「はじめは紫電改が揃わないので、紫電をかき集めて訓練に使っていました。
2機対2機からはじまって、8機対8機の編隊空戦まで訓練したと思います。

でも、のちに自衛隊でいろいろやってみた経験から言うと、
当時の日本海軍の編隊空戦というのは全然なってなかったですね。
ただ、かたまって飛ぶだけで。

編隊空戦の基本は2機対2機で、4対4ができれば十分、要は2機だけは
絶対に離れないことなんですが、それもうまくいっていなかった。
非常に幼稚で中途半端。やらないよりまし、ぐらいのレベルでしたね」