イギリス政府なのか、国防省なのかはわからないが、EU離脱の影響を非常に軽くみていた影響が大きい
イタリアやスウェーデンはテンペスト参加を打診したが、お世辞にも英伊瑞の結束が強かったとは言えなかった
実際にスウェーデンは事実上離脱し、イタリアは勝手に日本へ接近するという有様だった
EUを離脱したイギリスに対してフランス、ドイツ、スペインといった欧州の大国はイギリスとは組まない姿勢を鮮明にした
EU域内の中小国もイギリスの味方にはならなかった
イギリスを盟主に出資を募って戦闘機を開発するのは、最初から政治的にハードルが高かったといえる
そこら辺の事情を知っていた英財務省は、欧州諸国の支持を得られないから日本の参加を条件とした
どうしても欧州大国に代わる存在が必要だった

問題は日本が早々に独自計画実行を決めて開発スタートしてしまった
日本が次期戦闘機開発決定後もイギリス側から働きかけがあったのは
あわよくば日本が翻意してくれることを期待、あるいは財務省向けに日本がある程度は開発(資金的)に協力してくれることをアピールする為のもの
ただ、対日交渉をやってるうちにテンペスト参加表明国がガタガタしだした
イギリスの煮え切らない姿勢と構成要素研究の遅れに業を煮やしてスウェーデンが離脱
何とイタリアは日本を説得どころか接近する姿勢を見せた
こうなってしまうとイギリスはテンペスト構想実行が困難になり、断念するしかなくなった
イギリスは日本の次期戦闘機を受け入れる代わりに、技術移転・情報開示と国内生産に関する権利の交渉をすることを決意した