MRJの話は補足しておくと
元々は、経産省が推進する、日本の航空機開発プロジェクトに手を挙げたのがMRJで。

日本の型式証明を取って、北米とは相互承認するという話で計画が進められていたが。
国交省が、北米と相互承認とれるような基準は作れないと言い出して。
MRJは、独自に北米の型式証明を取ることになった。

最初の判断が甘いっちゃあ甘いが、航空技術の問題ではないわけ。

例えば。
日本では部品が10センチで、許容誤差が0.1ミリだとしたら、10センチと書いておけばいいが。
海外の基準だと、全部の誤差まで書いて、なぜその誤差が許容されるのかも書かないといけない。

MRJは、部品から全部作り直し、検査する機械から作り直しとかしているはず。

北米の型式証明は、ボーイング787を最後に、そこから基準の思想も変わって大幅に厳しくなった。
海外のそういう基準は、こうすればOKという模範解答があるわけではなくて。
理系の論文レビューとかによくある、
「延々とイチャモンをつけ続け、すべて答え尽くせれば、よく考えられていると言える」
みたいなもんで。
延々とやりとりを繰り返すので、膨大な時間がかかる。
そういう代物。