>>684-685
対艦ミサイルにせよ潜水艦にせよ、「護衛艦艇というものがありまして…」ってオチがつくわけね。

対艦ミサイルや潜水艦が発達すれば、護衛艦艇の対抗兵器も発展してくし、攻撃の難易度は結局変わらない。
「鋼鉄のレヴァイアサン」(横山信義)の例だと、1990年代にトハチェフスキー級戦艦ヴァツーチン(21万級戦艦・主砲26インチ3連装3基9門)を撃沈するのに以下のプロセスを要した。
最後は航空攻撃がモノを言うんだけど、その前提条件として護衛艦艇が壊滅してないとダメ。

1.対艦ミサイル戦
・米第7艦隊とロシア太平洋艦隊のミサイル戦で、ロシア側は護衛艦の撃沈破多数。
・アメリカ側はイージス・システムの迎撃でほぼ完封する。
・ただしジョージ・ワシントン級戦艦(15万t級戦艦・主砲22インチ砲3連装3基9門)2隻のうち、旗艦リンカーンへ2発命中、レーダーおよびFCS不調。
・さらに後方で、ハリアーによる防空と弾着観測を行う米空母ベニントンがロシアの潜水艦に撃沈される。米第7艦隊司令官の怠慢。

2.艦隊決戦
・ヴァツーチンvsリンカーン&ジェファーソンの砲戦。対艦ミサイルを撃ち尽くしたか損傷した護衛艦は静観。
・米側は第7艦隊司令官が戦艦だけでの砲戦にこだわり、イージス艦による砲撃管制を却下してしまい、ジェファーソンのデータによる統一砲撃戦。
・ロシア側は弾着観測衛星「ヴァーバ・ヤーガ」による砲撃。
・途中まで優位に戦闘を進めた米側がヴァツーチンの第2砲塔を沈黙させるも、反撃でジェファーソン轟沈、第7艦隊パニックへ。
・イージス艦ヴィンセンスのデータで砲撃再開しようとするも、その前にリンカーン撃破戦闘不能。ロシア艦隊の勝利。

3.航空自衛隊第1波攻撃
・対艦ミサイル戦の被害でF-1による500ポンド爆弾攻撃へ有効な迎撃を行えなかった、ロシア側護衛艦およびヴァツーチン被弾多数、SAMおよび対空砲火ほぼ沈黙。
・しかし残存護衛艦による迎撃と、ヴァツーチン主砲の「バックショット」(ロシア版三式弾)でF-1隊も大被害。

4.航空自衛隊第2波攻撃
・F-4EJ改による対ヴァツーチン用決戦兵器、航空魚雷ALT-1による飽和攻撃と、ヴァツーチン側の操艦ミスで命中多数。
・航行不能、艦艇への被害多数で復旧不能となったヴァツーチン、ついに沈黙、総員退艦。