失敗の理由は第3段エンジンの酸化剤加圧ラインに問題が生じたためだったことが27日まで
に分かった。酸化剤は燃料を燃焼させるものだが、その加圧ラインに問題が生じて酸化剤が漏れ
出し、エンジンに十分供給されなかったのだ。影響で燃料が想定通り燃焼せず、第3段エンジンは
計画よりも46秒早く止まってしまった。韓国航空宇宙研究院がヌリ号の飛行データを分析した結果、
燃料の注入やエンジンそのものには問題がなかったという。
打ち上げの際、ヌリ号は高度700キロメートルの軌道に到達したが、第3段エンジンの燃焼圧力が
基準以下に低下し、加速度も基準を下回った。速度が目標の秒速7.5キロではなく6.7キロまでしか
出なかったため、ヌリ号はアルミニウム製のダミー衛星を目標軌道に投入できなかった。
韓国航空宇宙研究院では「エンジン点火の方が難度が高いので心配したが、それほど難しく
ないところで問題が発生した」との声が出ているという。