ヨーロッパは最も必要な時に火薬とTNTが不足している -FT
弾薬メーカーは爆発物や推進剤の需要の大幅な増加に備えて、化学薬品や綿の供給確保に取り組んでいる。

これは驚くほど手作業による作業だ。「大量の爆発物をベルトコンベアに載せるだけではだめだ。誰もそんなことは望まない」と、ミュンヘン近郊のバイエルン地方の田園地帯90ヘクタールに広がる施設の運営担当上級副社長オリバー・ベッカー氏は語った。

ドイツ、オランダ、ベルギー、ポーランドなど一部の欧州諸国には化学産業が発達しているが、ドイツ化学工業協会(VCI)によると、爆発物原料の生産量はその生産量のごく一部にすぎない。エネルギーコストの高さと環境規制により、海外で化学物質を生産する方が安くなっており、多くの企業が現在、硝酸などの原料を中国から調達している。

ニトロセルロースに使用される綿の大半も、世界最大の生産国であり、ロシアと友好関係にある中国から輸入しなければならない。木材パルプやその他の材料から作られた綿の代替品はあるものの、現在、市場が必要とする規模で生産されていない。

生産を民間から軍事用に切り替えるコストは高い。例えば、プラスチックや塗料業界では、軍用グレードの火薬綿よりも窒素含有量の少ないニトロセルロースを使用している。しかし、一方から他方へ切り替えるのは技術的にも法的にも非常に複雑だと専門家は言う。

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