>>390>>392
 「海軍砲術史」でも九一式徹甲弾と対潜弾(共に平頭弾)以外は潜水艦には有効でないという記述があったと記憶します。
逆に言えば九一式と対潜弾はある程度有効だと考えていたのでしょう。
 元々日本の平頭弾の研究には海外の平頭対潜弾の情報も影響しています。

 昭和14年頃に九一式とほぼ同等の水中弾道を持つ、対潜用と思われる試製徹甲弾(これは着発信管)
の試験を盛んにやっていますし、
 昭和19年3月の資料には8cm〜15cmの対潜弾(対潜信管)が跳弾限界実験成績の一覧に九一式徹甲弾などと並んで掲載されています。
対潜信管は制式以前から配備されていたのかも知れませんね。

 陸軍でも10cmと15cmの対潜弾が採用されています。
 こちらは小銃から15cmまでのかなり詳細な各種平頭弾のデータが残っています。

 蟷螂之斧でしょうけれど、多少とも潜水艦を抑えるのに使えるならということでしょう。