>>962
あともうひとつ、「敵」の手に渡る可能性のある機密書類の処分」で重要なのは、実のところ
「どれが敵にとって欲しい情報(必要な情報)なのかは、こちらにはわからない」
ものなのだ、ということだ。

暗号の乱数表や工作員の偽名リスト・・・というようなものが重要な情報だろう、ということは容易に推測できる。
でも、相手がいま一番必要としていたのは、特に機密指定はしていない現地採用の職員の出欠記録だった・・・ということはありうる。
そこ(現地採用の職員の出欠記録)から、なにか探りたい情報があってどうしてもそれが必要だったのかもしれない。
でもこちらにはその「どうしても必要な理由」がわからなければ、「敵に渡してはいけない書類」としての重要度」がわからない。
わからないので「処分する優先順位」も設定できない(というか、されない)

そういうことを考えると、「誰が考えてもこれは重要な情報として扱われるだろう」というものから処分しておくにせよ、「何を処分せずにおくか」ということは、自分たちの予想や推測では決められない。
となると「可能な限り全部処分しなければならない」ということになる。

なので「とにかくここにある書類は可能な限り全部燃やしてしまえ」っていうことになる。