>>77

副武装を両用砲化すれば、とくに対空艤装をより効率的に充実できるメリットがあるけども、完全な砲塔式でなおかつ副砲なみに装填も機力でとなると、やっぱり副砲塔なみに重量やスペースを喰うんだよね。
んで、そのような両用砲を備えた艦は、実は無いと。

米N.カロライナ〜アイオワの5インチ両用砲は、そのマウントこそ旋回可能な砲塔形式だが階下には揚弾薬機構を備えたバーベットを持たず、厳密には砲郭。
なお、その弾火薬庫は他国の戦艦らが中甲板よりも下層に配置しているのに対し、米新戦艦の両用砲弾火薬庫は中甲板上にあり、機関区に占領された下甲板から追い出されている。
防御甲板を主甲板としたのは、むしろ必然とも云える。

英KGVの5.25インチ両用砲は副砲塔と同じく下層のバーベット内に揚弾薬機構を備えた旋回砲塔式だけど、副砲マウントにしてはコンパクトな寸法の旋回部内に機力による装填機構を収めるのが難しく、事実上の人力装填となるために
その発射速度の維持に難がある。