーナーから排除して、目立たない片隅に押し込めるかねぇ?好事家の趣味扱いで。
戦争も歴史の一部では無いのか?」
現代日本もそうですね。
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垢版 |
2019/12/07(土) 09:01:13.43ID:QJZg1kgp
アフガン支援に人生捧げた中村哲医師 なぜ悲劇は起きたのか

https://www.news-postseven.com/archives/20191207_1503858.html/4

さすがにショックな事件ですね。
御冥福をお祈り申し上げます。
793JTAC
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2019/12/07(土) 09:05:55.91ID:QJZg1kgp
中村氏らぺシャワール会の治水が緑化したアフガニスタンの大地

https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2019/12/MG_4297.jpg

感度的としか言う他はない。
人にこんな力があるんですね。
794JTAC
垢版 |
2019/12/07(土) 09:29:33.75ID:QJZg1kgp
善意としか言う他はない素晴らしい事業ですが、ここにも戦略のパラドックスは働くのです。
複雑な部族社会のアフガニスタンでは、一方の部族を(たとえ善意でも)支援すると
敵対関係にある他の部族との対立を招く
これは20年前のイラク復興支援でも起きた。
サマーワ駐屯地に迫撃砲を打ち込んできたのはそういうことです。

冷酷な国家戦略による同盟の青写真がないと合目性のある海外支援は無理でしょう。
そもそも日本としてアフガニスタンをどうしたいのか?

現在のアシュラフ・ガニー政権は、所詮は腐敗堕落のアメリカ傀儡政権でしかない。
アフガニスタン内でアライアンスの構築は無理です。
アメリカがどう足掻こうと、タリバンの復権は阻止できないでしょう。
現在、タリバンは54郡(13%)を支配し122郡(30%)が係争中です。
早晩、タリバン手に落ちる。

アメリカは再びベトナムでの愚を犯した。
国家戦略(≒同盟)を考慮しない強引な利権追求(パイプライン建設)の末路です。
795JTAC
垢版 |
2019/12/07(土) 09:49:59.31ID:QJZg1kgp
大きく見ると、WW2後にアメリカがこさえた歴史的な連続性が無い傀儡政権(概ね英語語学力で選んでいるw)が全て倒れる過程にある。

かつて、アメリカのNewsweek紙は「カルザイはセクシーな英語を話す文明人だ。アフガニスタンの成功は疑い無し!」と真顔で書いていました。
アホかと。

戦後、アメリカが急造した「セクシーな英語を話す国家元首」が初代の傀儡政権。
その最後の一個が日本の傍にある。
先は見えてますがね。
796JTAC
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2019/12/08(日) 19:55:06.28ID:dQ/NWM7h
マイケル・ハワードの「ヨーロッパ史における戦争」のパラダイム・シフト

封建騎士の戦争

傭兵の戦争

商人の戦争

専門家の戦争

革命の戦争

民族(国民(nation))の戦争

技術者の戦争

ヨーロッパ時代の終焉

となっています。
797JTAC
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2019/12/08(日) 20:10:21.11ID:dQ/NWM7h
マイケル・ハワードはローマ帝国崩壊と民族移動のよる「ヨーロッパの形成」から筆を起こします。

初期はホッブズとしか言いようがない民族移動のカオスの戦争の必要性から、家門単位での騎士の戦いから始まりますが
時代を経るにつれて戦争の規模や戦略位相が金、専門性、国家、テクノロジーを媒介に拡大していく。
そして、ついにはヨーロッパの外側にまで広がり、同時にその外部の強大化や核によりヨーロッパは主導権を失う、というストーリーです。

一つの時代のパラダイムはその時代に包含され爛熟するファクターによって新たなパラダイムにシフトされる。
この弁証法を紡いでいくことで戦争の全体像を掴むことができる。
またパラダイムシフトしたからいっても直ぐには消えず後々まで残るものもある。
これを根気よく繋いでいくことで「戦いの原則」のような危険な抽象化減ることなく現代戦を理解できなくます。

クラウゼヴィッツが入り口まで案内した方法論を具体化・拡充して国家戦略を具体的なものとして提示した。
このへんがハワードの功績。
798JTAC
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2019/12/08(日) 20:58:18.72ID:dQ/NWM7h
孫子のパラドックスの兵学は、紀元前から始まり、その精華というべき漢王朝系列(司馬氏の晋王朝)が三世紀頃の民族移動により滅ぶ。

さらに、異民族支配の頂点というべきトルコ系の突厥+モンゴル系の鮮卑=唐王朝(李衛公問対)が支那を支配。
さらに拡大してタラス河畔でイスラムとバキバキやった七〜八世紀。
西欧でもアジア系のフン族(アジアの匈奴説あり)の民族移動によってローマ帝国が滅びハワードの「ヨーロッパ史における戦争」が始まる。
両洋における戦史のマイルストーンでもある。

「パラドックス」と「パラダイムシフト」が同時に混在する時代の幕開けです。
799JTAC
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2019/12/08(日) 21:15:01.60ID:dQ/NWM7h
日本では、司馬遼太郎による「司馬史観」とともに塩野七生のローマ史「塩野史観」にかなり犯されています。
あれを「歴史」と捉えるのは危険だ。

古代帝国は所詮は「部族」を脱却できず普遍性にまで到達できない限界があります。
奴隷制や通貨供給の限界もろもろによる中世化は既にローマ帝国存在時から内包されてた。
塩野史観はローマベタぼれで、これをクレンジングしないと次のステップには進めない。
ジョン・キーガンあたりの容赦の無いローマ戦史あたりで角質層を擦り落とすのがお勧めです。
800JTAC
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2019/12/09(月) 21:25:06.31ID:HIkbKsaq
「封建騎士の戦争」

ローマ帝国末期。
フン族の出現に押されたゴート、ヴァンダルは、ライン川、ドナウ川を越え、
アドリアノープルで最後のローマ軍団を串刺しにして、そのまま西ローマを蹂躙していった。
さらにその後方からフランクが侵入しフランス、ドイツに定住し支配を確固たるものにした。
欧州の誕生である。

ところが、そのさらに後方からは騎馬民族のマジャールがハンガリー草原に侵入。
さらには海洋民族の北欧ヴァイキングが河川を攻め上がり村村を劫掠した。

戦闘形態は会戦よりも襲撃戦が主体で、そのためにはどうしても騎馬、長槍が必須。
ところが、馬上槍でチャージするには幼い頃からの乗馬修練や戦闘訓練が必須となる。
また個人(家門)単位での裕福な経済基盤が前提となる。

「封建騎士」の誕生である。
801JTAC
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2019/12/09(月) 22:58:22.25ID:oNRsiOWl
封建騎士により欧州は安定し、東ではアバールをハンガリー封じこめ、スラブを征服し、
西ではレコンキスタでイスラムをイベリア半島から駆逐し始めた。
欧州は膨張を始め失われた貨幣経済も復興し始めた。
802JTAC
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2019/12/09(月) 23:24:10.23ID:oNRsiOWl
イギリス王国は、ヴァイキングの一派ノルマン人が征服によりイギリス、フランスにまたがる広大な王国を建てたが、
反面、広大すぎて封土の騎士の数では到底防衛できない。
そこで征服したウェールズ地方の弓手を傭兵として雇用した。
彼らウェールズ長弓隊の弾幕射撃は、フランクの封建騎士を根絶やしにしかねない程の殲滅的打撃をフランス騎士団に与えた。

フランスは野砲により長弓隊をなぎ倒して百年戦争を勝ちぬき、スイスの傭兵団は長槍によるスイス方陣にてハプスブルグの騎士団を殲滅した。
いづれも金と傭兵が答えである。
封建騎士がもたらした安定が貨幣経済をもたらし、戦争の規模を拡大させ「傭兵の戦争」を到来させた。

フランス王シャルル八世が、1494年に巨大な軍を率いてルネサンスのイタリアに進軍を開始。
歩兵の中核はスイスの長槍兵。高貴な重騎兵。真鍮の野砲。
彼らは潤沢な国庫から俸給を得た傭兵であった。
それは三百年後のナポレオンの軍隊と構成上は変わらない軍隊だった。

騎士の時代は、騎士の戦争により終わった。
803JTAC
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2019/12/10(火) 23:47:37.13ID:t03i2LkL
「傭兵の戦争」

傭兵の戦争は、実に前時代の動機から始まった。
イタリアに侵攻したシャルル八世の目的はナポリ王位への継承権の主張。封建時代の残滓である。
しかし、その巨大な傭兵軍の威力は権力の集中を引き起こさずにはいられない。
この時代、軍隊の巨大化、高額化により戦争できる君主とそうでない貴族の差が明確になった。
ハプスブルグの手が届かなかったドイツ中部を除く、フランス南部とイタリアの領主は片っ端から滅ぼされ、ハプスブルク家かフランス王の胃袋に収まった。

マキャベリ曰く「君主の安全は至高の法」。
まさにそう言う時代である。
804JTAC
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2019/12/10(火) 23:59:26.17ID:t03i2LkL
傭兵時代の戦術は防御側が優勢で、長槍(パイク)方陣の柵で攻撃側を食い止め、マスケット銃の狙撃でこれを破砕した。
野砲はマスケット銃に比べ進化の袋小路に嵌まり、パイクとマスケットの方陣を潰す術がない。

騎兵は衰退し、拳銃射撃と旋回を繰り返すカラコール戦術が主流になった。
騎兵の突撃など死語である。

防御側の優勢は会戦の意欲をそぎ、1534年のミュールブルクの戦闘から何と100年近くも欧州から大規模戦闘が消滅した。
次は1631年のブライテンフェルトの戦いである。
805JTAC
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2019/12/11(水) 00:06:00.76ID:WaWKwgZl
傭兵時代の傭兵隊長は不安定な存在で、途中の社会を破壊しイナゴの群のように進軍した。
スピノラ、マンスフェルト、ベルンハルト、そしてヴァレンシュタイン。
富と権力を手には入れたが軍事的有効性を政治権力に変えられたものはいなかった。
(ヴァレンシュタインは惜しかった。)
806JTAC
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2019/12/11(水) 00:19:12.17ID:WaWKwgZl
傭兵の時代。
戦争は無秩序の極みであり慢性的に掠奪を加え、死傷、病気、脱走。
常に融解の危機があった。

ただし、西ヨーロッパには例外があった。
ユトレヒト諸州軍、後のオランダ軍である。
規則正しく軍隊に俸給を与え、規律を維持し、訓練をおこなった。
そして独立を認めず侵攻してくるスペイン・ハプスブルク家の構成を粉砕した。

傭兵の時代は、模範的な傭兵を産み出すシステムとして終わった。
807JTAC
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2019/12/12(木) 00:17:31.69ID:hWBWxeeC
「商人の戦争」

十五世紀の戦争は、端的に言えば「儲かる」戦争であった。
傭兵とペストに踏み荒らされた欧州に富などあるはずがなかった。
富は欧州の外にあった。

スペイン、ポルトガルは新大陸、アフリカを征服し、銀鉱、奴隷貿易で莫大な利益を上げたが、それは世評言われるほど銃砲の利によるものではない。

傲慢な自信、馬による機動性、強靭さ、熱狂性。
彼らは千年前に欧州に侵入した戦士遊牧民の最後の末裔だった。
十字架を持ち航海を学んだ遊牧民であった。
808JTAC
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2019/12/12(木) 01:02:21.36ID:hWBWxeeC
このパラダイムの最大の受益者はオランダである。
戦争から得た収益で十分な数の陸軍と国境要塞を築き、戦乱の欧州にオアシスを実現した。

オタンダは東インド、西インド貿易とスペイン、ポルトガル船舶の捕獲で利を上げたが過大評価は禁物である。(0.2%)
オランダの儲けの主体はバルト海における沿岸交易であった。
ここから得た木材を、独立戦争の敵であるスペインに売り、その儲けで軍備を整えスペインと戦う。
スペインはオランダの木材で艦隊を作り、新大陸から富を奪い、その富でテルシオを編成しスピノラがオランダを攻める。
まことに分けの分からない金の流れの戦争が続いていたが
当人達は儲かって儲かって薄気味悪いほどニコニコしていた。

かくして商人の戦争は続く。
809JTAC
垢版 |
2019/12/12(木) 21:21:13.07ID:s+kmMliN
オランダ人は、商人らしくとっつき易い地域に目をつける。
スペインに併合されて防衛力が低下したポルトガル植民地がターゲットになった。
防御の堅いスペイン植民地の要塞群には手を出さず、また利益になるなら敵とでも通商を行った。

しかし、オランダの富を羨望の目で視ていた餓狼達はそうは考えなかった。
彼らは通商での儲け以上にオランダを叩き潰し、利を独占することを考えた。

ルイ十四世の宰相コルベールは次のように王に言上した。
「陛下はスペイン、イタリア、ドイツその他の国を征服し、これらの諸国に悲惨と欠乏を与え、略奪し、富を増してこられました。
今やオランダだけが残っております。」

敵の壊滅の上にこそ繁栄は築かれる。
重商主義者の恐るべき本質である。
810JTAC
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2019/12/12(木) 22:20:52.62ID:s+kmMliN
重商主義論は、その理論に優雅さと首尾一貫性を持ち、多くの経済論と違い実践でも威力を発揮した。
もし政府が富を掴めば、それは艦隊と軍隊に変えられた。

ルイ十四世の進軍は、海洋国家イギリスとオランダ同盟軍食い止められたが、
それはマールバラの専門的な指揮能力と、公債を募集し信用取引を確立したイングランド銀行と大蔵省の貢献大である。
欧州の諸政府は、社会の富を徴収し社会に対する支配を拡大する機能、官僚制度、財政制度、そして専門的な軍隊を発展させた。
811JTAC
垢版 |
2019/12/12(木) 22:38:54.51ID:s+kmMliN
陸軍はその都度召集することもできるが、海軍は平時から造船所、造船工、
水先案内、海図作成者、兵器専門家など巨大な下部構造が必要である。
彼らは常傭で専門的な仕事の核をなしていた。

欧州列強の海軍は、十ハ世紀までには高度に専門的になり、専任の正規の士官に指揮され、
艦船の型は分類、特殊化され、活動は中央で計画された戦略に合わせて調整され統制された。

彼らの戦略の眼目は、自国の有利になるように敵の通商を制限することにある。
交易保護と封鎖は海軍の時間の多くを費やした。

ホーク、ロドニー、ネルソンのような人々は、自分を国家に使える専門士官だと考え、実際に祖国のために戦った。
もはや、彼らの戦いを「商人の戦争」と呼ぶことはできない。
専門主義と愛国心が欧州の戦争の主要要素となったのである。
2019/12/13(金) 05:58:46.86ID:qwbXqNwx
戦闘機やら戦車やらも大事だとは思うが北朝鮮の脅威を見るとやっぱり一番は核ミサイルか今の世界情勢で日本が核もつのは現実的じゃないから通常のミサイルを増やしまくったらいいんじゃないかな
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