アングル:イタリア最悪の医療危機、現場に「患者選別」の重圧 - ロイター
https://jp.reuters.com/article/us-health-coronavirus-italy-ethics-idJPKBN21507X

>ベッドに空きが出るたびに、麻酔専門医2人が蘇生専門家・内科医と協議のうえ、次に誰を入れるかを決定する。

>重要なファクターになるのは年齢と基礎疾患だ。家族がいるかどうかも大きい。

>「高齢の患者の場合、ICUから出た後、面倒を見てくれる家族がいるかどうかを考慮する。
支援が必要だからだ」と語るのは、ポリクリニコ・サン・ドナト病院のマルコ・レスタICU副室長。

>レスタ氏によれば、たとえ回復の見込みがない場合でも「患者に向かって『大丈夫ですよ』
と言わなければならない。そういう嘘をついていると自分が壊れていく」

>第2次世界大戦以来、最悪の医療危機を迎えたイタリアでは、医師や患者、その家族たちが、
元軍医のレスタ氏に言わせれば「戦地でも経験したことがない」という決断を迫られている。


>イタリアの医師たちによれば、呼吸障害を示す高齢のCOVID−19患者はあまりにも多く、
回復の見込みが薄い患者に多大の時間と労力を割ける余地はない。

>クレモナは、ロンバルディア州にある人口約7万3000人の街である。この街の病院の医師たちは、
ビジオリさんに挿管処置を行うべきかどうか判断を迫られた。

>「挿管しても効果はない、と彼らは言った」とマンフレディさんは言う。ビジオリさんは鎮静剤による
眠りについたまま、亡くなった。

>妻のイレアナさんも感染がわかり入院中だ。しかし、誰もまだ彼女に夫の死を伝えていない。

>「以前だったら『患者たちにもう何日かチャンスをあたえてあげよう』と言っただろう。
しかし、いまはもっと厳格にならざるを得ない」とジャコモ・グラセッリICU室長は語った。

末期戦も末期戦だのお。