「半導体敗戦論」1時間もあれば読める薄い本
内容は繰り返しも多いのと、10年近く前の本なので情報が古い
「自分は日立からリストラされ、社会学の学会からは追い出された」
それを唯一評価してくれたのがエルピーダ社長の坂本氏だった(あなたの主張を認めないのは「馬鹿だ」といわれたという」
エルピーダがうまく言っている理由が坂本氏のリーダーシップによる、と根拠なく絶賛(半導体敗戦論)
→3年後エルピーダ倒産、坂本社長にアイデアを盗作されたと主張し、エルピーダ出禁になっている(2017年)
エルピーダの倒産の理由は坂本社長だ、と180度手のひら返した発言(2017年)

なお、規格の統一がなされていないことが台湾のファブレス(自前の工場を持たない)イノベーションに最重要であったことは「半導体敗戦論」にも書かれている
レトロスペクティブな、言ってしまえば新聞の世論調査の手法を応用した学術的にはあまりレベルの高くない書物
なんで「エルピーダは成功していると思いますか?」という質問を社員に問いかけ、社長の手腕だといわせるような結論ありきの研究手法
結論は社長のリーダーシップと少数の三菱社員という異分子によって黒字化が達成された、というリサーチとしてはお粗末な代物