国家安全保障政策/国家戦略研究スレッドPart7

**JTAC** · 2020/12/16(水) 23:17:08.96

我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究･提案するスレッドです。

○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策･党派と整合するものではない。

○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。

○戦略の位相
国家戦略を構成する全ての位相(軍事･経済･文化･社会･科学技術etc.)を議論の対象としますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」

○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観･政策･国家戦略･戦域戦略･作戦･戦術･技術)を議論の対象としますが、戦術次元以下の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

｢本質はdetailにこそ宿る。それは栄光無きものに非ず。｣

○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系･非線形･進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代･中世･近世･近代･現代)を議論の対象とします。

○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史･兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那･北朝鮮･南朝鮮･米･英･仏･露･独他)を推称します。

○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル･ハート、マイケル･ハワード、J.C.ワイリー、ジョン･ボイド、エドワード･ルトワック、コリン･グレイ
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン･カーン、バーナード･ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー

｢勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。｣

**JTAC** · 2020/12/19(土) 14:51:23.66

では、日本の安全保障上はどうか？

敵国が一つ増えるのは大問題ですが、統合機動防衛力とはよくしたもので、それほど大きな戦略の変更は必要ではない。
北日本の戦力を必要に応じて西日本にスイングする。
その範疇で大きくは対応できる。

むしろ、大っぴらに経済制裁をかけられるようになり、オプションが増えました。
ｶﾞﾝｶﾞﾝ国力を削ってやりましょう。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 15:02:07.29

さらに、戦略というよりも世界観レベルかもしれませんが、朝鮮だの台湾だの枝葉末節の些末な問題よりも、

「支那本体を直接破壊しちゃる。ﾌﾌﾌ...」

てな、不穏な思想を抱きます。

支那肺炎下でﾁﾗｯﾁﾗｯと垣間見らえますが、支那本国で「支那人」であることに懐疑的な思想が確かにあると。

北京以外では「自分は上海人なのではないか？」「自分は武漢人だ」「自分は香港人でありたい」「自分は四川人だ」という思想が。

北京の連中が、躍起になって香港の民主化を弾圧してる理由。
それは、実は他の地域でも水面下で地域独立的な民主化運動の潮流が確かにある、そのパラドキシカル・アクションだと。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 15:08:54.06

支那のTPP加盟は金輪際認めないが、上海共和国、香港共和国、四川共和国が民主化して国際規範を順守するなら加盟を認めるのにやぶさかではありませんね。
そして、インド洋・太平洋同盟はさらなる高みを目指す。

支那を憎んで、人を憎まずです。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 15:13:10.23

てな、大きな歴史的な枠組で考えて、朝鮮や台湾のような末節の動向にはあまりセンスティブには反応しないと。
戦後、アメリカが適当につくったハリボテ国家ですから。

現アフガニスタン政府と同じレベルに過ぎないんですよ。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 15:22:42.67

支那人が支那人であることに、そこまで誇らしく、将来性を感じられるなら香港問題は起きていない。
この事実が根拠。

支那人が支那人であることには耐え難い苦痛も伴う。
人間の尊厳を奪うような。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 19:04:10.71

スウェーデン国王、新型ウイルス政策は「失敗だった」

https://www.bbc.com/japanese/55359146

さすがにノーガードの免疫戦略は無謀だったようで。
甚大な死者を出しました。

「ロックダウン」←→「ノーガード」

極端から極端ですね。
何で中庸を考えないのだろうか？

「ゼロカジュアリティ」ではなくて「ダメージコントロール」です。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 23:12:21.88

ペンス米副大統領、カメラの前でワクチン接種

https://www.cnn.co.jp/video/19937.html

これで嘘のように支那肺炎が消えたら凄いですが。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 23:15:58.39

政府を責めるとしたら、会食でもGOTOでもなく、何故、ワクチン開発が欧米よりも遅いのか？
これです。

当然、臨床基準が原因なわけですが・・・・

医療体制の硬直を心底問題にしたい。
医者の手から権限を奪うべきです。
「シビリアン・コントロール」ですよ。
医療は何故例外なので？

**JTAC** · 2020/12/19(土) 23:29:17.16

「李衛公問対」に極めて興味を感じます。

理由は権威主義で、欧米のEBOやSOD関連の論文で言及されているからです。
英語能力が拙いので趣旨をくみ取りがたいですが・・・

どうやら、「孫子」と「李衛公問対」を対立命題として考えているようです。
武経七書の中でもこの書は少し扱いが違う。
他の書は孫子の成立過程ですが、この書はより踏み込んだ内容になっています。

"Li"、"Li"って何のこと？

ようやく李衛公こと唐王朝の大宗･李世民に仕えた名将･李靖のことだと悟りました。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 23:37:59.12

李靖は、孫子をリスペクトしており、兵学思想上は孫子の延長線上にいます。

孫子が、大戦略的なのに対し、李靖はより形勢学派的、つまりは作戦術的。
maneuver wafare的と言える。

李衛公問対は、大宗･李世民の下問に対し、家臣の李靖が答える形式になっていますが、
その中心的な話題は正と奇、正攻法と奇襲についてです。

クラウゼヴィッツ-リデル･ハート(もしくはジョン･ボイド)と、孫子と李靖の関係は似てる。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 23:48:02.59

くどく何回も話題にしてますが、支那史における漢民族の歴史は、前漢-後漢-三国-晋で終了です。
漢民族は、ほぼ滅びました。

ローマ帝国がゲルマン民族移動で滅びたのと同様に、漢民族もこの時期に凄まじい規模で起こった東、北、西からの民族移動で滅びました。

これを五胡十六国時代という。
教科書の副読本にも書いてあります。
教科書本体はは･･･微妙に支那に配慮してますかねw

ですが、ここでエスニッククレンジングが起きたことを理解しないと、四世紀以降の東アジア史の意味が分からなくなると思う。

**JTAC** · 2020/12/19(土) 23:59:53.91

五胡十六国は凄まじい時代です。
モンゴル高原の匈奴に加え、満州-モンゴル高原の鮮卑、西域系の諸部族、それからチベット系の諸部族も入り乱れてのバトルロイヤルです。

四世紀中頃、チベット系の氏族(三国志でも孔明との下りででてきます)が強大化し、前秦を建国。
華北をほぼ統一。惜しいとこまで行きますが淝水の戦いで東晋に敗北。
支配下の各民族が離反し、以降、滅亡。

混迷の時代は続きます。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 00:07:55.82

この中で、鮮卑系の北魏王朝が頭一つ抜けて強大化する。
後の唐王朝の均田制他の律令制度の原型はほぼ北魏が作った。

軍事的には重装甲で固めた重騎兵を育成。
中華統一に王手をかけた。

この北魏系の軍事制度は、欧州ではフランク族が帝国を作ったカロリング朝、
カール大帝のカータクラフト軍とのアナロジーでそれほど誤りは無いと思う。
まさに、支那版-中世騎士団の完成形ですかね。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 00:14:20.97

ただ、北魏も後継者問題で何度か簒奪が起きて、あげくにできたのが隋王朝です。

もう北魏の戦略的なグランドデザインはできていて、そのまま隋が長江の南方王朝も滅ぼして支那を統一した。

ところが、皇帝(煬帝)独裁の歯止めがきかず、巨大運河建設に数度にわたる高句麗遠征の失敗。
国力が低下し内乱状態に陥ります。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 00:31:13.92

このとき、北方の大原に駐屯していた唐国公･李淵。

隋の帝室と同じ武川鎮軍閥の出身で、北魏・北周以来の八柱国・十二将軍と称される鮮卑系貴族のうち、
八柱国の一家として隋に仕えた。

この李淵がトルコ系の遊牧民、突厥から兵力を借りて、突如、隋の都･長安を襲います。
そして、長安を占領して新たな王朝をぶったてた。

それが、｢唐｣です。

李靖は、隋王朝側の有力貴族の生まれで、この李淵の長安襲撃を隋の皇帝に報告しようとして果たせず、捉えられた。

そして、李淵にあわや処刑される寸前。
主君への忠義の気骨に感心した李淵の次男･李世民(後の二代皇帝･唐の大宗)に助命され、李世民の幕僚に加わった。

(ようやく李靖にたどり着きました。)

その後、中華統一戦争とその後の突厥他異民族との戦いで不敗の戦歴を作り、中華最高の名将にランクインしています。
衛公に奉じられたので李衛公。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 00:59:30.57

唐側の史観では｢突厥の兵力を借りて天下をとった｣ですが突厥側はそうは考えていないでしょう。
｢うちの傘下の李淵に長安を取らせた｣と。
李淵は母方が突厥系で、よって唐王朝は半分が突厥の血です。

そして、建国当時の力関係は突厥>>>>>唐で、このまま唐は突厥に滅ぼされて、新な五胡十六国が始まりました、ﾁｬﾝﾁｬﾝもあり得たifです。
事実、唐は長安近傍まで突厥に攻め込まれ亡国の危機も度々ありました。

この歴史を、軽騎兵による奇襲作戦で突厥を大破し、歴史の歯車を逆転させたのが李靖です。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 01:10:58.14

李衛公問対に記載されていますが、この当時の唐軍は弩を主軸とする漢民族の歩兵と、遊牧民の騎兵の二元構成です。

そして、李靖は突厥との戦いで、遊牧民騎兵の奇襲で何度も突厥軍を破り壊滅状態に追い込んだ。
特に前代の隋王朝から突厥に嫁ぎ、レビトラ婚により歴代の突厥可汗の妻となり、
反唐王朝のCOGであった義成公主を捕らえて処刑。
唐王朝最大の脅威を排除しました。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 01:19:20.57

皇帝は、当然ながら李靖の騎兵による奇襲作戦に興味津々です。

孫子を適用すると、卿の用兵の遊牧民騎兵が｢奇｣で、漢民族歩兵が｢正｣か？との問いかけに対し、李靖は正奇の相補性を説きます。
形に意味はなく、敵のOODAループによって正と奇の位置付けがかわると。
タオイズムですね。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 01:29:06.09

唐王朝は、やはりかなりユニークで、モンゴル高原のかなり奥深くまで征服し、都護府を置いて直接当地を試みます。
万里の長城を築づいて排除する考え方はない。

ただし、その結果、帝国内に無数の異民族を抱え、さすがの唐大宗も弱音をはきます。
はたして、統治できるのか？

これに対し李靖は、整備しつつあったダルガチとその間を結ぶ駅伝制度を称賛する。

｢情報戦｣ですね。
李靖は、感覚が新しくて参考になります。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 12:29:33.38

李靖の主君、唐の二代皇帝の大宗・李世民は、初代皇帝・李淵の次男。
隋末の統一戦争で、各地の群雄との戦いにおいて著しい武勲を上げ唐王朝内での衆望を集めます。

626年の玄武門の変で、李淵の長男、自分の長兄の皇太子・李建成を抹殺。
そして、父の李淵の崩御後、二代皇帝として即位します。

将軍としての軍事的な業績は凄まじく、国内統一戦において劉武周、王世充、竇建徳、劉黒闥との戦いで著しい武勲を上げます。
城砦を活用した守城戦により相手を疲弊させ、北魏の重騎兵とは異なる突厥的な軽騎兵による奇襲で敵を破った。
(軽騎突撃の法)

また、統一後は律令制度を基盤とする均田制により荒れ果てた農業基盤を再建した。

これら、一連の大宗の統治を「貞観の治」と言い、日本の高校の世界史教科書にも収録され、
大宗・李世民は中華歴代名君の上位にランキングされています。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 12:54:10.66

ただし、唐の大宗・李世民は、この時代の徹底的な勝者で、彼に都合が悪い記録はことごとく葬りさられている疑いがあります。
そもそも皇帝に即位した経緯からして、兄の皇太子をぶっ殺してのことです。

国内統一戦争と云いますが、この時代、中華の北辺から西辺の広大な草原地域にはトルコ系の突厥が空前の大勢力となっており、
唐王朝自体もそうですが、隋末の群雄・劉武周(雁門)、劉黒闥(河北)は突厥との関係が深く、半ば従属関係です。
突厥の従属勢力同士の泥試合ともとれる。
唐軍の軽騎兵自体が、かなりの割合で突厥兵だったりする。

唐王朝が中原を統一後、李世民が調子こいてると判断した突厥は、唐を懲罰するため南下を開始。
首都・長安に近い渭水まで攻め込まれ亡国の危機に瀕します。

この危機は、早い話、唐側が突厥に土下座して「貢物」を送る条件で和議がまとまり突厥は撤退。
危うく大宗は首が繋りました。
これを「渭水の辱」と言います。
(支那では「渭水の盟」w)

この時代、世界史的にトルコ系諸部族の大興隆期で、この後、欧州でもセルジューク朝トルコとなって現れる。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 13:13:26.81

唐の大宗・李世民はやり手の二代皇帝ですが、即位の経緯やら、突厥との関係で相当後ろ暗い人物でもある。

だから、逆に名君たらんとし、内政を充実させ、人材登用に力を入れて、
李靖のようなやや反骨の連中も登用し、突厥打倒に臥薪嘗胆を積んでいった。

629年。
大宗は李靖に５万の兵を与えて突厥を討たせた。
李靖は、主力５万を進軍させ突厥の注意を引くと同時に、騎兵３千を直率して雪を踏破し、突厥の陣営を急襲。
これを大破した。

さらに和平交渉の最中、さらに騎兵１万を率いて突厥の本拠地を急襲。
突厥の首脳部・頡利可汗とその一族を捕縛。
頡利可汗の妻で隋の宗室である義成公主を処刑し、突厥の反唐勢力の根幹を壊滅させました。

この後、突厥は東西に分裂し、東は唐に服属。西も勢力は低下。
突厥に変わって唐が東アジアから中央アジアの最強勢力として躍進します。

まさに歴史を変えた。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 13:25:23.00

唐の皇帝は、支那の皇帝であると同時に「天可汗」即ち遊牧民族の盟主でもある。
（というか、遊牧民族の盟主がアイデンティティですがw）
後のモンゴル帝国との連続性で見ると理解しやすいかと。

ちなみに、古代から中世までの日本は大陸から２回大きな脅威を受ける。
二回目はメジャーな鎌倉時代の蒙古襲来ですが、一回目がこの唐の朝鮮半島の南下。
当時の大和朝廷の遠征軍は、白村江で唐の遠征軍に大敗。
朝鮮半島南部の拠点を失います。
主防衛線を北九州まで下げ、太宰府を中核に防衛設備(水城)を固め、また防人制度で守備部隊を編成した。

唐王朝の強大化は、東アジア全域にとって後のモンゴルに匹敵する大事件。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 19:38:05.33

近年、支那史の学者の中では三国志・蜀漢の丞相・諸葛亮の評判が悪い。
正史の陳寿の記述「諸葛亮は正攻法のみで奇策に乏しい云々」を基に、孔明を貶すのは一つのブームですかね。

ですが、あいにく支那史で最強の奇襲作戦の使い手・李靖は、諸葛亮絶賛と言ってもいい。

歩兵による正攻法主体で、戦略的に堅実に兵站線を構築しないと、そもそも戦争が成り立たないと。
そして、諸葛亮の南方異民族への遠征作戦でのLOS構築を高く評価しています。

「奇」とは騎兵による襲撃という形のことでは無いと戒める。
敵の予期せざるを撃つ、OODAループを破綻させることが「奇」であると。
OODAループによっては、正が奇となり、奇が正となる。
循環することもあり得る。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 19:56:45.61

李衛公問対の白眉はここかな。

「靖曰く、先ず之に形して、敵をして之に従したがわしむ。
是其術なり。」

これが無形の本質ですかね。
まさにOODAループの高速回転です。
Operational art.

李靖は、level of war、戦争の階層構造、即ち「権謀」(戦略)、「形勢」(作戦)、「陰陽」(世界観)、「技巧」(戦術、技術)の認知に到達していた。

そして、国家レベルの戦略と、将軍レベルの作戦を区分し、作戦次元でのOODAループの高速回転の利に達していました。

これが、現代的兵学の視座からの李靖の不敗神話の理由でしょう。

さらにはAuftragstaktikに近い概念に言及している部分もある。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 20:04:27.82

李靖は、諸葛亮の布陣を参考に自分の布陣を考えているという。

孔明の「八行の陣」は、何も八つの陣形があるわけではなく、法(戦闘序列)が明確に徹底されている。
よって、どんな複雑な乱戦になっても指揮系統が維持され、対して敵側はまるで八門遁行の幻術の中で彷徨うがごとくになると。

「孔明の罠」も李靖によると戦術として利にかなった解説が得られる。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 20:11:09.09

かように、李衛公こと李靖は、孔明べた誉めですが、ポジショントークととれなくもない。

中国史の中の諸葛亮の位置付けは「簒奪しなかった忠義の宰相」です。
かなり例外中の例外で、一般的な支那史では速攻で簒奪して自分の王朝にしてますね。

李靖も、あまりに戦争が上手く、皇帝から警戒されていなかったと言えば嘘になるでしょうw

よって、必要以上に孔明を称賛して二心無きを示すと。

**JTAC** · 2020/12/20(日) 20:48:02.22

ここで、現代作戦術に帰ってきます。
アメリカ海軍大学で作戦術を教えているミラン・ベゴの記述。
(system operation designの解説(背景としてベゴはSODにかなり批判的))

Ancient Chinese strategic thought applied two approaches to accomplish the endstate.

A direct approach, or so-called Li strategy, was aimed at achieving the ultimate strategic objective through the accumulation of
a large number of partial or local tactical victories.

This strategy envisaged seizing enemy provinces in sequence until the entire enemy territory was brought under control.

The main prerequisite for the success of Li strategy was to have a large and powerful army.

In the indirect approach, the aim was to apply a strong Shih through Tao (the universal way) in order
to continuously weaken the enemy’s own Shih,
thus avoiding major battles and ultimately winning without fighting.

Because the ultimate strategic objective encompassed all intermediate objectives—Li—combat superiority
was not required.

The premise was that the
power resided in and dwelt among the people.

Shih strategy avoided indicating what one’s
ultimate objective is.

The aim was to change or
frustrate the enemy commander’s intent rather
than his forces.

Also, the deception was the essence of Shih strategy.

むむ。
ざっくりで、孫子の戦略を間接的、累積的、SOD的と描き、
対照的に李靖の戦略を直接的、順次的、伝統的な西洋の作戦術と捉えている？
(ベゴ自身は、任務からの一貫性から後者に好意的)

**JTAC** · 2020/12/20(日) 20:55:41.72

多少、米国の李靖の捉え方には違和感を感じます。
我々は東洋人故に、孫子(春秋戦国)→漢代→三国志→五胡十六国→隋唐という連続性で捉えるので。

ですが、近年の米国の中国兵学思想史研究は侮れない。
言われて始めて孫子からのコンテクストの中で、李靖の異質性に気がつかされた。

孫子との同質性とともに、異質性も注目に値する。
(Li strategy)

**JTAC** · 2020/12/20(日) 20:59:38.60

直接的には、SODやEBOの米国の研究を理解するには、孫子に加えて「李衛公問対」の理解への努力は避けられない。
やるしかないと。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 18:35:28.59

李靖の戦略が孫子の戦略と対照的だ、とは少し以外な評価ですが、首肯できる部分もある。

唐王朝はどうやって突厥に勝ったか？
作戦的にはmaneuverを駆使して勝ちましたが、戦略的には物量、軍の規模で勝った。

ですが、この時代の主戦力の騎兵の数では先方は北の草原地帯を根刮ぎ押さえています。
騎兵の数では勝てない。

では、どうするか？

**JTAC** · 2020/12/21(月) 18:42:48.59

消去法で漢民族(被支配民)の歩兵と、自民族(支配民族(鮮卑族))の騎兵を合計したコンバインド・アームズで圧倒するしかない。
それ故に「正兵」「奇兵」が中心的な話題になっていると考えられる。

李靖の分類では、「正兵」は君主が戦略次元で準備し「奇兵」は将軍が運用するものだと言う。

(よって奇兵のOODAループを高速に回すために「将軍は君命に従わざる場合もあり(これは孫子にもありますが)」)

**JTAC** · 2020/12/21(月) 18:48:58.54

遊牧民族と漢民族の混成軍を統治するため、李靖は皇帝に多数献策しています。

まず、同一の法で統治しようなどとアホなことは考えるな、と。文化が違います。
各々、別個の法により統治すりしかない。

「一国二(以上)制度」です。
どこぞの香港を弾圧したり、ウィグル・チベットを絶滅収容所に入れてる某習近平よりは明らかに文明人です。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 18:55:41.66

人材登用でも身内の八柱国(北魏系エリート)を登用しようとする皇帝に、実際に指揮される異民族部隊の実情を把握している人材の登用を薦めます。
唐王朝の将軍は、ウィグル系だのソグド系だの民族的に多彩です。

こんな感じで民族間の同盟を確固たるものにすることで巨大な軍の動員に成功した。
正に大戦略による正兵です。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 19:04:57.82

遊牧民族のレビトラ婚とは、族長が死んだ場合、後継者が前族長のハーレムの女を我が物にする制度です。
つまり、義母を手篭にするとw
どんなエロゲー？

野蛮と言えば、野蛮なシステムですが、北方の草原は夫を無くした寡婦が生きていける世界ではない。
過酷な遊牧文化が生んだ自然発生的な制度でもある。

鮮卑が中原を征服して文明化していく過程で、では鮮卑の歴史書を編纂しようということになった。
それで漢民族の宰相が素直にレビトラ婚の制度も記述したら、鮮卑族にぶっ殺されました。

「我らの祖先がが母親とsexする禽獣だというのか！」

殺された漢民族の宰相は、良い迷惑ですな。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 19:07:57.46

訂正：
レビトラ婚→レビラト婚

**JTAC** · 2020/12/21(月) 19:12:54.71

こういうのが頭にあるので。
アフガニスタンまで行って「男女平等がどうたら」言うオバマ政権の偽善が我慢ならんかった。

とても現代的な制度・文化を持ち込めない過酷で貧困な世界もあります。

バイデン・・・・。

目に見えますね。左巻きの人権屋がまたつまらん騒ぎを起こすのが。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 19:25:12.94

李靖の戦略は、基本、孫子に最高の価値を置いて引用していますが、
この時代の戦争が、孫子の時代の中原中心で周王朝内諸侯の小規模な戦争から、
広大な地域、言葉も通じない多民族間の戦争へと拡大していた。
これを反映しています。

唐と突厥との戦争は、東西で千キロ以上、南北で数百キロ以上の広大な空間で、
多彩な同盟・被支配民族が関わって戦争してる。

これは、戦略や作戦術を駆使しないと戦争に為りませんね。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 22:36:17.68

この孫子と李靖の比較論は、ミラン・ベゴのsystem operation design(SOD)批判の中で出てくる。

ミラン・ベゴは、SODの論拠が薄弱だと言いたい。
元々がベルタランフィの一般システム理論、ソ連の作戦術、フランスのポスト構造主義哲学、イスラエル軍での検討。
そして最近では中国の兵学思想、特に孫子の影響でできてるよね、と。
(ただし、中国の兵学思想では孫子とオポジッな李靖の戦略もあるぞ、と)

それは、それとして、フランスのポスト構造主義を「コミュニスト」「コミュニスト」とずけずけと書いてますw

大丈夫か？対ポリコレ。
ルトワックはポリコレで国際関係学会とは絶縁状態になった。

東欧出身の兵学思想家は、対コミュニスト(フランス構造主義＝コミュニスト？賛成w)では激しいですね。
そこは批判されても折れない。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 22:46:20.61

さらにミラン・ベゴのSOD批判は、ベゴの作戦術のイメージは、end stateから逆算して決まっていくものだと。

このend stateに至る一貫性の縛りは、例えばモルトケの必ずしも可逆ではない作戦次元のイメージ、つまり陸軍の伝統的な作戦術とも差異がある。

逆に言えば、可逆でリニアな作戦線(LOO)で表現できるなら「作戦術は不用」「戦術で事足りる」わけで。

「敵の対応」という、どうしようもない独立変数があるのでend stateからの可逆性は、陸軍の作戦術ではそもそも求めないと。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 22:58:51.13

ミラン・ベゴのEBO批判も鋭い。
色々ありますが・・・・

「effectは、具体的に計測できないじゃん」というのは、まさにその通り。
eboも、そしてsodにとっても理論として弱い部分です。

ただし、作戦の目標として、どうしようもなく非線形なeffectでしか表現できないものがある。
(無形戦闘力へのeffect等)

さらに、同じ海軍戦略系統のJ.C.ワイリーが順次戦略のオポジットで累積戦略を提唱しています。

そして、物理的な破壊とは対照な、無形要素へ混乱・無力化は効果判定が難しいと認めつつも、
「物理的な破壊」だけを目標には、コスト的に戦争できない、という。
計測しがたいものですが、コスト的には作戦にどうしての必須だと。
やっかいな問題です。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 23:03:25.58

中国の兵学思想、孫子の状況・帰結の思想、そしてその対であるという李靖のややリニアな思想。
これと、古典的な大戦術から現代作戦術のEBOとSODへの展開。
興味深い。

**JTAC** · 2020/12/21(月) 23:13:00.83

当然、各方法論で差異はあるのですが、それよりも全然別の頭で考えているのに、一定の同質性があるのが不思議だ。

これは、同じ「戦争」という現象を真剣に観察してるからそうなるのかと。

洋の東西、時代、背景となる社会背景・科学技術・哲学も違う中で。

不思議な現象です。

**JTAC** · 2020/12/22(火) 00:32:01.51

end stateからの可逆、不可逆の問題は、陸軍と海軍の戦争観がやや違うことも影響してますかね。

陸軍は、一般的に戦術次元でさえどうしようもなく蓋然性がある領域を認め、
西側の陸軍では25%程度の「予備」を控置する。
海空軍では、あまり「予備」という発想はないかな。
地形に左右されず機動力が大きいので。

ウラーな軍隊は、戦術次元では比較的予備が小さいが、
同志スターリンのスタフカ直属の「戦略予備」が凄まじく巨大だったことが記録されています。
ここの思想はどう捉えていいやらw

**JTAC** · 2020/12/22(火) 00:45:26.48

東京都､21日コロナ新規感染392人で月曜として過去最多　小池知事｢年末年始､不要不急の外出控えて｣

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/12/21392.php

社会保険不安を煽って政局にしてるだけですね。
このやり口。もう見切った。

理由：「外出」と感染拡大の因果関係が何ら示されていない。
「感染経路不明」以上。ですよね？
なにがステイホームか。たいがいにせいや。

変化要因で考えれば、気温と湿度の低下でウィルスが密閉空間を飛翔する条件が整った。
加湿と換気(空気清浄)が単純な対策でしょう。

何で「事象」からの科学的分析がなされないのだろう？
ずっと「感染経路不明」が大半ですよ？

**JTAC** · 2020/12/22(火) 00:51:29.82

小池はね。
そろそろ来年の東京五輪への態度をはっきりすべきですよ。

一月段階でステイホームTOKYOなら、聖火や準備の工程も考慮すると「終了」かと。

東京都知事として、この一年の支那肺炎対策が失敗した事実を認め、
ホスト都市として東京五輪の返上をIOCに通知し、そして己の出処進退を決断すべきです。

辞任して政界引退でしょうね。
一年間何をしてたのかと。

**JTAC** · 2020/12/22(火) 07:05:53.95

尾身氏「飲食を中心に拡大」　マスク会食に代わる対策案

https://article.auone.jp/detail/1/2/3/16_3_r_20201221_1608552491455179

「飲食を中心に感染拡大している」

「明確なエビデンス（根拠）はないとしつつも、約6割の感染経路不明者の多くは、
蓄積した知見などから、飲食の場を通じたものと判断」

とにかくお前らが怪しい！
と？
こんな根拠で時短だと言われる方は災難ですね。

**JTAC** · 2020/12/22(火) 22:03:09.28

支那肺炎の再度の蔓延に際し、システム工学的な見方を。

システムは、大きくは内部システムと外部システムに区分され、各々が複数のサブシステムで構成される。

支那肺炎は、ほぼ人から人に感染する。
日本人全体をシステムと捉えると、感染自体は、ほぼ内部システムの問題でしょう。

**JTAC** · 2020/12/22(火) 22:28:49.81

このシステムにおいて11月頃から支那肺炎患者が急増しています。
爆発には至らないものの高止まり。

この事態に尾身某は根拠は無いが、愚民どもが外食するからだという。
内部システムの問題、特に愚民のサイコロジカルな問題だと。

では、その内部システムの変化を見てみましょう。
尾身某の内部システム説(飲食店)が正しければ、飲食店の売上は爆上げしてるはず。

ですが、それはまさにエビデンスが無い。
飲食店の売上は、六月から八月に向けて例年の70%程度に回復しましたが、そこからは横這いです。
11月の支那肺炎件数との相関は認められない。
特にファストフードは大苦戦です。

変わって増えたのは倒産件数。
これは記録的な伸びですよ？

**JTAC** · 2020/12/22(火) 23:23:16.85

では、今一度、10-12月の内部システム、外部システムの変化要因を列挙してみる。

内部システム
？(あるか？)

外部システム
○気温・湿度の低下(一般的なインフルエンザの感染条件)
○外国人の入国者急増(月６万人超過(ベトナムと支那人で六割))

エビデンスも無いのに決めつけはしない。
ですが、システムに変化をもたらす要因について、１つづつ分析し、有為であるなら対策を打つべきかと。

**JTAC** · 2020/12/22(火) 23:35:25.86

あえて、内部システムで夏→冬で想像されるのは、国民全体のヘルスケアマネージメントの悪化。
夏が暑かったので、急激な寒冷化でそもそも代謝が低下している。
特に基礎疾患を持ってる人の支那肺炎感染率を調べて欲しい。

自分のことながら、スマートウォッチのパラメータのグラフを眺めると、運動量、VOx、ストレス、ボディーバッテリー全て悪化。
個人的では無いでしょう。
国民全体の傾向ではないかと。

となれば、寒いなかですが、栄養と睡眠のバランスを回復させつつ、運動量を増やすべし、と。
有酸素運動。全集中。心を燃やせ！

**JTAC** · 2020/12/22(火) 23:38:17.81

ステイホーム？
家に閉じこもれ？

内部システム的にトンチンカンなことやらせて無いですか？

感染が比較的少なかった夏の内部システムと較べて、それは本当に妥当か？

**JTAC** · 2020/12/22(火) 23:45:29.78

さらに、過去の感染症でも何度も何度も感染拡大が周期的に起きることが確認されてる。
つまり、数学的に起きる自然発生的なサイクルであるとも。
周期的に収まるまで耐えるしかない、とも。

**JTAC** · 2020/12/22(火) 23:56:03.78

コロナ対策へ「真剣勝負の３週間」　都医師会が緊急会見

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3b5da2dcf76396ca5fbbc43edd216bb47f58628

相変わらず馬鹿なこと言ってますね。
持久戦の構造なのに、あいかわらず旧帝国海軍も裸足で逃げ出す決戦思想。
殲滅戦ですか。

三週間後は、さらに寒くなってウィルスが翔びますよ？
医者なのに、それすら想像できないのかと。
長く長く長期持久で戦います。
心理的にも経済的にも緩やかに緩やかに。
「かかっているのは、たかが国家の存亡だ。勝つ算段はしているから、みんな気楽にやってくれ。」

勝つよりも負けない戦い。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 00:04:15.10

月給50万円でも看護師が集まらず…　医療崩壊が叫ばれる本当の理由

https://news.yahoo.co.jp/articles/5ba3552af0c9cf4efe12776fba2e9b85af01a3a8

「ほとんどの病院が新型コロナ患者を受け入れられないという実情」

「その原因の一つは、厚労省が新型コロナを指定感染症1、2類相当の扱いをしていること」

「政府がすべきは、感染症法上の扱いを5類に変えることで」

「保健所への届け出義務がなくなり、医療現場も現行のような重装備をせずに対応できる」

「新型コロナが指定感染症1、2類相当で、致死率50％のエボラ出血熱と同じ扱いにされている影響が大きい」

一考の余地はあるのでは？

**JTAC** · 2020/12/23(水) 00:09:52.65

悲愴感漂わせて、滑稽なことやってますね。
都の医師会。思考が硬直してる。

"end state"へのLOO、LOEは通常、一本ではありません。
｢水の如く｣変幻自在に形を変えend stateに至る。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 08:52:36.05

最近、よく見る"tier"という単語。
｢階層｣｢段階｣らすいですな。
例) tier 1

自分もたいがいアメリカかぶれだが、いきなり使うのはどうかと。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 09:02:10.93

故･片岡徹也氏が｢軍事の事典｣で、軍事用語の定義等が曖昧なことへの危惧を表明していたが、
昨今の半端な外来用語の接授を見るにつけ、なるほどなと。

全体の教義体系を考慮すると実は恣意的に解釈する余地なんて無いのですよ。
どれだけ星をつけていてもね。

立場を使えば、それは一時的には組織に影響を行使できましょうが、まさに一時的で、後々弊害を残すだけです。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 09:36:00.98

｢○○が言ったから｣というのはもうお腹いっぱい。

高い階層にいるということは、それだけ高い認知に到達してるはずで、
高い認知を持つもつものは、より客観的な本質に近づいているはずで、百家争鳴の議論も収束するはずなのです。
真に高い認知に到達しているならね。

逆に言えば、議論が収束しないということは、その集団の認知がそのレベルだということ。

未だ神話を盲信するレベルの不思議ちゃんでしかないと。
近代化、現代化のレベルに到達していないと。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 09:40:11.49

この内憂外患の危急存亡の時代に、桜や会食で盛り上がれる神経が理解できない。
どういうレベルのcognitiveか？

ひょっとして、支那軍が侵攻してきて戦闘が開始いされても本会議や予算委員会は首相の会食と安倍氏の桜ですか？

**JTAC** · 2020/12/23(水) 09:54:16.46

完全な兵学思想というものは、時代の制約もあり存在しないにしても、いにしえからの優秀な思想家達の議論は、本質の部分で類似している。

｢戦争｣という極めてヒューマンネイチャーな同じ事象を眺めているからだと考えられる。
例えば、クラウゼヴィッツと孫子は、相違点よりも類似点の方が強烈だ。

｢戦争は、戦争の内部システムだけでは解決しない｣
(戦争は他の手段をもってしる政治の継続、兵は国の大事にして死生の地存亡の地なり)

**JTAC** · 2020/12/23(水) 10:04:39.13

今年度、GDPは-5%。
経験したことがないど不景気です。
ちまたに失業者溢れ･･まではいかないものの、新卒の就活の厳しさは、かつてない。

この事態に政局からみのくだらん報道に終始できる神経が羨ましい。
NHKの上から目線報道が最も謎だ。
お前らゲスゴミが煽ってきた経済自粛の流れが、まさに新卒の就業機会を奪っているのですが？

**JTAC** · 2020/12/23(水) 10:09:22.33

strategic environment(外交･情報･経済･軍事･インフラ･政治etc.)って、関心もないか？

全体を俯瞰する視点も無い中で、よく断定的に物事をきめつけられるね？と。

もりかけ、桜、GOTO叩き、会食。
子供ですねw
いい年した子供です。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 10:26:25.65

菅首相の会食は、官房長官時代からの情報収集ツールでしょう。
続ければいい。

近衛文麿の｢朝飯会｣よりも素晴らしいのは、メンバーが固定されず広く衆知を集めようとしていること。

ニューヨークの金融界の大物達はパワーモーニング、パワーランチは常識です。支那肺炎で自粛してるという話は聞かんな。
株価も好調で。

逆に、フォーマルな会議がリモートになってる分、コミュニケーションツールとして数人の会食は維持されいるようですが。

感染しなければよい。
結果が全てです。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 11:16:12.69

英とEUの異なる世界観、通商交渉が難航(BBC)

https://www.bbc.com/japanese/video-55269558

さすがに腐ってもBBC。面白い視点です。
英国のプレグジットを睨んで、EUと英国が同意できない理由は｢経済｣ではない、と。

｢世界観(vision)｣であると。

○EUの世界観
二度とWW2を繰り返さないため、単一市場は絶対に譲らない。これがEUの全て。
やがては国民国家の主権は制約する。

○英国の世界観
EUから主権国家としての決定権を取り戻す。
国民国家としての主権が最も大事である。

これは、経済がどうあろうと、漁業がどうあろうと、双方譲れないと。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 11:23:11.41

となれば、国家主権を重視しる日本は、イデオロギー的には英国に組みするしかないですかね。
大東亜共栄け･･･ではなくて、TPPはあくまで主権国家を尊重する同盟だ。
元々がイデオロギーが民族自決です。

｢友、遠方より来るあり。また楽しからずや。｣

(経済的には、さっさとポーランド(ホンダ)に逃げた方がベターですが。)

**JTAC** · 2020/12/23(水) 11:33:04.73

世界観(vision)というのが分からなくなります。

戦略の階層上は、確かに最上位ですが｢ただの妄想｣？

宗教、民族、文化、歴史、経験、これを反映した認知(cognitive)。

最上位ではありますが、善し悪しを評価するのがむずい。
自分の解釈では、
｢世界観(vision)は、最上位ではあるが、独自に善し悪しを評価できない。
政策次元のコンセンサス続き、戦略次元におとしこんで、始めて評価できる｣と。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 12:59:34.53

世界観｢主よ！御身の身元へ！｣
↓
戦略｢エルサレムを奪回せよ！｣
ちょっとまてい！となる。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 13:27:11.20

世界のワクチン開発競争に日本が「負けた」理由

https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/world/2020/11/post-95015.php?page=1

結論：DARPAR

日本は、日本学術会議様がのさばってる限りは絶対に日本版DARPARは作れない。

首相が左巻きを数人弾いただけで大騒ぎするゲスゴミ。
誰が「人殺し」ですかね。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 13:31:11.32

トランプ政権のワープスピード開発は、支那肺炎ワクチン開発で効を奏した、という評価です。
そして、接種を開始した。

無能なファウチやバイデンがマスクがどーたら抜かしている間にワクチンを開発してしまいました。
それで、大統領選挙に敗北って無念ですわな。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 13:54:11.32

「婦人の仁」とは、憐れみを示すものの、実質的には役に立たないことだ。

危機に際しては、叱咤し、引きずってでも安全な地まで到達させるのが真の「仁愛」ですよ。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 14:06:14.78

一応、日本にもマンハッタン計画的な枠組は、あることはあるんですがね。
(進化的な開発に関する訓令(防衛省))
自分が知ってる範囲ではBMDに適用された一回きりで。

防衛マターかはさておき、国として、今回の支那肺炎ワクチンほどマンハッタン計画発動に相応しい案件は無かったはずです。
政令でできたはずだ。

何故、やらない？
何故、アベノマスク？
これが婦人の仁ですよ。

真に戦略的ならクリティカルパスにはstrategic bombing発動です。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 14:37:27.05

現状で、ファイザー社のワクチンは、日本では１月に臨床で２月に接種開始のタイムスケジュールのようです。

医療関係者は、自分達が優先されると思っているのだろうが、分かりませんよ？
政治的にドロドロするだろうしね。
オリンピックというファクターもあるし。

ファイザー社のは、DARPARが噛んでいることからも分かるように、海外派兵される兵士向けの遺伝子技術で開発された。
よって、効果期間が短い可能性(三ヶ月)があります。
継続的に供給できる体制を作る必要があります。

医療だけでは解決できない。
またしてもね。
流通や保管、継続的なサプライチェーン構築に国家戦略としての取り組みが必要になります。

これは、真剣に考えて欲しい。
戦略マニアには２月以降の光景が少し見えます。
このままだと優先順位やサプライチェーンでてんてこ舞になるビジョンがね。

戦略史は、この場合は一元的なワクチン流通の決定機関を作れ(例えば同志スターリンのスタフカ)と仄めかしています。
囁くのです。ゴーストが。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 15:45:49.77

ワクチン接種は、当然、本人同意が必要なのでお得意のsupply-push型にはなりません。
demand-pull型で政府が優先順位つけて統制する、というかなりやっかいな事業になる。
給付金で散々、しくじりましたね。

市場原理には委ねられない。
最悪、海外に転売す馬鹿も絶対に出現する。
これ、しくじるとアベノマスクの比ではない非難を浴びて内閣が飛びます。

中央統制ですが、その施行はオートマチックに事前に取り決めた戦略(感染拡大を最小限に押さえる評価関数)に基づき「AI」が判断する。
恣意性の排除をアピールするんです。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 15:53:15.60

大昔、線形計画法の演習でワクチンの配分のプログラムを書いたことがある。
プログラムそのものは、そこらへんの大学生でも書ける。

ただ、保健所へのシステムの実装は難しそうですね。

ものが入ったのに、システムの問題でワクチンを射てないような醜態は絶対になしで。

厚労省の担当課は正月無さそうせすね。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 17:00:26.42

ＥＵ交渉官、対英交渉は「最後のひと押し」　漁業権でなお相違

https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2020/12/post-95247_1.php

ほぼ百年ぶりに英国が欧州のblocadeをほのめかす事態に。
戦略に関心のない奴ほど、さんざイギリスを馬鹿にしますが、未だに世界で第二位のマリタイムパワーです。

イングランド本土、ジブラルタル、アセンション島、フォークランド諸島。
本気になったら大西洋全域をコントロールできます。

だんだん交渉に「光りもの」や「ハジキ」のほのめかしが始まると、イギリスにはがくさん武器があることに気づく。

イギリス側は、漁業交渉が纏まらなかったら海軍を動員してフランスの漁船を経済水域から排除するんだと。
剥き出しの暴力が妖しく光り始めた。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 17:10:58.43

近年のフォークランド情勢(wiki)

○2015年2月、フェルナンデス大統領が訪中し、056型コルベットを購入してマルビナス級と命名する計画が発表され、
FC-1戦闘機やVN-1歩兵戦闘車なども購入する契約を調印

○この際にアルゼンチン議会で承認されたパタゴニアのネウケン州に建設された人工衛星追跡基地である深宇宙ステーションは中国人民解放軍の管轄に置かれ、
秘密条項も入れた50年契約で敷地を借り上げていることから中国への主権の譲渡や中国による軍事利用の懸念を野党などが示して物議

○この基地はアルゼンチンがフォークランド諸島を占領する際に衛星情報を提供する可能性を米国懸念

○これらの合意はフェルナンデス大統領から交代したマウリシオ・マクリ政権で修正もしくは中止、
中国の目的は第二次フォークランド紛争が起きた際にアルゼンチンを支援することだったと推測

イギリスが、ファイブ・アイズetc.で対支那路線で「対決」に転換した背景ですね。
アルゼンチンへの荷担はイギリスから見えれば一線を越えた。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 17:14:42.61

支那はカイザーのドイツ第二帝政と被る。
見境なしに周辺国に喧嘩をうるようになったジュニア(ウィルヘルム二世)の時代に。

末路も同じかね。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 18:00:17.76

EU内で幅を利かすメルケル・ドイツですが、やはりというか、ここは実定法主義(ベンサマイト/最大多数の最大幸福)ですな。
自分達で恣意的に決めた仕組(EU)をゴリゴリと他者に押し付けます。

日本から見ても、感情的に嫌悪感をかんじる。
ジツは本質的な部分でナチスを反省しとらんじゃないかと。

EUなんざ、恣意的に作った組織に過ぎませんよ？
そこに、なにか理想の、あるいは倫理的な優越があると感じているとしたらドイツ人とフランス人の錯覚です。

(WW2後の欧州の平和を実現した最高の仕組！単一の市場！単一の通貨！(自己陶酔))(ｷﾓ

**JTAC** · 2020/12/23(水) 18:20:20.77

メルケル・ドイツは、トランプを批判しますが。
「ベンサマイト」という点では同じなんですよw
ガチです。
nature law(バーキアン)から見れば明々白々です。

EU第一主義とアメリカンファースト。
どこが違いますか？

通貨発効権を奪えば南欧が破綻するのは当たり前だ。
日本だって破綻しますよ？
アベノミクス無き日本を想像して下さい。

それをEUの制度を楯に国家主権にまで踏み込んだ。
連中、リッペントロップの時のナチス外交と何が違うのか？

そして、同じ国家社会主義仲間の支那・習近平と仲がいいことw
やっぱナチス(国家社会主義)同志、気が会うんでしょうな。
(最近は無かったことになってるようですがw)

ナチス同志で堅い握手を交わしメルケルと習首席

http://jp.xinhuanet.com/2015-10/30/134764879_14461641454431n.jpg

**JTAC** · 2020/12/23(水) 18:27:17.42

ナチ「総統は確約しておられる。イギリスが折れれば安全を保障すると。
総統がイギリスのために手を差しのべておられるのですぞ！」

ジョンブル「最近の経験では、総統の約束ほど当てにならんものはありませんな。
ギリシア、スペイン、イタリア・・・お茶が入りましたよ。」

**JTAC** · 2020/12/23(水) 18:35:41.48

しゃあねえな。
大東亜共栄け・・いや、TPPにイギリスを入れてあげますか。
インド・大平洋・大西洋同盟です。

実際、これしか日本のイギリス投資を引き上げない理由がないような？
普通ならイギリス内の工場は、全てEUに工場移転ですよ？
普通にポーランドでしょう？
人件費安いし、親日だし、女性のおっぱいでかいし。

これをディシプリンを唱え、血を吐きながら我慢する理由は同盟ぐらいしか思いつかない。

**JTAC** · 2020/12/23(水) 19:03:33.08

「冬の時代」が到来すると、馬鹿堅い日本の外交姿勢も悪くないようで。

あまり、社交的ではなく、外国大使館のパーティでは壁の花。
なんか国際会議でも本国の訓令がないと・・・・。
「武士に二言無い」文化なので食言したら基本、切腹して果てます。
日本「できません」「できません」「で、できません」

ですが、「冬の時代」は少し違う。
トランプが恫喝してもいつものディールだし、習近平が吠えてもいつもの戦狼です。
いつものことです。

ですが、菅首相が淡々と

「日本は本日、0400より存立事態認定に基づき、支那人民共和国に対し防衛出動を下令、陸海空自衛隊は支那軍との交戦を開始します。

日本は黄海に入る全ての支那船舶を撃沈又は拿捕します。

日本は防空識別圏内の全支那機を撃墜します。

御旗盾無御照覧あれ。」

と、発言したら世界はフェイクとは思わない。
かつては、それで南雲機動部隊が真珠湾を攻撃し山下軍がマレー、本間軍がフィリピンへの進攻を開始した。

今の情勢では、意外に世界は菅首相の一挙一動に注目しています。

**JTAC** · 2020/12/24(木) 10:10:30.70

【米大統領選2020】なぜ事前の世論調査は今回もトランプ氏を過小評価したのか(BBC)

https://www.bbc.com/japanese/video-55183698

○マスコミ各社の事前予測よりは明らかにトランプは善戦
○ただし、それは選挙結果を覆すものではなく全体ではバイデン勝利
○その中でも激戦州の二州では決定的に予測を外しトランプが勝利

○原因は、まず、マスコミが採用している現在のサンプリングを過去予測で補正するやり方が、
今の激戦州(乱射戦w)で通用しなくなっている
(今回の選挙結果を当てた識者は、過去予測を全く参考にしなかった)
○次に、共和党支持者、特に貧しい階層のマスメディアへの不信は深刻でまともに質問に答えない
○メディア不信の有権者を取り込めるよう抜本的な調査方法の改善が必要だ

なるほど。参考になる。

BBCの映像の作り方に感心する。
キャッチーで、かつ数分の動画で分かりやすく簡潔に。

これぞcognitive wafare.
昨今、欧米のプレゼン動画は新たな段階に入ったように思う。
日本のゲスゴミが、よりくだらなく、つまらなく、ダラダラ電波垂れ流してる間に。

**JTAC** · 2020/12/24(木) 10:33:55.67

極論すれば、イギリスは「寂しい」のです。
全てを剥ぎ取って剥き出しの心理を推測するに。

インド・大平洋で、支那を出汁にアメリカ、日本、オーストラリア、ニュージーランド、インド・・・・？

あれぇ？
日本以外は、ぼくちんの昔の大英帝国のメンツじゃないか！
しかも、たまにアメリカ抜きで(TPP)ｷｬｯｷｬｳﾌﾌと？p

**JTAC** · 2020/12/24(木) 10:45:08.12

日本の主観的には「戦後最悪の防衛環境」。
こりゃ、冗談抜きで、支那と戦争になる蓋然性はあるでしょう。
国民、国家、国土の防衛には腹くくるしか無い。

ですが、外側(英国・欧州)から見ると、別の見方、新たな同盟の組み替えが起きてる、もあるようで。
それで、何かと欧州が大平洋に絡んできますね。
(イギリス、フランス・・・ドイツ？！w)

ブリテン・フランス「我が国も大平洋の国家である！」

え？そうでしたっけ？

(なんか小さな島を大平洋で領有してるんですねw)

**JTAC** · 2020/12/24(木) 10:56:35.67

きついと言えば、きついのですが、支那と単独で南西をめぐって戦う・・・世界が無関心もしくは親支那の環境で・・・てな、
最悪のパターンよりは「大戦略」としては日本に良い風が吹いてるように思う。

ここで重要なのは、支那側は再度、外交的に分断しようとプロービングをしかけてくるでしょう。
それに乗らないことだ。

特に第一列島線内で共同軍事演習してる準同盟国は絶対に見捨てない。
もはや、同盟対同盟で戦う集団安全保障の時代に入ってるんです。
インド・大平洋も。

いやもおうもありません。

**JTAC** · 2020/12/24(木) 13:38:36.28

イギリスは。

気難しく、皮肉屋で、すぐ上から目線でアジアを差別する。
しかもWW2で日本が大英帝国を破壊したことを根に持っています。
さらに、最近まで支那の5Gに荷担してた。

・・・・ただし、付け加えると、欧米でアメリカに次ぐ親日国です。
(欧米圏での日本人との国際結婚数第２位、１位はアメリカ)

**JTAC** · 2020/12/24(木) 13:49:36.63

統合機動防衛力と言いますが。
ちょっと「機動」の距離を伸ばすだけですよ。
1,000kmから10,000kmに。
なぁに、かえって免疫がつく。

マイナーですが、WW1のときに日英同盟に基づき、帝国海軍は地中海で作戦してるようですね。
それを｢統合｣に拡大するだけだ。
よりcognitiveに訴える形態に進化させる。

**JTAC** · 2020/12/24(木) 14:02:55.95

約8000km離れた米国で、第72戦車戦闘団が協同演習に参加。
(今年、三月)
目安として、師旅団は難しいとしても、戦闘団＋αならいけるか？
グローバルリーチ。

世界最大級の演習場での陸自訓練 3月28日に密着内容

https://flyteam.jp/news/article/122909

○陸自は第7師団第72戦車連隊基幹の人員およそ390名が参加し、90式戦車、89式装甲戦闘車などを使用
○アメリカ陸軍はアラスカ陸軍第1-25ストライカー旅団戦闘団の人員およそ4,500名、
ストライカー装甲車、155ミリりゅう弾砲M777、AH-64アパッチ攻撃ヘリコプター、CH-47チヌーク輸送ヘリコプターが参加

**JTAC** · 2020/12/24(木) 14:14:51.56

｢多次元統合｣で、やたら「ターゲティング？を強調し、それは誤りではありませんが、maneuverの認知が弱いな。

"multi-domain operation"

"multi-domain"≒宇宙・サイバー・電磁・情報＋従来の陸海空のターゲティング

これは、確かにある。

ですが、後の"operation"をお忘れか？
battleでもcombatでもなく。

"operation"≒(作戦次元の)機動

なのです。

"multi-domain opration" ≒｢多次元のターゲティング(targeting)｣＋｢機動(maneuver)｣

**JTAC** · 2020/12/24(木) 14:22:51.07

multi-domain operation＝

「キャリブレイティッド・フォース・ポスター(相手のA2/AD圏内への事前配置・ターゲティング)」

＋「マルチドメイン・フォーメーション(敵のA2/AD圏内への独立的な機動)」

＋「コンバージェンス(我が戦力の結合、敵の組織の解体)」

なんか。
自分達の都合の良い部分だけつまみ食いするのはやめて欲しい。
全体を認識しないと禍根を残しますよ？

**JTAC** · 2020/12/24(木) 14:27:30.72

歪めているのは誰なのだろう？
不必要なまでに「機動」を排除しようとしますね？

分からん。
この不合理性が分からん。
理解できない。

**JTAC** · 2020/12/24(木) 14:36:13.06

operationの要素として、oprational maneuverとoprational fireという言葉はあります。

強調度合いは"oprational fire"が強い。
何故なら、oprational maneuverは｢当たり前｣だからです。
作戦術として、end stateに向かうline of operation(作戦線)自体が"maneuver"だからです。
(並行して、よりeffect basedなline of effort(努力(効果)線)もあります。)

何で全体像として捉えようとしないのだろう？

**JTAC** · 2020/12/24(木) 14:44:40.69

加えて、oprational fireをターゲティングとして捉えようととする姿勢も、凄く｢戦略爆撃｣的です。
実はあまり｢作戦｣的ではない。

本来のoprational fireは(かなり主観的かもしれませんが)、ターゲティングよりも"superiority"(もしくは"denial")を構築する努力のはずだ。
かなり特定の(戦略の)文法(グラマー)に影響されていると。
(戦略爆撃学派(ロッキードマーチン、CSBAの一味))

**JTAC** · 2020/12/24(木) 14:56:42.69

このターゲティング偏重の延長線上に、極端なF-35信仰がある。
F-35はプロジェクト全体で40兆。
馬鹿げています。
最近は、全てがロッキードマーチン、CSBA印に感じて疑心暗鬼ですw

それで、支那に勝てるならいいですよ？
ですが、今の苦境を産み出してる諸悪の根元に感じられて仕方がない。
少なくとも、今の国際関係のdeteranceへの貢献度は０に近いですね。

アメリカのプレゼンスは、F-35プロジェクトで向上しましたか？
明らかに低下してるように感じますが？

**JTAC** · 2020/12/24(木) 15:20:16.76

CSBAって、目茶苦茶、過大評価されてないですかね？

かつて大戦組や冷戦組が生きていた時代には｢鼻で笑われて｣いたような。

彼らが高齢で逝去、リタイアし、戦争が忘れ去られてできた空洞に、
いつの間にか｢冷戦の勝利にネットアセスメントで貢献！｣みたいなナラティブを押し込んだような。

どこが気になるって、｢戦史｣への造詣があまりに浅く、
底の浅い数学モデルを振り回しているように感じるんですよ。
戦争の複雑性、不確実性をまるで織り込んでいないような。

今は死語になった｢エア･シー･バトル｣は、CSBAの黒歴史ですからね。
(F-35プロジェクトのバックボーン)

**JTAC** · 2020/12/24(木) 17:03:32.02

CSBAが“Mosaic Warfare（モザイク戦）”のレポートを発表　－AIと自律システムの軍事的将来像－

https://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/078s.html

なんというかw

一過性の｢麻疹｣みたいなものを未だに｢初めて｣発見したみたいに振り回していますね。

ところが、実際の戦争においては、どうしようもなく｢戦争の階層構造(level of war)｣がありまして。
このCSBAの｢モザイク戦｣を振り回す奴は、私は信用しない。

かつての｢NCW万能論｣(本尊のセブロウスキーの方は深い議論でしたよ、亜流の連中がね･･･) が｢コンピュータネットワーク万能｣で破綻したように、
今度の奴(モザイク戦)は｢AI万能論｣で破綻する。
見えてます。

ただ、ロッキード･マーチンが儲かるのみ。

**JTAC** · 2020/12/24(木) 17:11:39.82

CSBA｢米国の軍事的優位は今や危険なレベルにまで後退しており、
このままでは、米国は将来最も懸念される中国・ロシアとの潜在的な紛争において重大な利益を失い、
「数十年ぶりに米国の敗北を想像することができる」｣

と、他人事みたいに言ってますが、その原因を作ったのが｢お前ら(CSBA)｣どろうと。
原因と結果に関する認識が、こいつらとは折り合えない。

残念ながら、日本にもCSBA信者はあちこちに埋伏しています。
何とかしないと。

**JTAC** · 2020/12/24(木) 17:32:53.23

確かに現代のドクトリンで、戦略環境や作戦環境を分析して、
目標とする終末段階(ends-tate)や敵味方の重心(COG)を考えていく際には、図式的なトポロジー分析を使うでしょう。

ですが、古典的なクラウゼヴィッツ学派は、それがツールでしかないことを知っている。
過度な抽象化や、そこに特定の意味を見出だすよりも、戦史との連続性において、本質的な性質(nature)と、
その環境特有の様相(character)を見いだし、皆で共有する。
visualize-describe-directの手段でしかないと認識しています。

ところが、ネットアセスメント派は、平気で過度な抽象化の領域に、たいした考えもなく踏みこんでいくように見えます。
危険です。

**名無し三等兵** · 2020/12/24(木) 18:10:00.54

>131
>(今年、三月)

ちゃうぞー
実施は2019/1月～3月
（出発は2018/12月）

2020/3/28は、その訓練を取材したNHKが作った番組の放送日だ。
番組も見ましたが、軍事研究の記事の同行取材の方が若干詳しい。

>目安として、師旅団は難しいとしても、戦闘団＋αならいけるか？

戦車は選抜で1中隊しか運んでいないそうな。
これは軍研記事をじっくり読むと判る。

（なお指揮官はゼミの大先輩）