低翼構造にすることで胴体側面の面積を大幅に削減できる
これは主翼下面に当たった波が胴体側面に当たったのち放射源に返る、または直接胴体側面に当たった波がそのまま放射源へ返してしまうという、
高翼構造の最大ともいえるネガ要因を無くす効能がある
更に胴体側面と角度を揃えたい垂直翼もしくはラダベータの面積の自由度を大幅に拡大するという効能も得られる
また低翼構造とすることで胴体側面の大部分は下向きではなく上向きの面で構成されるため、下方または側方のステルス性を大幅に向上できる(F-117Aの設計哲学)

一方、F-3が滞空時間や機動性(≠運動性)を重視する戦闘機であるとするならば、比較的高い高度での飛行性能が重視される事になる
高高度飛行においては空力舵面の効きが低下する事が設計上の懸案となり、その解決のためにはTVCの活用と共に舵面自体の拡大も有効な手法となる
F-3がステルス性と共に高高度での操縦性を重視するのならば、低翼構造の機体構成にデザイン上の妥当性があると言える