わが国の防衛にとって、航空優勢を将来にわたって確保するためには、最新鋭の優れた戦闘機を保持し続ける
ことが不可欠である。このため、2035年頃から退役が始まる予定のF-2戦闘機の後継機である次期戦闘機につ
いては、わが国主導を実現すべく、数に勝る敵に有効に対処できる能力を前提に、将来にわたって適時適切な能
力向上が可能となる改修の自由や高い即応性などを実現する国内生産・技術基盤を確保するよう開発していくこ
とが必要である。次期戦闘機の開発については、この実現のため、2020年10月、戦闘機全体のインテグレー
ションを担当する機体担当企業として、2020年度事業に関し三菱重工業株式会社と契約を締結し、開発に着手した。
そのうえで、日英伊3か国で機体の共通化の程度にかかる共同分析を行い、その結果を踏まえ、3か国は共通
の機体を開発することに合意し、2022年12月、3か国首脳はグローバル戦闘航空プログラム(Global Combat Air ProgrammeCAP)を発表した