>>456
ベルギー経由のドイツ−フランスルートは山と森の険しいところなので、人間が足で踏破するならともかく、車両、それも戦車の通れるような場所ではない、と考えられていた。
君が書いてるように「戦車で通るなら木をなぎ倒しながら進まねばならんだろうが、現実的にそんな事ができるわけもない」ので、ここを機甲部隊の主力侵攻ルートにはしないだろう、と連合軍側は考えていた。

実際にはドイツは事前にこの地域を通るラリーカーレースを主催したりして調査を重ねていて、特に道路を開削したり補強しまくったりしなくても十分戦車を通せる、と判断していて、連合軍は不意を突かれることになった。

ただ、連合軍が「こんなところを通ってくるわけなどない」と判断していた、というと必ずしもそうではなく、「いくつかあるだろう侵攻ルートのうち、何処をドイツ軍が主幹にしてくるのかが読めなかった(読みを外した」っていうのが大きく、
このルートを進んでくるドイツ軍の対処に失敗したのも、ドイツ軍が航空戦力を効果的に使ってフランス軍の展開を上手いこと妨害できた、というのが大きい。