「再攻撃」の要請や必要性の具申が連合艦隊司令部の幕僚や攻撃隊隊長から出されていたのにもかかわらず
南雲がそれを採用しなかったというのはよく言われていることだが

そもそもその「再攻撃」とやらは何を目標に、どこまでの戦果を求めて行うつもりでいたのかが分からない
「燃料タンクや基地施設を破壊してハワイの基地機能を喪失させる」なんてのは現代に生きる自称軍師様なら言い出すかもしれないが
あの当時でそんなことを考えていた人間は果たしていたのだろうか

彼らの求めていた「再攻撃」の目標というのはあくまでも「残存艦艇へのさらなる打撃」でしかなかったのではないだろうか?
攻撃隊隊長は燃料タンクや基地施設への攻撃の必要性を唱えたようだが、
それにしたって結局「まだ攻撃してない目標がありますよ」というくらいのもので
「基地施設を喪失するくらいまで徹底的に攻撃しましょう!」とまでは思っていなかったのではあるまいか

真珠湾にいなかった空母を探し出して叩くというのは選択肢としてはありかもしれないが
まだ見つかってないのだから再攻撃も何もない話だし、そういう作戦になっていない以上艦隊司令部の幕僚が求める筋のものでもない
「やってくれないかなあ」と期待する分には自由かと思うけども