ウクライナ情勢 2

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1名無し三等兵
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2021/12/27(月) 16:14:21.80ID:/gDlt9gY
いい加減スレくらい立てろよ ワッチョイは要らないw

※前スレ1
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1639186030/
82名無し三等兵
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2022/02/17(木) 19:12:05.36ID:RgOy6gOG
サイババ
2022/02/17(木) 20:40:19.89ID:s32ztbML
>>81
つまらない
2022/02/18(金) 22:21:13.21ID:uGXo6vjW
アメリカが戦争と大騒ぎしてくれたおかげで自然と恐怖政治によりいろんな国がロシアに対して譲歩や交渉しようとしている件
ロシアの戦略勝ちだな
北朝鮮もこれで核保有まで行った
ロシアもウクライナを丸ごと入手だろうな
2022/02/19(土) 08:08:00.88ID:WN6cLZ3q
>>84
更なる経済制裁くらっても嬉しいの?ロシアはw
2022/02/19(土) 08:22:07.09ID:tAP8L0ae
鎖国しても問題無いしなw 食料資源領土w
87名無し三等兵
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2022/02/19(土) 14:35:48.47ID:QALDwm0u
米軍はウクライナに兵力出せよ
88名無し三等兵
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2022/02/20(日) 14:33:45.63ID:/chd5h5B
>>1
とりあえず、小競り合いに乗り出したかww

ウクライナで活躍している国際ユダヤの陰謀と戦うとわめいている傭兵たちは
元気にやっているかなww
2022/02/20(日) 15:11:25.85ID:/VH3OSEQ
アメリカがロシア侵攻危機を警鐘するから、世界が厳しい目でロシアの動向を監視するんだろ

アメリカが何も言わない、欧州もなにもしない、 だったらとっくにロシアはウクライナに入って
電撃作戦でキエフを占領してるよ
2022/02/20(日) 17:40:17.77ID:5doCCCbJ
困ったことにウクライナは占領する価値が無い。

ちょっと脅かしてキエフ政権が崩壊して、民主的な政権が復活するといいなぁと思うけど、
クリミア票が無くなったから親露政権にはならないかな。ロシアにとって政権崩壊させる価値すらない。
2022/02/20(日) 18:40:32.68ID:WAMkKlTw
ウクライナの反露感情は骨がらみだし、払拭させるのは不可能だよ。

『ロシア系が多い』『ロシア人も住んでる』ってのは、スターリンにホロドモールで大量虐殺されたからで、その数はナチのホロコーストをも遥かに上回る。
犠牲者400万人〜1,450万人は、ホロコーストの250万人〜600万人と比べても異常だ。現在のウクライナでさえ、人口4370万人だぞ!?

ロシア人はその増加の為に入植してきた。今だって一部のロシアンは、ウクライナ人を皆殺しにして、地味豊かなウクライナへロシアの植民地を作ろうと考えてる。
これは馬鹿げだ話しではない。ロシアの一部では、今なお19世紀的な価値観と思考が生き続けているし、それは中国なんかだって同じことだ。
2022/02/20(日) 19:04:44.71ID:s+7eywS/
やむを得ずバイリンガルになってるだけで、ロシア語話者が多い≠親ロシアという状況らしいしな
佐藤某や鈴木某の主張はロシア寄りすぎて信頼できない
ロシアの主張をわかりやすく言ってくれるメリットはあるがw
2022/02/20(日) 19:13:16.62ID:htxVZRGT
侵略国家ロシア死ね
94名無し三等兵
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2022/02/20(日) 22:35:14.16ID:UnolIbba
北朝鮮にミサイルを撃たせているのはアメリカの一番奥にいる世界最高権力組織(CIA、アメリカ軍、軍産複合体、エリザベス女王・・・)です。
北朝鮮にミサイルを撃たせていたのはCIAです。
目的は日本に兵器を買わせるためです(日本から金を奪うためです)。
北朝鮮のバックにいるロシア(ソ連)と世界最高権力組織は仲間です。
米ソの冷戦は当時市民の間で大きな話題になっていたUFO目撃の話題を止めさせるための芝居です。

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・CIAは当時、頻繁に起きていたUFOの目撃と墜落を隠蔽するために急遽創設された組織
・NASAは月にある宇宙人が建てたと思われるビル(高さ15階)を探索し、月にあるUFOを回収するための組織
・米ソの冷戦は当時、市民の間で頻繁に目撃されていたUFOの話題を止めさせるための芝居

今、CIAが工作してることは
@UFOなんていないよね、UFOを信じてる奴は馬鹿だよねという世論作り(今までしてきた工作をもう一度やり始めた)
A米ソの冷戦は当時、市民の間で頻繁に目撃されていたUFOの話題を止めさせるための芝居。今のウクライナ問題も芝居をやってるだけ。

ウクライナ危機は昨年からUFOの話題が大きく取り上げられてることに対する隠蔽工作。
95名無し三等兵
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2022/02/20(日) 22:35:56.79ID:UnolIbba
>>94
ウクライナ危機はプロレスです
UFOの話題を止めさせるためのプロレス
冷戦と同じですw
96名無し三等兵
垢版 |
2022/02/20(日) 22:36:14.09ID:UnolIbba
昨年話題になった米国防総省から流出した「UFOの映像(チクタクUFO)」はアメリカ軍のUFOです
これ一機で空母を破壊できるそうです
ウクライナ危機はUFOの話題を止めさせるための芝居です

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宇宙人もUFOもいねーよ
バカじゃねーの
でもアメリカ軍のUFOは完全にあるからね
アメリカ軍のUFOが我々を攻撃してくる可能性がある
地球の人口減らさないと暮らせなくなるからね
宇宙人がいなくても同じくらいヤバい
世界最高権力組織(アメリカ軍、エリザベス女王、軍産複合体、ユダヤ…)は日本人女性の40万人が売春してること、ソープランドなどの性風俗店での行為、学校の虐めの多さ、大人の虐めの多さ、自殺の多さ、を統計的に研究して知ってる
日本人より日本を統計的に知りつくしていて日本人を嫌ってる
宇宙人も人類に失望して嫌ってる
日本人なんて滅ぼしてしまえと実行しても不思議ではない
97名無し三等兵
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2022/02/21(月) 02:16:43.49ID:7XL6rzN0
UFOとか言ってる池沼の長文がウザい
2022/02/21(月) 04:46:09.20ID:IRzTMELl
>>91
スターリン時代の農業集団化に伴う飢餓ってウクライナでだけ起きたわけじゃないんだけどな

何ならロシアでも大量餓死があった
2022/02/21(月) 06:33:39.57ID:IRzTMELl
ドンバスにロシア人が多いのは、ホロドモールよりずっと前、帝政時代の工業化でロシア人労働者が流入したことの影響
2022/02/21(月) 07:47:11.38ID:YkU9Cs/I
クリミアは2014年かあ
2022/02/21(月) 07:48:08.78ID:wcQVXUV0
イワンの馬鹿 読もうぜw
2022/02/21(月) 09:41:39.96ID:LusJ8wpF
>>98
ロシアでも飢餓状態だったんだから許せって言いたいの?
2022/02/21(月) 09:47:25.37ID:/t/6H3n8
UFOがどうとか何いってんだ
マヤの予言とか言ってるのももう一方のウクライナスレにいたけど、ここはオカルトスレじゃねぇぞ
2022/02/21(月) 09:53:07.31ID:IRzTMELl
>>102
スターリン体制の犯罪であって、ロシア人によるウクライナ人のジェノサイドという捉え方が事実誤認じゃないの?ということ。こういう見地からすると、許せも許さないもない。そもそもロシア人の責任じゃない。

ホロドモールがロシア人によるウクライナ人のジェノサイドであったという見方はウクライナローカルのもので、全世界のロシア史ソビエト史研究ではあまり支持されてないし。
2022/02/21(月) 10:12:16.74ID:o2fOeYqo
スターリンのやらかしだから俺たちは知らない、水に流せ、そしてNATO加盟はするなしたら占領してやる

と言ってウクライナ人に納得させる気が微塵も感じられない主張をありがとうございます
2022/02/21(月) 10:25:31.58ID:IRzTMELl
別にNATO加盟のことは何も言ってないんだけど、何透視してんの?俺個人はウクライナの主権国家としての選択は尊重されるべきだし、暴力的国境変更も許されるべきではないと思ってるよ。
一時ソ連史研究していた者の一人として、そういう見解が有力であるということを提示しただけ。

「自分とは違う見解の持ち主は全員グルで、一つ穴のムジナだ」と思い込むのは陰謀脳だぞ
2022/02/21(月) 10:51:13.05ID:atCkQ/uC
ロシアの飢餓を救うために、ウクライナから食糧を搾取した訳だろ? しかも輸出もしてたんだぜ。
あとロシアの餓死者はどの位いたんだ? ちゃんと比較を出せよ。

少なくともホロドモールは、国連も認めているジュノサイドだ。
2022/02/21(月) 12:02:49.41ID:IRzTMELl
そもそもいわゆるホロドモールは30年代の農業集団化に伴うソ連全体の飢餓の一部。アブラム・マルコフによる調査でも、ウクライナの飢餓はウクライナから南ロシア、カフカース、ボルガ下流域に至る広範な地域の飢餓の部分であることがわかる。強制徴発による穀物の流れは民族を基準としていたわけではなく、穀物生産地帯から工業化された北ロシアの穀物消費地帯へのそれだった。
https://i.imgur.com/XunWHjo.jpg

飢餓の死者数については今なお論争中であるけど、一つの試算としてウクライナにおける死者数300〜400万、ロシアにおける死者数200〜300万、カザフにおける死者数150〜200万という数字を紹介しておく。

30年代の集団化に伴う飢餓とは別に、ボルガ中下流域では20年代の戦時共産主義に伴う飢餓もあって、500万が餓死したと試算されている。このときはウクライナでは大きな飢餓はなかった。
https://i.imgur.com/7FZvMjg.jpg

総じて、時間的にも地理的にもホロドモールはボリシェヴィキ体制のソ連でしばしば起こった政治的飢餓の一部分であって、ジェノサイドの要素は少ないと考えるのが自然だろう。

ホロドモールに関する国連総会決議は、”ジェノサイド”の概念に触れるのを避けたものであったはず。ホロドモール75周年のウクライナ国連大使より国連事務総長あて書簡でも、ホロドモールで多くのロシア人とカザフ人が犠牲になったことへの哀悼が明記されている。ウクライナのホロドモール記念館の「ホロドモールをジェノサイドと認定した組織一覧」リストにも、国連は入ってない。
2022/02/21(月) 12:04:44.44ID:TY/qb5WY
まあ「俺だけ酷い目にあった」みたいな主張は良くあるやつだから
2022/02/21(月) 12:26:13.35ID:jGwRtTD1
政治的飢餓だろうが、戦争の虐殺だろうが関係ねえよ。
「アイツラはいずれひどいことをする」って不信が根っこなんだから。
111名無し三等兵
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2022/02/21(月) 12:30:48.16ID:sdYqD0Tu
虐殺扱いして間違いだと指摘されて反論できないからって話題すりかえるなよ
2022/02/21(月) 12:31:32.47ID:e7Oe8Kdu
過去は一億歩譲っておいておくとしてだ、「お前ロシアの肉壁な」って言われて納得するウクライナ民がいると思うん?
2022/02/21(月) 12:33:44.24ID:TY/qb5WY
NATOの肉壁志願者だからな
条件が良ければすぐ尻尾ふるよ
理想は緩衝国としてどっちからもちやほやだろうが
2022/02/21(月) 12:36:57.01ID:IRzTMELl
だから俺はウクライナのNATO加盟に反対なんかしてないというのに・・・
2022/02/21(月) 12:53:26.30ID:CuOpeMMN
まあこんな場末の軍事趣味板で「ホロモドールなんて大したことないよ、他の地域でもやられてたし」と言ったところで
当のウクライナ民が「そうなんだ、ロシアさんも大変だったんだね」となるかというとなるわけないと思うんだよね
116名無し三等兵
垢版 |
2022/02/21(月) 12:55:04.01ID:sdYqD0Tu
まあ無知を指摘されると人間冷静さを欠くものだよ
117名無し三等兵
垢版 |
2022/02/21(月) 12:55:31.11ID:sdYqD0Tu
特に場末の掲示板でっレスバに負けると発狂するなんて珍しくない
2022/02/21(月) 13:03:50.87ID:IRzTMELl
例えば現在進行形でイスラエル国家に酷い目にあわされているパレスチナ人が重度のユダヤ陰謀論にハマりがちであるからと言って、それを責めるのは酷だけれど、だからといって「ユダヤ陰謀論は真実だ!」ともならないよね。

ユダヤ陰謀論を否定したからといって「じゃあお前はイスラエルによるパレスチナ人虐殺を容認するんだな!!この人でなし!!」と言われる筋合いもないし。
2022/02/21(月) 13:15:40.03ID:IRzTMELl
ついでながら、このマルコフによる飢餓被害分布図、いわゆる”チェルノーゼム”の分布にも重なる部分が多い。

ターゲットは民族ではなく、肥沃な土壌に支えられた穀倉地帯だったと考えると説明がつく。
2022/02/21(月) 13:32:57.00ID:atCkQ/uC
とロシア人は言ってる訳ね。
煽り役とツーマンセルだと、工作にしか見えないよ。
2022/02/21(月) 13:35:35.29ID:zYu3HBMu
要は複数民族をまとめて虐殺してれば民族虐殺ではないという主張というわけだ
それって虐殺された側の民族に関係あるん?
2022/02/21(月) 13:43:13.73ID:TY/qb5WY
日本人が幾ら言い訳しても大陸での虐殺が否定されないのと同じだな
123名無し三等兵
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2022/02/21(月) 14:13:20.64ID:CPrFOPMo
24日に米ロ首脳会談か
となると24日まで戦争はなさそうだし
そこから交渉決裂で即戦争になるとも思えない
やっぱワールドプロレスということか

開戦は不可避といってた専門家()
2022/02/21(月) 14:36:04.56ID:kPvhObh3
24日は米露外相会談が決まってるだけじゃね?
首脳会談はその後のいつかのタイミングでってだけかと
125名無し三等兵
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2022/02/21(月) 15:12:23.01ID:CPrFOPMo
あぁそっか、首脳会談は合意したけど日程は決まってないんだな
となるともう雪解けになるからウクライナ危機終了やねw

遠藤誉先生が昨日の記事「なぜアメリカは[ロシアがウクライナを侵攻してくれないと困る]のか」でロシアの侵攻は絶対にないと断言したけど
専門家()より遠藤先生の方が強かったみたいだなw
2022/02/21(月) 15:17:29.69ID:TY/qb5WY
アメリカもウクライナもまだまだ何時でも侵攻できると煽るだろ
2022/02/21(月) 15:20:28.74ID:y1fqCdui
そりゃそうだろ
可能だからな
2022/02/21(月) 15:28:00.73ID:TY/qb5WY
開戦は回避出来たなんて話は急ぎ過ぎ
2022/02/21(月) 18:34:35.06ID:IvO96G5R
ジョージアではロシア兵が死んでからロシア軍流入が早すぎる。現場判断だったんじゃないかと思う。

で、24日まで開戦ないとみるや、ドンバス地方で民族浄化を試みるのがウクライナ軍。
ロシア人(二重国籍のウクライナ人)が死んだらなし崩し開戦もありうる。
2022/02/21(月) 18:59:33.83ID:IRzTMELl
>>129
ウクライナが攻撃仕掛けてるってロシア側しか言ってないけど、それを鵜呑みにするの?

アメリカの言うことも必ずしも信用はできないけど、ロシアの言うことはそれ以上に信用ならないだろ、前科から言っても
2022/02/21(月) 21:42:14.77ID:CcXwzxfC
しかし無しスレの方が過疎ってしまうとはね
2022/02/22(火) 07:27:08.42ID:Zx1s18YE
あっちは自演だしなあw
2022/02/22(火) 07:28:04.25ID:Cs91JJMw
つかクリミア方式w ワロタw
2022/02/22(火) 07:46:50.73ID:1CAidNCX
>>121
ロシア人も「虐殺」されてるのに、「ロシアによる虐殺」ってありえないだろ

民族単位の虐殺じゃなかったということ
2022/02/22(火) 07:47:46.45ID:1CAidNCX
>>120
おまえは「国連によるジェノサイド認定」のソース探す作業に戻れよ
2022/02/22(火) 07:59:25.49ID:YNkT54yr
米国 対ロシア経済制裁発動
2022/02/22(火) 08:30:10.33ID:GnaocKwp
いま国境からロシアに逃げた人間の扱いを見ればいい。
あー怖かったねー。もう大丈夫ですよ。なんてなるはずもなく。
2022/02/22(火) 09:23:03.11ID:aYp1KAcj
>>132
まあワッチョイすらない地獄まっしぐらのここよりはマシよね
過疎って良かった
2022/02/23(水) 12:04:03.13ID:gyKb3XJS
ワッチョイ16 w 2本立ってるw
馬鹿かw ちゃんと使えよw
2022/02/23(水) 12:41:13.29ID:qJHP+6kq
ソ連時代のロシア人が各国にたくさん居て
独立諸国は大変だな
2022/02/24(木) 08:31:38.98ID:EXrJSfPL
ウクライナへ48時間以内に大規模侵攻 米メディア
2022/02/24(木) 09:47:40.55ID:hzNLE54a
さて、廃品利用も兼ねて、4年ほど前に某勉強会用に作ったのを貼りますかね
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「ハイブリッド戦争とマルチ・ドメイン・バトル(MDB)の類似と相違」

 ロシアのハイブリッド戦争を理解する事は、現在米軍が進めているマルチ・ドメイン・バトル(MDB)を理解する為の前提事項となり得る。
なぜならばMDBはハイブリッド戦争に対抗する為に作られたものだからである。
従って我々はハイブリッド戦争を理解せずにMDBを理解する事は難しいだろう。

前提:
ハイブリッド戦争を理解するには、さらにソ連軍時代のコンセプトを理解しておく必要があると思う。
そこで前回発表した「ソ連作戦機動グループ(OMG)とエアランドバトル(ALB)」におけるソ連軍、特にOMGをざっと概観しておく。
2022/02/24(木) 09:49:27.57ID:hzNLE54a
作戦機動グループ(Operational Manuever Group= OMG)とは
戦況に応じ編成され、主力部隊から分離し前方地域に独立して浸透し各種任務を達成するタスクフォースであり、ソ連軍の場合、作戦次元において戦略的任務を与えられる正面軍OMGと戦術的任務を与えられる軍OMGの2系統が存在する。
あくまでも独自の任務部隊であり、ソ連軍の有名な梯団攻撃と連携してはいるが、別種の概念である。
正面軍OMGは戦略的重要目標の奪取などで政治的混乱を誘発するという戦略要求に基づき政治決着(戦争終結)を目的として行動する。
戦略次元と作戦次元を繋ぐ隣接領域で行動する存在と言える。
軍OMGは敵増援の阻止、後方遮断、前方緊要地形の奪取という戦術要求に基づき主力部隊による敵部隊の殲滅に寄与する事を目的に行動する。
作戦次元と戦術次元を繋ぐ隣接領域で行動する存在と言える。
(図-1 戦争階層の隣接領域とOMG(省略)
双方共に、戦闘を極力回避し目標の奪取の為に、主力梯団から分離先行して活動する。
その兵站補給は1週間分を部隊自体が携行し、補給不足に対しては、大型ヘリ等による空中補給により最も成功している部隊に優先的に与えるとされている。
またOMG指揮官にはソ連軍として一般的に信じられていた硬直的な指揮ではなく、常に独立的判断と指揮が必要とされる。
2022/02/24(木) 09:51:49.97ID:hzNLE54a
 ソ連において機動グループ運用の概念は、WW1ロシア軍、あるいは赤白内戦期における騎兵集団や戦略騎兵の運用に端を発する。
その後、WW2において騎兵機動グループ(CMG)として発展し、戦後において機甲化が進んだ事による運動グループ(MG)として確立。
ここまでは戦術次元における敵後方の混乱誘発により主力部隊の敵包囲撃滅への寄与が主目的であった。
しかし核戦争化では、その混乱誘発を戦術核兵器が担う事となり、一時期、機動グループは消滅し、梯団攻撃と戦果拡張の突進グループとなる
(※日本においてのソ連軍の資料はこの時期のものが多い)、しかし70年代後半から80年代初頭におけるソ連軍の通常戦力回帰の方針変更と共に、核兵器を使わずに敵後方に混乱を誘発する作戦的機能、すなわち作戦機動グループ(OMG)として復活。
特に正面軍OMGは核戦争にエスカレートする前に、また大西洋を超え展開する米軍増援部隊の到着以前に戦争を終結する為の決定打として期待されていた。
(その為、米軍資料等ではこの時期のソ連軍の戦略をOMG構想等と呼称している)

これらから言える事は、旧ソ連軍は一般的に理解されている消耗戦型、殲滅戦の軍隊ではなく、混乱誘発を重視した機動戦(機略戦)の要素を強く持った軍隊であったといえよう。
しかも、この混乱誘発は、最初は戦術次元から始まり、時代を追って作戦次元、戦略次元へと混乱を前倒そうとしている。
つまり一貫して相手の対応を困難にさせる事を重視しており、その混乱目標は敵部隊の直後から、敵後方区域全体へと空間的、時間的に縦深を延伸している。
まさに全縦深同時打撃、縦深作戦である。そして最終的にはより上位の戦争次元へ混乱の拡大を目指した。
つまり戦略次元の混乱に乗じ、核兵器の使用や、米軍の欧州増援の到着前に戦争を決するという機動戦的(機略戦的)な短期決戦に結実している。
2022/02/24(木) 09:53:03.29ID:hzNLE54a
本題@:
ハイブリッド戦争の特徴
 欧米でハイブリッド戦争、第4世代戦争と呼ばれ、ロシアでは次世代戦争と呼ぶ戦争形態について、比較的良くまとまった記事が存在する。
ラトヴィア国防アカデミー/セキュリティ・戦略研究センター所長 Janis Berzin? の書いた「The New Generation of Russian Warfare」(2014/03)である。
https://www.aspenreview.com/article/2017/the-new-generation-of-russian-warfare/
またAsymmetric Warfare Groupが「Russiann New Generation Warfare Handbook」も参考資料としてまとめてみたい。

「The New Generation of Russian Warfare」ではハイブリット戦争は、戦わずに勝つ という孫子の教えに基づくとしており、従来の戦争とは後述のような差異と変化があるとしている。
現代ロシアでは主要な戦闘空間が心理的なものだと考えている。
その為、ハイブリット戦争は兵士や兵器の優位性を達成し、敵の兵員、市民を道徳的かつ心理的に追い込むべく、情報と心理戦で支配することを指向する。
それは強力な軍事力展開の必要性を減少させ、さらに相手の政府が軍隊や市民を犠牲に供するように仕向ける。
さらにロシアは戦争が開戦から終戦という限定的なものではなく、永久的なものであると認識し、恒久的な敵の存在を示している。
その敵は西洋文明であり、その価値観、文化、政治制度、イデオロギーなのである。
2022/02/24(木) 09:53:31.86ID:hzNLE54a
在来戦争との差異
1)在来戦争は戦略的展開と宣戦布告から始まったが、ハイブリッド戦争は平時から始まり宣戦布告などは存在しない。
2)在来戦争は地上部隊を主力とする大部隊による直接交戦であったが、ハイブリッド戦争では高度に機動的な小規模な戦闘グループによる、非接触な戦いとなる。
3)在来戦争は領土を得る為に兵力と火力を中心とし戦うが、ハイブリッド戦争では精密誘導兵器などのハイテク兵器の大規模な投入により戦われる。
4)在来戦争では経済拠点や領土が軍事行動の目標になるが、ハイブリッド戦争では武装民間人が使用され、全ての領土と敵部隊、敵施設を同時攻撃する(陸・海・空・情報での同時戦闘)
5)在来戦争では階層指揮で部隊を指揮するが、ハイブリッド戦争では統一された情報領域により部隊を指揮する。


上記の差異から読みとれる在来戦争からの具体的な変化
1)直接的な破壊から、直接の影響へ
2)目標の直接撃破から、内部崩壊の誘導へ
3)兵器や技術による戦争から、文化戦争へ
4)正規軍の戦争から、特殊部隊と不規則な武装集団の戦争へ
5)伝統的な戦場空間から、情報/心理戦と知覚/認識へ戦場領域が拡大
6)直接戦闘から、非接触戦闘へ
7)統制され隔離された戦場から、敵基地、後方地域を含む全領域へ
8)物理的環境の戦争から、人間の意識とサイバースペースにおける戦争へ
9)政治的、経済的、情報的、技術的、生態学的なキャンペーンの組み合わせによる非対象戦争へ
10)定義された戦争期間から、国家生活も永続的な戦争の常態化へ
2022/02/24(木) 09:54:58.77ID:hzNLE54a
考察@:
永久戦争、恒久的な敵としての西洋文明を示しているが、これは旧ソ連時代の概念のリメイクではないだろうか?
往時のソ連は世界革命による資本主義からの解放を謳っていたが、その内実は対西洋文明であり、世界革命などは全世界で革命が完了するまで続くのであるから、もはや永久解放闘争である。
永久戦争と何が違うのだろうか?
また、ハイブリッド戦争は平時から開始され、心理的に追いこんでいくとあるが、往時の間接侵略と何が違うのであろうか?
相手国に浸透し内部から崩していく、軍事力の使用は最後の仕上げであるというならば、往時の革命の輸出と何が違うのであろうか?
共産主義というイデオロギーは消え去ったが、その行動手段に大きな変化はないように思える。
あえて変化があるとすれば、かつてはKGBやスペツナズ(特殊部隊)等が行っていた工作について、特殊部隊だけでなく先端技術を用いる小規模な正規部隊も投入、またサイバー技術の発展により従来の大規模かつ直接的なプロパガンダだけでなく、サイバー戦による相手の妨害へと範囲を拡大したといえよう。
この戦争前の状態に軍事力を投入し混乱を誘発拡大するという思想についても、過去のソ連用兵思想からも、大きな意外性はない。
なぜならば前提で示したOMGに結実したソ連の用兵思想は、混乱を時間的、空間的に前に押し出していくという一貫性を持って進化していた。
このハイブリッド戦争における軍事力の使用も、混乱状態を従来の戦時状態から、普段の状態、すなわち平時まで押し出し、相手が戦争と認識する前に、相手が軍事力を投入する前に、政治決着、つまり戦争を終結させようと言うものである。
その混乱誘発の前倒しを戦争以前、つまり戦略次元のさらに上位である政治次元にまで押し出したものと言えるのではないだろうか?
結局のところ、ハイブリッド戦争は、目的こそ人民解放を名目とした共産主義革命では無いものの、人民保護を名目とした政治強要であり、手段としては旧ソ連のやり口を先進技術によって現代風リメイクしたものではないか?
2022/02/24(木) 09:56:19.94ID:hzNLE54a
ハイブリッド戦争の進行段階
 「The New Generation of Russian Warfare」ではグルジアやウクライナにおける戦例から、ハイブリッド戦争の進行段階に関しても論じている。
※( )内は上記の旧ソ連との類似性を見る為に、革命武装蜂起等の場合に想定される事象をLansが記載した。

第1フェイズ:
 非軍事非対称戦争(政治的、経済的、軍事的な好機を確立する計画の一環として、情報、道徳的、心理的、イデオロギー的、外交的、経済的措置を含む)目的は次フェイズを有利にする為に政治的、経済的、軍事的準備を行う事であり、対象国のさまざまな問題を利用し、市民に対し国家機関への不満を引き起こす事も含まれる。
(Lans:革命蜂起の場合、市民を煽動し政府への不満を煽りたてる)

第2フェイス:
 欺瞞計画。第1フェイズを補完するものであり、敵諜報機関への偽情報、計画のリーク、軍事演習による恣意行動、または別地域での紛争関与などが含まれる。さらに国連、赤十字、NGOなどの国際機関に対しても工作が行われる。目的は2つ。1つは国際社会の関心を主目的からそらす。もう1つは実際の作戦目標を相手に誤認させることである。
(Lans:革命蜂起の場合、過去KGB等が担当した海外諜報活動や工作活動)

第3フェイズ:
 政府、軍部の要人に対し、脅迫や買収工作を行う。目的は相手国内にこちらの行動を支援する勢力を作る事である。最近の実例は、ロシア軍に加わったウクライナ軍の一部等である。
(Lans:革命蜂起の場合、政府や軍部にシンパを形成し内部から蜂起を支援させる)

第4フェイズ:
 ロシア武装勢力の到着を促進し破壊行動を開始、市民の不満を増大させるプロパガンダで情勢を不安定化させる。本格的な軍事行動の始まりであるが、基本的には偽装された軍事作戦である。目的は敵軍の介入を避ける事である。実例としてはウクライナに現れた「礼儀正しい緑の人」である。
(Lans:革命蜂起の場合、武装蜂起に合わせた革命支援の特殊部隊をソ連から派遣)
2022/02/24(木) 09:58:18.76ID:hzNLE54a
第5フェイズ:
 対象国の封鎖の為に、現地武装組織の緊密な協力と民間軍事会社の広範な使用により飛行禁止エリアや封鎖区域を確立する。彼ら(特殊部隊)の建前は地元の抗議者でありその対応は警察が責任を負う事になる。しかし警察ではこれら特殊部隊に対抗する準備はされておらず、彼ら(特殊部隊)と現地武装組織の緊密な協力、そして民間軍事会社の広範な使用により警察の対応を飽和させる。
(Lans:革命蜂起の場合、武装蜂起の開始であり、重要地点を確保し騒乱が拡大する)

第6フェイズ:
大規模偵察と破壊任務に続き軍事行動を開始。宇宙、電波、通信技術、電子、外交、諜報といった情報サービスに対し、産業スパイなども使い、あらゆる種類、形態、方法が展開される。直接的な軍事作戦の開始であるが、欺瞞効果を継続させる為に投入される軍隊は最小限とし、その代わり高精度な先進兵器を大量投入する。
(Lans:革命蜂起の場合、先に浸透していた工作部隊が一斉に行動開始し正規軍の先遣部隊が介入開始)

第7フェイズ:
多様な手段による情報重心に対する攻撃を行う(長距離砲兵、マイクロ波、放射線、非致死性の生化学兵器など先進高精度兵器を組み合わせた電子戦、航空宇宙作戦、継続的な敵空軍の妨害等)
(Lans:革命蜂起の場合、労農赤軍により行われる人民の救援と介入本隊による正規戦的軍事介入の開始であり、手順として敵部隊よりも情報重心を狙っていく縦深作戦の初期段階)
2022/02/24(木) 09:59:27.29ID:hzNLE54a
第8フェイズ:
 偵察部隊による敵抵抗拠点に対する特殊作戦により敵残存部隊を特定、ミサイルと砲兵による攻撃を評定した座標に誘導し破壊する。 防御側の抵抗部隊を効果的に殲滅するために高精度兵器による長距離砲撃を多用しつつ、 抵抗線を包囲する空中作戦; 地上部隊による地域の掃討作戦なども含まれる。
 (Lans:革命蜂起の場合、介入部隊の本格攻撃、ただし現在と違い、その攻撃は機甲部隊の近接戦闘が主である。かくして武装蜂起部隊と解放支援部隊は合流し、西欧資本主義から人民を解放、共産主義政権(傀儡政権)を樹立するのだ!蜂起貫徹!戦争勝利!共産革命万歳!うらー!)

 現在のロシアの場合、その目的達成は第5フェイズ迄に達成される可能性があると考えられている。
非軍事非対称戦争の第1フェイズはソ連崩壊後の世界で、既に多くの国で起き始めている。
現在のところロシアの戦略としては機会戦略をとっておりは、第2フェイズ以降は有利に進められ勝利を得られると確認された場合にのみキャンペーンを推進させるという立場をとっていると思われる。

考察A:
 さて( )内に記載した事と本文を比較して、どれほど違いがあるのだろうか?
確かに過去の革命蜂起は目的が共産主義イデオロギーに基づく共産主義政権の樹立であるが、現在のロシアの目的は、要求強要や傀儡政権の樹立等であり、イデオロギー抜きでの政治問題の決着である。
しかしその手段としての行動は前述のごとく大きな違いは無いように思える。相違点としては、最新の先端兵器の活用から来る具体的な戦術手段の変化にすぎない。
あくまでも手段は進化したが方法は変わらず、目的もまたイデオロギー的な理由が無くなっただけで大きく変わっていないのである。
(革命政権が傀儡政権に変わった訳ですが…当時の革命政権って基本的に傀儡政権であって…その意味でも変化はない訳で…)
2022/02/24(木) 10:00:38.34ID:hzNLE54a
本題B
ロシア長距離戦闘能力
 これまでの記述の中で、過去との差異として非接触戦闘、長距離砲兵の活用などが出てきているが、その能力は現在どの程度のものと評価されているだろうか?

Robert.H.Scales(米退役少将)が「Russia’s superior new Wepons」(2016/08/05)という参考となる記事を書いている
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/russias-superior-new-weapons/2016/08/05/e86334ec-08c5-11e6-bdcb-0133da18418d_story.html?noredirect=on&;utm_term=.fe561da2fad2)

 記事によると、2014年7月Zelenopillyaにおける戦闘でウクライナの2個機械化歩兵大隊がロシア軍の火力打撃によって、ほんの数分で撃破されたという。
そして同様の集中攻撃を受けた場合、米機甲大隊でも助からないと著者は推測している。
この攻撃はサーモバリック弾頭などを用いたクラスター弾によるもので、米軍はクラスター爆弾禁止条約により保有できないタイプのものであると説明。
ロシア重ロケット大隊の一斉射撃は350エーカーを焼き尽くし、それは米MLRS大隊の5倍の致死エリアを持つという。
 さらにロシアは砲兵部隊用ドローンを運用している。それは米軍の戦略ドローンのような高度な能力は持たないが、砲撃誘導に特化しており、その方面では米軍より優秀だという。
Debaltseveの戦闘では常時8機のドローンが上空を旋回していたという。
 電子戦についても現在は米軍を凌駕していると評価している。ウクライナにおける240日間のドネツク空港の包囲封鎖においてロシア軍はGPS、電波、レーダー波を大規模に妨害。
しかも優秀な通信傍受能力により、ウクライナ側は常に通信を制限され、無線通信を行おうものなら数秒以内に逆探知射撃を受けたという。
2022/02/24(木) 10:01:47.65ID:hzNLE54a
考察B
 このようにロシアはハイブリッド戦争において砲兵火力の優位を最大限に生かしている。
しかも旧ソ連時代のような固定的な計画砲撃ではなく、米軍同様に臨機性の高い集中射撃能力を獲得したと見られる。
これは一見すると米軍では以前から出来ていた事を、ようやくロシア軍も出来るようになった、というだけにも見える。
しかしロシアはクラスター爆弾禁止条約に加盟していないので、結果的に米軍の火力を凌駕する事になってしまった。
さらに戦術ドローンの運用については米軍よりも習熟しており、電子戦能力についても2000年代に入り、しばしばロシアのサイバー攻撃が話題になるように、高い電子戦能力も獲得していると考えても良いのかもしれない。
ただし、この電子戦の戦場における運用方針自体は、「ソ連地上軍-兵器と戦術のすべて」デービット・C・イズビー(原書房)、「FM100-2 The Soviet Army:Operation and Tactics」の頃と大きな変化はみられていない。
つまり能力的な向上が著しいものになっているが、その使用方法に新規性は少ないと思われる。
それでも十分以上に有効であり、これらの要素が組み合わされば、米軍、特に米砲兵にとっては大きな脅威になり得るものである。
2022/02/24(木) 10:02:52.04ID:hzNLE54a
本題C
Hybrid Maneuver
 また、Asymmetric Warfare Groupによる「Russiann New Generation Warfare Handbook」では興味深い概念が説明されている。
ハイブリッドマニューバー(Hybrid Maneuver)である。こちらの記事では前述した戦争に至らない段階での軍事介入をグレーゾーンと定義し、そこで行う軍事行動をハイブリッドマニューバー(Hybrid Maneuver)と呼んでいる。
これは下記要素からなる混在部隊(ハイブリッドフォース)として行動する。

・在来部隊(CONV: Conventional forces)
・スペツナズ=ロシア特殊部隊(SPZ: SpetsNaz Russian version of SOF forces)
・派遣軍事顧問チーム(AAA: Advise Assist Accompany Teams)
・領域外傭兵(CTR: Contracted forces from outside the area of operations; usually sign a contract and serve along LOC forces)
・現地武装組織(LOC: Militarized local population)
・民間軍事会社(PMC: Private Military Contractor)

このハイブリッドマニューバの戦闘に対する正当性は現地武装組織が担保する。これら複合部隊(ハイブリッドフォース)はロシアが支援する政府組織に属し、ロシア軍に準じた組織形態を持つ。
派遣軍事顧問(AAA)チームは部隊構造にロシア将校を組み込むことで部隊間の行動を同期させる機能を持つ、これらの部隊は任務が戦略的かつ作戦的に重要な場合、ロシアの在来部隊からの支援を得るが、戦闘の大半は現地兵力にゆだねられている。
 東部ウクライナにおる作戦では、基本的な作戦単位は大隊戦闘グループ(BTG)であった。これは最近のロシアがBTGの弱点を特定し、師団モデルに移行しようとしているにも関わらずである。
なおBTGは歩兵、機甲、砲兵の3部隊を中心とし、電子戦(EW)防空砲兵(ADA)等を配属し大隊を増強する。
2022/02/24(木) 10:04:20.53ID:hzNLE54a
考察C
このハイブリッドマニューバーにおけるマニューバーは文脈から、一般に言われる部隊の「機動」ではなく、政治用語などのマニューバー(作為、謀、機略等)の意味で使っていると思われる。
軍事顧問による現地部隊と正規軍の協働については、ソ連時代から行われてきた事であり目新しいものではない。
以前と変わった部分としては領域外傭兵(CTR)と民間軍事会社(PMC)の広範な使用くらいである。
またソ連軍の大隊戦闘グループへの移行は、アフガニスタン侵攻時の対ゲリラ戦の経験から始まっており、90年代の自動車化狙撃大隊では、80年代には編制とはされていなかった偵察小隊が明確に編制されるなど、大隊の独立行動能力の向上が始まっていた。
さらに00年代に入ってからは米軍の旅団戦闘団(BCT)相当の旅団を運用の中心に置いている。
ただしこの旅団は旧ソ連時代の自動車化狙撃連隊をベースとしており、戦時に上級部隊から配属される予定の部隊を予め編制に組み込んだものである。
つまりロシア軍になって従来の戦術が大きく変化した訳ではないが、基本単位が小型化されていったものであり、これは欧米でも同様の動きと見てよいと思われる。
結局、外部武装勢力を編成内に直接取り込むという面では革命的であるが、用兵運用としての変化は、そう大きなものは無いと言えるのではないか?
2022/02/24(木) 10:05:00.17ID:hzNLE54a
一旦結論:
ハイブリッド戦争は従来の「ソ連用兵思想」と「革命の輸出」を知っていれば理解できる概念であろう。

 これまで記述してきたように、ハイブリッド戦争は、手法として旧ソ連時代の革命闘争の発展系であり、そのまま現代風リメイクしたものと言えるかもしれない。
となれば、過去において西側が革命蜂起や、間接侵略にどう対抗しようとしていたのか?が対応策の指針になる可能性がある。

 では、次に米軍のマルチ・ドメイン・バトル(MDB)は果たしてこのような間接侵略への対応策になっているのか?どこまで有効性があるのか?を検討する為に、MDBコンセプトを再確認したい。

(第2回に続く)
2022/02/24(木) 10:08:08.59ID:Haj2RBQn
総じて、ソ連邦が「世界革命の参謀本部」だった時代と違って、今のロシアは侵略を予定する国において協力者をそう簡単には徴募できないんじゃないかな。今のフィンランドにクーシネンがいるとも思えないし、今のロシアの見え透いた100枚舌を信用する人間も東欧諸国にはほとんどいない。
そういう意味で、”ハイブリッド戦”って絵に描いた餅のような気が



>>145
ヤン・ベルジンって名前のラトビア人ボリシェビキ、ウィキペディアに引っかかるだけでも2人いるね
2022/02/24(木) 10:15:08.70ID:Haj2RBQn
”ハイブリッド戦争”が旧ソ連の革命輸出の相似形だとしたら、それに不可欠な要素が欠けてるよ。
世界革命理念に代えて大ロシア民族主義を押し出すなら、それはクリミアやウクライナ東部の一部でしか通用しない。
バルト諸国はじめ東欧諸国では、現下のロシアの行動はますますロシアへのシンパシーを毀損している。
2022/02/24(木) 10:30:22.90ID:hzNLE54a
>156
>今のロシアは侵略を予定する国において協力者をそう簡単には徴募できないんじゃないかな
>157
>それはクリミアやウクライナ東部の一部でしか通用しない。

バルト三国はカリーニングラードとベラルーシ間のスヴァルキギャップの閉塞が、既に長距離打撃力で可能。
なんなら打通するNATOを地上部隊で側撃することも可能な態勢が完成している。
(スヴァルキギャップは今回のウクライナ危機が高騰するまで、NATOの最大の懸念であった)

理由もカリーニングラードの救出という大義名分も作れる。
なので無理にバルト三国内に浸透せずとも、大丈夫。
(ベラルーシからそっち方面に難民を追い込み、そこにシンパを紛れ込ませる手段も使えそう・・・)
(ほか、11月頃にさかんに実験してたじゃん・・・)
2022/02/24(木) 10:34:45.17ID:hzNLE54a
つまり、何時でも
>第5フェイズ:対象国の封鎖の為に、現地武装組織の緊密な協力と民間軍事会社の広範な使用により飛行禁止エリアや封鎖区域を確立する。

を正規軍のみで実施できる訳です。
あとは「これから浸透」させて行けばいい。

なので難民対策は慎重に行わなくてはならないと思う。
過剰な対応も、向うに口実を作りかねないので、あくまでも穏便かつ屹然と
(困難なのは百も承知ですが、他に方法がない・・・)
2022/02/24(木) 10:38:40.13ID:Haj2RBQn
>>158
長距離打撃力とか持ち出すなら、もうハイブリッド戦全然関係ないですやん

送り込まれた難民が難民キャンプの外で言論空間で主導権を発揮しているみたいな事実あるの?ないよね?
「難民は反日ダー!」みたいなネトウヨ言論ならともかく
2022/02/24(木) 10:39:20.15ID:hzNLE54a
まあ、その浸透の為には、大量の難民が必要になりますが・・・ほら、もうすぐ出現しそうですよ。

その大量の難民が・・・
2022/02/24(木) 10:42:03.67ID:Haj2RBQn
>>159
「現地武装勢力」も、司法権に服さず好き勝手に行動する「民間軍事会社」も、現在のヨーロッパではウクライナやモルドバなどごく一部の地域にしか存在しないよね?
2022/02/24(木) 10:44:56.99ID:hzNLE54a
>158
>長距離打撃力とか持ち出すなら、もうハイブリッド戦全然関係ないですやん

正規戦を実施するのは最終段階にしないと早期の対応をとられるので。
それまでは、地道に浸透・・・

なおリトアニア等にNATOが増援してますが・・・スヴァルキ発動されたら包囲下ですし
さらに解囲部隊が突進しても、鉄の嵐が待ち受ける訳で・・・

海上からの救援も、カリーニングラードをなんとかしないと・・・
とはいえ、正規のロシア領であるカリーニングラードに対する攻撃は、核戦争覚悟が必要という・・・
2022/02/24(木) 10:49:32.40ID:hzNLE54a
>162
>現在のヨーロッパではウクライナやモルドバなどごく一部の地域にしか存在しないよね?

今、存在しないから、将来も存在しない理由にはならないでしょ。
彼らにとっては、これから作ればいいだけの話。

(だから我々西側としては、それを作らせない努力が必要)
2022/02/24(木) 10:50:59.87ID:Haj2RBQn
>>163
現時点で現実に包囲されてるのはカリーニングラード州であって、スヴァルキギャップを侵攻する部隊こそが解囲部隊なんですが
2022/02/24(木) 10:52:45.54ID:Haj2RBQn
>>164
そうだね、現時点で俺がワープアだとしても、持ち株が1億倍に高騰するかもしれないしねw
2022/02/24(木) 10:54:08.58ID:hzNLE54a
>163
ほら、もうすでに口実の原型が出来てるよね。
(そして包囲されているカリーニングラードの方が強力なのは秘密だ)
2022/02/24(木) 10:55:17.00ID:hzNLE54a
で、今、これらの対策として、がんばって米軍が構築しようとしてるのが、MDB/MDOな訳です。
2022/02/24(木) 10:58:14.97ID:hzNLE54a
だが、米軍のMDB/MDOが何をしようとしているのか?を理解するには、まずロシアのハイブリッド戦争を理解しないと難しい訳なのです。
(なにせ、ハイブリッド戦争に対する対策なので、相手を知っておかないと、これが何を意味するのか非常に判り難いし、誤解しやすい)
2022/02/24(木) 11:00:14.91ID:Haj2RBQn
>>168
それはそれとして拝聴するし、紹介の労は多とするよ。
前提が間違ってるんじゃないかという疑問は拭えないけど。
2022/02/24(木) 11:04:53.01ID:hzNLE54a
ちなみに、現在米軍はMDOを推進中ですが、その前段階のMDBを知らないと、なぜMDOなのかが判らないので順番にね。
(これからお仕事忙しくなるので、午後に時間があったら貼ります)
2022/02/24(木) 12:38:45.53ID:90WoSRkA
力作ありがとうございました
2022/02/24(木) 12:43:18.18ID:BPI7522P
ワッチョイw 17立ててるしw 重複16使えよw
2022/02/24(木) 13:05:23.99ID:hzNLE54a
第8フェイズなう
2022/02/24(木) 13:37:45.63ID:yiEobAM/
一部地域とは違うからなあ ウクライナ全土w
アメリカとEUの出方が見ものだ!!

パラリンピックまでの勝負か
2022/02/24(木) 13:43:03.85ID:hzNLE54a
「ハイブリッド戦争とマルチ・ドメイン・バトル(MDB)の類似と相違」(第2回)

 前回はMDBを理解する為に、その対処目標であったロシアのハイブリッド戦争(次世代戦争)を考察した。今回はMDBの考察に移りたいと思う。

前回まとめ:
 ハイブリッド戦争(ロシア呼称:次世代戦争)は、他国の介入を避け、本格的な戦争状態になること回避しようとしている。
すなわち戦争状態以前の段階で政治目的を既成事実により達成する事を目指している。
その手段としては戦争前の状態で軍事力を投入、事前展開の武装組織と連携し政治的混乱状態を誘発、これにより他国が軍事介入を躊躇している間に、既成事実を確定化させるのである。
だが目的や目標は大きく変化したが、その手法自体は革命闘争の発展系であり、そのまま現代風リメイクしたものと言える。
用兵思想の面からも、ソ連は以前から混乱誘発を重視してきた。
この混乱誘発は、最初は戦術次元(騎兵)から始まり、時代を追って作戦次元(機動グループ)、戦略次元(OMG)へと混乱を前倒してきた。
つまり一貫して上位次元に介入し」相手の対応を困難にさせる事を重視しており、その混乱目標は敵部隊の直後から、敵後方区域全体へと空間的、時間的に縦深を延伸している。
まさに全縦深同時打撃、縦深作戦である。
そしてハイブリッド戦争においては混乱誘発を政治次元にまで拡大前倒しするまでになり、ついに政治次元で敵国の戦力投入の決断自体を阻害するところまで辿り着いたと言えよう。
(図-1 混乱誘発の前倒し(省略)
2022/02/24(木) 13:43:31.61ID:hzNLE54a
本題@
マルチドメインバトル(MDB)のコンセプト
 まずMDBを理解するにあたっては、そのコンセプトシートであるTRADOCの「Multi-Domain Battle: Evolution of Combined Arms for the 21st Century」を中心にまとめてみたい。

まずMDBの基本コンセプトは下記とされている。
・戦略的には武力紛争における正規戦化への抑止力の構築が主目的であり、次に軍事行動開始の場合にはそれを阻止する為に迅速に行動し実力をもってこれを撃破する。

さらにMDBは「対ハイブリッド戦争」を想定していると明記され、「具体的な脅威の阻止」「拒否された地域への介入」により相手の既成事実化の達成を阻止するとされています。その特徴としては下記があげられる。

・敵対行為に対処するのではなく、敵にジレンマを与え脆弱性を利用する。
・全領域に対するミッションコマンドを可能にすると弾力性のある編成
・新しい作戦的フレームワークの導入
2022/02/24(木) 13:44:21.60ID:hzNLE54a
考察@
FMでは政治領域はディプロマシー(外交)により解決するものとされ、MDBはそれに失敗した場合に行う具体的な行動として記述されているので理解しにくいが、コンセプトシートでははっきりと抑止体制の構築が主目的とされている。
つまり戦略次元での劣勢と受動を認識したうえでの体制構築である。
結局、MDBはハイブリッド戦争への対抗力を整備する事を意味し、MDBは武力による武力紛争の抑止(冷戦期の体制が参考としてコンセプトシートに掲載/p29)と、武力戦以降の介入による勝利(第4次中東戦争が参考としてコンセプトシートに掲載/p36)を目指しているが、そもそも武力紛争以前に事を終わらせようとするハイブリッド戦争には対抗できないのではないか?
ハイブリッド戦争が機能すれば介入の余地がないので、いくら武力で抑止しても効果は薄いのではないか?
だから米軍はMDBを早々に捨てて、後述するマルチドメインオペレーション(MDO)に移行するのではないか?
2022/02/24(木) 13:44:22.51ID:KEGqDQuw
黒海艦隊まで動いちゃった
2022/02/24(木) 13:44:57.33ID:hzNLE54a
本題A
MDBの具体的な特徴
 次にMDBが対ハイブリッド戦争体制をどのように考えているのかを具体的に見ていく。
MDBでは対ハイブリッド戦争に対する具体的な対策として以下を重視しようとしている。

調整力:迅速な遠征能力により数日内に敵を打倒する必要がある
弾力性:作戦および戦術的に独立性の高いタスクフォースの編成が必要
コンバージェンス:統合部隊は時間と空間など全領域を組み合わせ利用し政治目標、軍事目標を達成する

その理由としては、作戦環境の変化として、紛争領域(ドメイン)の拡大、手段の持つ破壊力の拡大、環境/情報の複雑化、抑止力への挑戦があげられている。
これらは従来の戦場空間に対し大きな変化をあたえている。
従来の作戦環境は時空間、地理的、機能領域で区分化されていた。
これは数百Kmの戦闘空間に着目したものである。しかし、これでは現在の戦域間の関連に結び付けられない。
そこで戦闘空間の拡張、コンバージェンス(収斂)、圧縮について作戦的フレームワークでの認識が必要となる。
2022/02/24(木) 13:45:32.06ID:hzNLE54a
拡張
 時間(フェイズ)、領域、地理(空間縦深)、関与勢力の4つが拡大し、「武力紛争以下の行動」と「紛争」の曖昧化により「戦争」としての戦略的な軍事目標の達成が困難になった。
特に電子戦、情報、サイバー空間、宇宙、兵器射程の拡大は地理的、時間的制約がない、つまり接触していなくても戦闘空間となるのである(非接触)。
さらに代理人の利用や介入で戦争領域が拡大され、紛争を地域外にも広げている。

コンバージェンス(収斂)
 時間と空間の目標達成の為にテクノロジー、政治、軍事の統合利用が必要になった。これには共有空間の拒否化も含まれる。

圧縮
 戦闘空間の拡大の結果、戦術レベルに戦争が圧縮されてきている。 
(いわゆる戦略次元、作戦次元、戦術次元の輪の圧縮)。これにより対応時間が短くなる=判断時間がなくなる。また複数の地域で複合的な接触が発生する(対応飽和の危険)。

これらの変化を考慮し、MDBでは新しい作戦的フレームワークを提唱する。
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