2021年12月の日英合意の内容みれば、その時点でイギリス国防省がFCAS(テンペスト)が実現すると確信してたのは疑いようがない
だからテンペスト開発を見据えた日英協力を合意させていた
この時点ではイギリス国防省、BAEやRRといった軍需産業が日本の次期戦闘機開発へ直接参加することに関心は無かっただろう
直接参加したところで大して利益にもならんし、これからテンペスト開発が本格化するのに日本の戦闘機開発に力を割く必要性もなかった
RFセンサーの共同実証とかエンジンの共同実証といったテンペスト開発を見据えた研究しか必要性を感じなかったのだろう

事態が急変させたのはイタリアの動きだったのは間違いない
何と、イタリア国防相が日本に次期戦闘機開発参加の打診をやってしまった
おそらく、対日接近以前に英伊間で計画の実現性で相当にもめていたのは想像に難くない
そうだけなければ、イタリアが長年のパートナーであるイギリスを見限り、ほとんど付き合いがない日本に接近するはずもない
イタリアも仏独に接近してもイタリア企業は関与させてもらえない、イギリスの構想は実現性で難がありすぎと危機的状況だった
イギリスの対日交渉・交流に同行した連中から日本の次期戦闘機に関する情報が得られた
日本がイタリア国内での生産とカスタマイズ権を認める条件なら、日本の次期戦闘機に乗った方が良いという判断に至った
そこでテンペスト構想不承認と「joint concept analysis」を日本を交えてやるようにイギリスに促したと推測される

FCAS(テンペスト)はXF9搭載版で開発の短縮化をはかり、機体デザインを一新したものを提示したが
結局はデモ機を2027年迄に飛ばしてからという実用化時期と整合性がない開発スケジュールを提示するだけ
イタリアの支持は得られず、イギリスも日本の次期戦闘機をプラットフォームにする案に同意するしかなくなった