>>878の続き
ちなみに一般的なイメージと違い、南雲機動部隊の作戦行動中に水偵を用いるのは、
基本的に出撃時、敵基地攻撃時、帰還時のみであることが分かります。
(出撃時と帰還時の主として対潜警戒に一部の水偵を充てているのは、
万一艦側で水偵の回収が困難になっても、基地に帰投できるためと推察します。)

出撃中に毎日行っている前路警戒は艦攻、対潜警戒は艦爆を用い、
この任務に水偵を充てるのは敵基地攻撃時のみで、
前路警戒の代わりに必要に応じて索敵を行う。
しかも対潜警戒を行っている水偵は、敵基地攻撃終了後に担当空母の
対潜担当機(基本は艦爆)に直ちに引き継ぐことを命じる徹底ぶりです。
(日本側も対潜警戒、前路警戒は、毎日の担当空母が交代している。)

元々空母の誕生は、回収に不便な水上機ではなく陸上機(艦上機)を運用するため
ですから、空母部隊なのならある意味当然のことなのかもしれませんが。

南雲機動部隊が敵基地攻撃を伴わない洋上の作戦行動中に、
敵艦隊の索敵で大規模に水偵を用いるようになるのは、
新編3Fの「新戦策」からのようです。