ケソン自宅にいるアメリカ人大尉は、壁にタンッと銃弾が撃ち込まれた

北緯38度線以南にある開城は開戦前は米軍統治下であった

中央駅にいくと大編成の汽車がとまり、北の兵士をおろしてる、数は数個大隊、
あわてた大尉はハウスボーイとジープにのってエンジンを掛けて逃げた
38度線は激しい雨だった

韓国第1師団の29歳の白大佐は作戦参謀におこされケソンがおちたと知らされた

白大佐は祭参謀総長にきいた「司令部にもどってよろしいでしょうか」
「戻らんでどうする!」
祭参謀総長は140キロの巨体をゆすりながら第2師団にソウルの第7師団と
攻撃開始せよとめいじる、しかし第7師団は休暇中で兵士はほとんどいなかった

白大佐はロックウェル中佐をおこし、その車で移動した。師団司令部に電話を入れ
各部隊に対しイムジン江の南で防御態勢を取るように命じた

ヤク戦闘機がエンジンをひびかせて爆弾を落とす、対空砲火が鳴り
ソウルの軽武台では高級官吏がひっきりなしに電話を取り廊下をあるき
イ大統領に噂にもとづく東京の最新ニュースを報告していた。

北朝鮮第2、第3歩兵師団は第105戦車師団の支援をうけて濁流のように爆進、この
第一撃で韓国第7師団は手ひどい損害を受けた

白師団の第13連隊はめったうちにあいながら拠点を死守
対戦車用の武器がない!バズーカ砲はかーんと金属音を立てて跳ね返って畑に落ちた