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丸山眞男「戦争責任論の盲点」

共産党
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彼等があらゆる弾圧と迫害に堪えてファシズムと戦争に抗して来た勇気と節操とを疑うものはなかろう。
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しかしここで敢てとり上げようとするのは個人の道徳的責任ではなくて前衛政党としての、
あるいはその指導者としての政治的責任の問題である。
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つまり当面の問いは、共産党はそもそもファシズムとの戦いに勝ったのか負けたのかということなのだ。
政治的責任は峻厳な結果責任であり
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敗軍の将はたとえ彼自身いかに最後までふみとゞまったとしても依然として敗軍の将であり、
敵の砲撃の予想外の熾烈さやその手口の残忍さや味方の陣営の裏切りをもって
指揮官としての責任をのがれることはできない。
戦略と戦術はまさにそうした一切の要素の見透しの上に立てられる筈のものだからである。
もしそれを苛酷な要求だというのなら初めから前衛党の看板など掲げぬがよい。
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丸山真男でいちばん重要な指摘はこれだね
軍事で言うなら山本五十六持ち上げてるような連中は肝に銘じるべき