索敵線の密度については、標準的なものがあって
三角飛行なら測程を視界の1.5倍(敵が大部隊なら2倍)
先端の間隔は三角飛行なら視界の2倍
視界を30浬とすると、180度進出300浬で7〜8本

ただこれは視界から逆算した理論的なもの
事故、遭難、空戦による損害を考慮してこれより何本多くするかは指揮官の判断次第

索敵の目的は航空戦における敵状の判断だから、
空母部隊を分割するとそれぞれに情勢を得なくてはならないが
いかに軽空母と航空巡洋艦一隻をつけても支隊には無理な話
分派せず、十一航艦の支援が望めない南方に向けて扇形索敵で概ね200度、本数は14〜15本有ればよし
龍驤から6機、利根と筑摩から4機ずつ
交代機も含めると、前衛部隊の戦力を含めて、やっと一群の情勢判断に必要な機数が得られる
龍驤を分派すると、偵察能力の面からも、取り敢えず飛行場を形だけ攻撃するという硬直したプログラムとなってしまう
どうせ形ばかりの攻撃なら、龍驤の艦攻は5機を飛行場攻撃ではなく索敵に高い、飛行場攻撃は零戦による在空撃破(誘導艦攻1機)
としてもよかった
どうせ艦攻6機では爆撃による効果はなく、かえって直掩の零戦を拘束し敵機の掃滅をも阻害する
航空戦を有利に進めようというモチベーションがあれば
龍驤は分派しないか、分派するにせよより南方に索敵線を伸ばすのに利用して飛行場攻撃は戦闘機と誘導機のみで行ったはず