>>374
黛が米国駐在してたのは昭和9年7月〜11年6月の2年間

米国駐在武官の矢牧少佐という人物が、米海軍を不名誉除隊になった元軍人が持ち込んだ米海軍1934年砲術年報を持っていた
黛は、矢牧少佐からこの年報を渡され、1934年時点では日本戦艦の命中率は米国の3倍と判断した

なので、黛は別に諜報活動はしておらず、別の日本軍人がすでに手に入れていた資料を入手しただけ
これをもとに独自の世界にハマっていく

日本だけが一方的に飛行機観測すると1.6倍
91式徹甲弾の命中域拡大で1.8倍
日本戦艦がアメリカの6割だとしても命中率3倍
さらに上記要因で
0.6*3*1.6*1.8=5.2
これで日米の命中率格差は5倍になるということらしい

ただし太平洋戦争から10年前の1934年時点の話だし、空母前哨戦で勝ち上空の制空権をとって一方的な飛行機観測ができることと、水中弾効果は23,000メートル以内限定という条件つき
米が制空権を取れば、逆にアメリカの命中率が1.6倍になる

黛の持論、3倍説だの5倍説、およびそのカラクリは海軍内部で全く共有されず、海軍反省会で元軍人たちに、あんたのいうほど戦艦主砲は当たってないと責められ、3万メートルで撃つ方が悪いと開き直ったのは昨日もあったとおり