レーダーとかレーザー距離計のような照射と反射の時間差から測距するのと違って、三角測量による測距とは、つまるところ基準線に対する目標照準線の角度測定

既知である基線長の両端からの目標方位角を測り、二角挟辺で三角形を作って目標の位置を座標面で特定し、あとは各砲からの射撃距離を計算する
その意味、測距儀も海岸射撃具も原理は変わらない

艦砲射撃の歴史がどんな式を使ってるのか知らないが、レンズ倍率をパラメータとしてるということは、視野内の目標像が大きい方が照準精度が高いということ?
ただ30倍もの高倍率になると、動揺による目標像の揺れも大きく、目標が簡単に視野から出てしまう
あとは倍率が上がると視野がどんどん暗くなる

レンズ倍率を上げた測角精度向上には限界があり、むしろ測角誤差の許容範囲が広がる基線長を延ばすのが効果的
二等辺三角形だと頂角が鈍角になるということは、目標距離、つまり三角形の高さが、基線長、つまり底辺の半分を下回るという事なので、よほどの近距離ではないかと