>>17の続き

「戦場では、情報の判断が感情とか、期待とか、迷いとか、
当惑とか、焦りとか、不安で揺れ動くものである。

現在になって戦史研究家と称する人たちが、一枚の電報を見つけて
”こんな電報があったのに、なぜこの情報を採用しなかったのか”
と平時の机の上で学問的批判をするが、

戦場には戦場の特殊な雰囲気があり、その上、不完全な霧に
包まれた情報や暗闇の中の情報が大部分である。

それが実戦と机上の戦史研究の違いであろう」
            (『大本営参謀の情報戦記』堀栄三/著)p160