1923〜1931年間の9年間における新規外債1,635(米1,074、英561)に対し同時期の日本の軍事費が計4,320、1年平均480。(単位百万円)
借入額は2年半分の軍事費に相当します。大震災もあったので仕方がない面もありますが。
因みにこの付近で一番軍事費が高騰したのは1920年904.3。
これが僅か3〜4年で半減するのですから八八艦隊の実現の為には米英に更にどれだけの借金をしなくてはならないか恐ろしいです。貸してくれるでしょうか?
大戦中には日本も連合国に相当貸付できたのですが518程度。これも大戦が終わると20年代中に317も償還済。

日本の富を対外資産からも見てみます。
1913年1,223.5の赤字、1919年には1,371.0の黒字に転じ大戦景気が現れますが、1929年には543の赤字。
大戦景気を全て吐き出して更に負債を増やしていることがわかりますね。(単位百万円)

大戦景気は参戦国の空白を補うことで得たもので、大戦が終わればその役割を終えて元の木阿弥になってしまうのは仕方のないところです。