アメリカ政治に詳しい上智大学の前嶋和弘教授に話を聞きました。
前嶋教授は口論となった背景について「トランプ大統領はあの場を自分の支持層向けにウクライナから
鉱物資源を勝ち取った場としたかった。一方、ウクライナ側はアメリカに鉱物資源を半永久的にプレゼントするだけ
だったら安全が守られないというところがあった。国の命運をかけた外交をゼレンスキー大統領は行っていた」と述べ、
会談を巡って双方の思惑が大きく異なっていたと指摘しました。
その上で「あの場でトランプ大統領とバンス副大統領を怒らせないためには『ロシアとしっかり話をする』といった
絶対に言えないことを言うことだった。ゼレンスキー大統領の後ろには家族が亡くなったウクライナ人がいるわけで、
その人たちの声を代弁しないといけなかった」と述べ、ゼレンスキー大統領が国民の声を代弁する道を選んだ
ことで激しい口論につながったという見方を示しました。
そして口論が起きた場面については「トランプ大統領はゼレンスキー大統領がいかに、いこじでロシアとの平和交渉
に全く興味がなく、自分の主張をする男だと支持層向けにPRした。ゼレンスキー大統領にとっては大きなマイナス
になった」と指摘し、関係の修復に向けては、ゼレンスキー大統領が厳しい立場に立たされていると分析しています。


トランプに批判的な前嶋ですらこういう認識だから擁護しようのないゼレンスキーの自滅だね