「征途」の3巻で「10・4・10・10計画」なる海自艦隊整備計画が出ていましたが、出版当時の1990年代中期には
夢物語であったその艦隊編成も、四半世紀近く経った今では半分ぐらい実現してしまったのは感慨深い。

「10・4・10・10計画」では
・イージス護衛艦10隻
・空母型護衛艦4隻
・ミサイル護衛艦10隻
・対潜護衛艦10隻

で編成される艦艇を主力として空母機動部隊を編成する・・という物でしたが、現実の1994年の時点では
空母型護衛艦などまだ影も形も無く、実現していたのは対潜護衛艦はつゆき/あさぎり級20隻とこんごう級
イージス護衛艦4隻だけでした。

それから2021年度になると、ひゅうが/いずも級DDH4隻が出揃い、いずも級の改装で軽空母化が決定し、
イージス艦も8隻が出揃い更に2隻が追加建造されて10隻体制になります。

それに加えて汎用/対潜護衛艦の主力は90年代のはつゆき/あさぎり級からあきづき・あさひ級とむらさめ・
たかなみ級にほぼ置き換わっているから、対潜能力に関していえば10・4・10・10計画のそれを凌駕します。

それにしても征途世界の西日本政府は80年代にこんな雄大な建艦計画を立案し、90年代中期には
8割方実現させたのだから、やる気があり過ぎ。