インパール作戦の失敗が濃厚となり、牟田口は部下の藤原岩市参謀に「陛下へのお詫びに自決したい」と相談しました(もとより慰留を期待しての事とされる)。
それに対し、藤原参謀は「昔から死ぬ、死ぬといった人に死んだためしがありません。司令官から私は切腹するからと相談を持ちかけられたら、幕僚としての責任上、一応形式的にも止めないわけには参りません、司令官としての責任を感じておられるなら、黙って腹を切って下さい。誰も邪魔したり止めたり致しません。心置きなく腹を切って下さい。今回の作戦(失敗)はそれだけの価値があります」と苦言を呈したそうです。
当てが外れた牟田口は、意気消沈したものの、結局自決しませんでした。