同軸機銃も外トウ砲も両方知らない人間が好きなこと言ってても何の結論も出ない

戦車の砲塔は、旋回と俯仰が共通の同軸に主砲と機銃を装備している
遠距離目標を撃つ時はスコープの中心ではなく視野の下部に弾着点を合わせ照準することで砲身に必要仰角がかかるなんてことは基本中の基本
ところが主砲と機銃は弾道が違うので(もっと言えば主砲の徹甲弾と榴弾でも違う)、レチクル目盛は主砲用と機銃用が必要になる

例えばソ連では徹甲弾用、榴弾用、同軸機銃用と3つの目盛があって弾種ごとに照準点を使い分ける

https://i.imgur.com/SdsCyrz.jpeg

ドイツは機銃と主砲を選択してダイヤルの距離を合わせると、それに応じて照準ポイントがスコープ内で下に下がる

https://i.imgur.com/PPMacd1.jpeg

どっちにしても、同じ目標を撃つときに主砲と機銃は別々の仰角をかける必要がある

外トウ砲の場合はこの裏返しで、主砲で3万メートル先を撃つには仰角40度が必要とすると、同軸の外トウ砲にも40度の仰角がかかる
そのまま外トウ砲を撃つと例えば1,000メートル先に弾着するが、射距離3万メートルを撃ったつもりになりきって演習する

弾道の異なる砲を同軸装備し、仰角を変えて同じ目標を撃つ同軸機銃と、仰角を変えずに演習のために近距離に弾着させる外トウ砲の原理は同じ

外トウ砲は砲側照準での演習用と言ってた人がいたけど、方位盤射撃の時代になって砲側照準の訓練をしても応急措置以上の意味はない
だから諸外国は最初から採用していないし、日本も砲を陸戦隊に回したりしたんだろう