>>496
劣化ウランを用いた、比較的に安価かつ技術力を要しない材料を使って、120mm砲と砲弾、それを止められる装甲を持った、第三世代戦車と呼ぶに相応しい性能を達成したこと。

まず砲弾は、通常はタングステンを使う弾芯に、廃材である劣化ウランを用いる事で、レアメタルを使わず安価に要求を満たしたことに収まらず、事実上の上位互換になっている。
次に装甲は、開発に手間取る拘束セラミックを使わず、やはり安価な劣化ウランを使うことで、技術開発の手間も省いて、比較的容易に目標を達成している。
しかも材料は、タングステンと拘束セラミックではなく、ただ劣化ウランの一つで済む。

代償として、攻撃後や被弾時に敵味方と環境を放射能で汚染する(ゴジラかよ……)し、セラミックに比べて重くなるので、そうでなくとも悪い燃費を更に悪化させている。
総じて、手の届く技術を用いているから、開発はコストパフォーマンスが良かったが、その結果出来上がった物は、実用的ながら妥協の産物でもある。
アメリカ的な合理性が根底にある。