>>711
あともう一つ、大戦後の軍艦にとっては「攻撃されること」はかなりの確率で「核攻撃されること」を意味していたので、こうなると「多少装甲防御していたからだからなんだ」ということになってしまう。
もちろん装甲が分厚いほうが核攻撃であっても耐えられることは実艦標的使った核実験で明らかだったけど、だからといって「核攻撃に耐えるため」に重装甲にする、のは効率的とは到底言えない。
それだったらその分の重量で「極力自分から離れたところで叩き落とせる」ように対空兵装でも充実させたほうがマシだ。

更にはミサイルや航空機に加えて魚雷や潜水艦の能力も向上したから、これに対処するとなると水上部分の装甲をいくら充実させても無意味だし、これまた「極力攻撃してくる相手を早く遠くで発見して率先して排除する」ための装備の方を充実させたほうがいい、となる。


なお補足だけど戦後の戦闘艦艇でもソビエトのキーロフ級ミサイル巡洋艦は(相対的に)かなりの重装甲で、基準排水量の5%くらいは装甲に割いてある。
重要な部分の装甲厚は100mmほどあった。