イタリア国防相の打診のポイントは日本の次期戦闘機に関心を示したこと
これはテンペスト参加を呼びかけたわけでもなく、ゼロベースでの共同開発を呼びかけたわけでもない
イタリア側は日本の次期戦闘機が既に開発が進められていることを知った上での打診
この時点でイタリアは日本の次期戦闘機をベースにした機体を採用することに前向きだったことになる
イタリア国防大臣がここまでの姿勢を示すとなると、もうテンペストが出資問題で断念は時間の問題だった

同年7月の航空ショーで日本のXF9模型やXF9-1の試験動画がテンペストブースで紹介されたのは
テンペストを日本のXF9を搭載した開発案も示す必要に迫られたのではないだろうか?

おそらくテンペスト参加国からイギリスの構成要素研究の遅れに不満が出ていたと思われる
何とかして構成要素研究遅れのイメージ払拭をしようとしたのがデモ機制作構想
XF9を採用して開発期間短縮の機体設計案なんかも考えたのかもしれない
そうしたアイデアは支持されることなく、イタリアは日本の次期戦闘機ベースの機体採用に傾いた
イギリスは出資交渉に完全に失敗して、名誉ある形での日本の次期戦闘機受け入れを政治判断してGCAP共同宣言